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OPPO、半導体開発から撤退。関連会社は解散

OPPO自主開発の6nm NPU「MariSilicon X」

 OPPOは12日(中国時間)に、傘下の半導体開発会社「ZEKU(哲庫)」の月次報告会(Open Meeting)を開き、この中でZEKUのCEOの劉君氏が会社の解散を発表した。中国メディア網易科技などが報じた。

 世界的な経済ならびにスマートフォン市場の凋落に伴い、会社全体の売上が当初の予想を大幅下回る中、研究開発費が極めて高い半導体開発事業の維持が極めて困難になり、解散を決めたという。

 報告会の中で劉氏は言葉を何度も詰まらせる場面を見せ、従業員に対し「ZEKUのCEOとして、皆さんが目指していた目標に連れていくことができず、皆さんとこのような形でのお別れとなったのは誠に遺憾である。ただ、“申しわけない”と言うしかない」と、断腸の思いのコメントを述べた。

 従業員への補償としてN(月給+ボーナスそのほか本来得るべき報酬÷12)+3カ月分の金額が、5月31日に支払われる。従業員のあらゆるアクセス権限ならびにプロジェクトはすべて停止しており、出社の必要もない。個人の持ち物については、指定された日にオフィスに出向いて引き取ることができるという。