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尼崎市、紛失したUSBメモリからの個人情報漏洩なし。B社には損害賠償請求

 兵庫県尼崎市は、6月に同市の委託業者が同市民46万人分の個人情報を保存したUSBメモリを紛失した事案について、個人情報漏洩は確認されなかったと発表した。

 本事案は、6月21日に委託業者であるBIPROGY株式会社(B社)の関係社員が、コールセンターでのデータ移管作業のために持ち出した、尼崎市全市民の住民基本台帳の情報などを保存したUSBメモリを紛失したというもの。なお、当該USBメモリはパスワードの設定と情報の暗号化がされたもので、6月24日に発見されている。

 同市は本事案を受け、7月1日に「尼崎市USBメモリー紛失事案調査委員会」を設置。同委員会が関係社員へのヒアリングに加え、USBメモリや関係するPC、サーバーなどを解析した結果、個人情報の漏洩は確認されなかったという。

 同市はB社に対し、18カ月間の入札参加停止措置をすでに実施しているほか、別の事業者への契約の切り替えを順次開始するとしている。加えて、本事案による通常業務への支障や市に対するイメージダウン、本事案対応にかかった経費などの有形無形の損害について、損害賠償請求もあわせて行なうとしている。