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アリババ、独自の大規模言語モデル「通義千問」。クラウド統合でAI機能提供

通義千問

 中国アリババグループのアリババクラウドは、最新の大規模言語モデル「通義千問(Tongyi Qianwen)」を発表した。独自の事前学習済みモデルフレームワーク「通義」をベースとしている。

 同社では、アリババのエコシステム内の企業向けコミュニケーションやインテリジェント音声アシスタント、Eコマース、検索など、あらゆるビジネスアプリケーションに対して通義千問の統合を進め、ユーザー体験の向上を図る。対応言語は中国語と英語で、まずは、デジタルコラボレーションワークプレイスおよびアプリ開発プラットフォームのDingTalk、スマート家電を提供するTmall Genieに導入する予定。

 DingTalkでは、会議のメモの要約や、会話のテキスト化、メール作成、ビジネス提案や企画立案の支援などを実現。Tmall Genieでは、読み聞かせ、レシピや旅行のヒント、ワークアウト用BGMの提案などを可能にする。

 また、顧客企業や開発者向けに通義千問へのAPIアクセスを提供し、AI機能の利用やAIアプリの作成を支援。さらに、画像理解、テキストから画像への変換などといったマルチモーダル機能も近日中に追加予定で、今後順次提供予定だという。