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ASRock、計23基のUSBを備える配信者向けマザー「LiveMixer」

LiveMixerシリーズ

 ASRockは、ライブ配信者向けを謳うマザーボードの新シリーズ「LiveMixer」を発表した。AMD B650およびIntel Z790チップセット搭載の2製品を展開。「B650 LiveMixer」は10月14日、「Z790 LiveMixer」は11月の発売を予定している。実売予想価格は前者が4万3,980円前後、後者が未定。

 LiveMixerシリーズは、ライブ配信者に向けた多数のUSBポートによる拡張性や、ゲームプレイと配信に向けた電源周りの安定性を特徴とした新たなマザーボード製品シリーズ。個性的なグラフィティデザインをあしらっており、製品セグメントとしてはSteel Legendの下にあたる。

多数のポートで優れた接続性を実現するLiveMixerシリーズ
ライブ配信者は多くの機器をPCに同時に接続する
LiveMixerシリーズの特徴

 HDMIキャプチャやカメラ、スイッチングデバイスなど、多数のUSB機器を取り扱うライブ配信者に向けて、ピンヘッダを含め23基ものUSBポートを搭載。この中には、+12V電源レールから5Vに変換してUSBポートに供給することで、通常より電圧降下を抑えてUSBデバイスの安定性を高める「ULTRA USB POWER」ポートや、ゲーミングデバイス向けのLIGHTNING GAMING PORTも用意している。

 また、ゲームプレイと配信、バーチャルアバター、Webブラウジングなどを同時に行なうことを想定。14+2+1フェーズ(B650)または14+1+1フェーズのSPS電源回路を採用するほか、高温により消耗が激しい電源回路周辺にはニチコン製12Kブラックコンデンサを使用するなど、価格を抑えながらも高い品質を実現したという。

B650 LiveMixerでは、背面に14基、内部に9基のUSBポートを用意
Z790 LiveMixerでは、Thunderboltヘッダも用意する
12V電源レールをもとに安定した5V電源を供給するULTRA USB POWER。なお、従来から一部マザーボードでは搭載していた
VcoreにはSPS電源、VRM部にはニチコン製12Kブラックコンデンサを装備

 メモリは最大6,400MHz(B650)または最大6,800MHz(Z790)のオーバークロックに対応。余裕を持って定格動作できる設計とした。また、AC電源を切断せずにメモリを着脱した際に、予期せぬ損傷のリスクを抑えるトラブルフリー保護回路も備える。

 ストレージはPCI Express 5.0 x4対応のBLAZING M.2スロットを装備。拡張スロットはキャプチャボードの搭載なども想定し、4レーンスロットを2基用意した。2.5Gigabit Ethernetも備える。

DDR5スロットにはトラブルフリー保護回路を装備
PCI Express 5.0対応M.2スロットも搭載

 主な仕様はB650 LiveMixerの場合、8層PCBを採用し、拡張スロットはPCI Express 4.0 x16、同4.0 x4、同3.0 x4を1基ずつ装備。

 ストレージはM.2×3(PCI Express 5.0 x4が1基、同4.0 x4が2基)。USBは、3.2 Type-C、3.1 Type-C、3.1、3.0×8、2.0×12。

B650 LiveMixer

 主な仕様はZ790 LiveMixerの場合、6層PCBを採用し、拡張スロットはPCI Express 5.0 x16を1基、同4.0 x4を2基装備。

 ストレージはM.2×5(PCI Express 5.0 x4が1基、同4.0 x4が4基)。USBは、3.2 Type-C、3.1 Type-C×2、3.1×2、3.0×8、2.0×10。

Z790 LiveMixer