世界最大の飛行機「An-225 Mriya」がFlight Simulatorに登場。収益は機体再建に全額寄付

Antonov An-225 Mriya

　Microsoftは27日(米国時間)、フライトシミュレータ「Microsoft Flight Simulator」向けの有料追加コンテンツとして、世界最大の飛行機「Antonov An-225 Mriya」を提供開始した。PC版はすでに入手可能、Xbox Series X/SおよびXbox Cloud Gaming版は3月下旬の提供開始予定で、価格は19.99ドル。

　デジタル保存に向けた同社の取り組みの一環で、本コンテンツによる収益は、An-225 Mriyaの再建計画に全額寄付される。

　An-225 Mriyaは、1985年よりAntonovが開発し、1998年12月21日に初飛行を達成した超大型輸送機。全長は84m、全高は18.1m、全幅88.4mで、6基のターボファンエンジンを搭載し、最大離陸重量は640t、最大搭載量は約253.8tに達する。世界最大の飛行機としても知られ、全長や重量などで世界記録を持つ。

　名前のMriya(ムリーヤ)はウクライナ語の「夢」に由来。当初は2機製造予定だったが、実際には1機のみが完成し、運用されていたが、2022年2月にロシアのウクライナ侵攻によって機体が破壊された。現在、壊れた機体と未完成だった機体の部品を利用し、機体の再建が計画されている。