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Microsoft、GPU展開でゲーム読み込みを約3倍高速化するDirectStorage 1.1

Microsoftが行なったDirectStorage 1.1での検証結果。読み込みが2.36秒から0.8秒に短縮された

 米Microsoftは、GPUによる高速化をサポートしたストレージ高速化技術「DirectStorage 1.1」を2022年末までに開発者向けに公開することを明らかにした。

 DirectStorageは、NVMe接続のストレージと組みあわせた際に、ゲームのロード時間を大幅に短縮したり、ゲーム自体の拡張性を高めるもの。新バージョンとなる1.1では、圧縮データをCPUではなくGPUで展開する技術が実装される。

 ゲームでは大量のグラフィックスアセットが圧縮された形でストレージに保存されている。この圧縮データはストレージからメモリに読み込まれ、CPUが展開し、最終的にGPUメモリに転送される。DirectStorage 1.0ではNVMe向け最適化を行ない、読み込みを40%高速化した。

 バージョン1.1でMicrosoftが行なった検証によると、圧縮データの展開をGPU上で実行することで、シーンの表示にかかる待ち時間が約3倍にまで高速化された。また、CPUの負荷も低減される。

 DirectStorage 1.1は1.0同様Windows 10でも動作するが、Windows 11用I/Oスタックに最適化されており、Windows 11の方がより恩恵を得られる。対応SSDはNVMe型で、必要GPUはDirectX 12対応機。