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東大、M.2 2280サイズの超小型ソフトウェア無線ボード。通信技術開発を加速

今回開発した超小型ソフトウェア無線ボード

 東京大学大学院工学系研究科 中尾研究室は、M.2 2280サイズの開発用超小型ソフトウェア無線ボードの開発に成功した。5GおよびBeyond5Gの次世代通信規格の技術開発や環境整備、実証実験などへの活用を見込む。

 同研究室が開発したのは、サイズが80×22×5mmで、M.2 2280ファームファクタに対応した超小型のSDRボード。ソフトウェアによる動作周波数変更や機能追加などが可能となっており、汎用のシングルボードコンピュータと組み合わせることで、5G基地局や端末として動作できることも確認したという。また、複数枚を連係動作させることで、広帯域プロトコルの実装も行なえるとしている。

 今回の成果は、大学発ベンチャー企業の一体型5G/Beyond5Gシステムに供給される予定。また産学連携を通じ、本技術を組み込んだ機器を通信環境整備や実証で活用することで、社会課題の解決、潜在ニーズの探索や価値創出を加速させていくという。

汎用シングルボードコンピュータと接続し、5G基地局として動作を確認した