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CRT風の見た目もグッド。古いゲーム機に直接接続できる19型液晶モニター

Checkmate 19" IPS Retro Monitor

 Amiga関連デバイスの開発/販売などを行なっている英国企業のiMicaが、アスペクト比5:4の19型液晶ディスプレイ「Checkmate 19" IPS Retro Monitor」のKickstarterプロジェクトを開始した。製品の入手に必要な出資額は269ユーロ(約3万8,564円)から。期間は12月19日までで目標金額は20万9,000ユーロ(約2,996万円)。記事執筆時点で8万6,265ユーロが集まっている。成立した場合は2023年9月以降の配送を予定している。

 背面端子を入れ替えられるモジュラーシステムを採用。「pods」と名付けられたこのモジュラーシステムは本体背面に3つまで接続可能で、標準ではコンポーネント、コンポジット、HDMI、D-Sub、音声入力、USBのモジュールが付属する。

 発表時点ではこのほかSCART端子、S端子、RF端子などへの対応を明らかにしている。交換式であることから、まだ存在していない将来の入力端子への対応も謳う。また、モジュラースロットにMiSTerやRaspberry Piなどのシングルボードコンピュータを取り付けることで、PCとして動作させることもできるとしている。アナログ入力に対応するモジュラーでは、水平同期周波数15kHzやPAL/NTSC自動切替への対応に加え、アスペクト比4:3の表示もサポートする。

 液晶パネルの仕様はSXGA解像度(1,280x1,024ドット)の19型という以外は詳細が明らかになっていないが、遅延は1/60秒未満としている。

 このほかディスプレイ前面下部にはユーティリティパネル用に100×20mmのベイを設けており、3Dプリンタを用いて自由にデザインできる。この部分に関してはテンプレートのデザインを提供するという。

背面端子を入れ替えられるモジュラーシステムを採用
各種アナログ入力に対応できる
モジュラーオプションの一例
標準で付属するモジュラーのポート
Raspberry Piをマウントしたモジュラーのプロトタイプ

 クラウドファンディングで入手できるのはモニター筐体(ケース)と3基の内蔵スピーカー、パネルコントロール構成部品のセットであり、液晶パネルとモジュラーはオプション扱いで別途購入する必要がある。プロジェクトの支援募集終了後、2023年4~5月頃に液晶パネルと追加のモジュラーオプションを選択するよう連絡するとのこと。

 液晶パネルはIPSが149ドル(約2万657円)、TNが99ドル(約1万3,725円)。モジュラーオプションはHDMI入力モジュール(19ユーロ)、S端子モジュール(25ユーロ)、SCART端子とコンポーネントを含む入力モジュール(79ユーロ)、 Raspberry Pi CM4 Pod(39ユーロ)など複数を用意するが、仕様の詳細や価格が決まっていないものもある。このうち液晶パネルに関しては、今後別のパネルが選べるオプションを追加する可能性もあるという。

 ストレッチゴールとしては、26万9,000ユーロ(約3,856万円)でモニタースタンドの付属、29万9,000ユーロ(約4,286万円)で調整可能なスタンドの付属、37万9,000ユーロ(約5,433万円)で17型液晶のオプション選択肢を設定している。

3基のスピーカーを内蔵
背面上部にハンドルを備える
前面下部のユーティリティベイ
古いゲーム機などを直接接続できる