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Core i9-13900Kが到着したので早速写真で外観チェック。発売は10月20日予定
2022年10月7日 14:00
Intelが9月27日(米国時間)に正式に発表した「第13世代Core デスクトップ・プロセッサー」(以下第13世代Core)が、10月20日(米国時間)からグローバルで提供が開始される。
第13世代Coreは、第12世代Coreから導入された「パフォーマンス・ハイブリッド・アーキテクチャ」と呼ばれる、2種類のCPUコアを利用して性能を向上させる仕組みを受け継ぎ、キャッシュ容量やEコアの数を8から16に増やすなど改良を行なった。シングルスレッドで15%、マルチスレッドでは41%の性能向上を実現していることが大きな特徴となっている。
製品の発売に先立って、Intelよりサンプルをお借りすることができたので、写真で外観などをチェックしていきたい。
第12世代Coreからキャッシュ、Eコア数、クロック周波数が引き上げられMT時に41%性能向上を実現
第13世代Coreは、Raptor Lake(ラプターレイク)の開発コードネームで知られてきた製品で、第12世代Core(Alder Lake)で導入されたハイブリッド・パフォーマンス・アーキテクチャの仕組みをさらに発展させた。
その改善点の大きな特徴は3つあり、
- コアあたりのL2キャッシュが1.25MBから2MBに、CPU全体のL3キャッシュが30MBから36MBに増やされるなどキャッシュの増量
- Eコアが8コアから16コアにコア数が8コア増えて、Pコアの8コアと合わせて最大24コアになった
- 最上位SKUではターボ時に5.8GHzまでクロック周波数が上がることなどのクロック周波数の引き上げ
が性能向上の大きな理由になっている。それぞれの詳細は発表時の記事やコラム記事などをご参照いただきたい。
レビュー用パッケージに入っていた第13世代Core、外見は第12世代と違いはない
今回Intelから届いたレビュー用のキットは、通常ボックス版として販売されるパッケージとは異なる化粧箱に入っていた。外箱には第13世代Coreのダイ写真をあしらっており、一般の人に響くかどうかは別にして、自作PCユーザーであれば「ステキ」と感じるデザインになっている。
その箱を開けると、再びダイレイアウトの写真があしらわれており、その中のふたを開けると左側にはそのダイ写真を封入した記念品が入っている。裏面には、現状発表されている通称K SKUと呼ばれるアンロック版第13世代CoreのSKU構成とそのスペックが書かれている。
筆者もこんな仕事をしていると、時々スペックやSKU名などを忘れてしまって思い出せなくなるので、これは便利かもしれない(「ググれ」とかいうツッコミはナシの方向でお願いしたい……)。
さて、重要なCPUは右側に入っており、手前側にCore i9-13900K、奥側にCore i5-13600Kが入っていた。実は、今回Core i5-13600KはIntelにとってのイチオシ製品で、従来世代となるCore i5-12600KはPコアが6、Eコアが4、L3キャッシュ20MBという構成だったのに対して、Core i5-13600KはPコアが6は同様だが、Eコアが8に増えて、それに合わせてL3キャッシュも24MBに増え、同じ価格帯でも性能が上がっていることが大きな特徴となっている。
CPUの外観に関しては、基本LGA1700のパッケージは第12世代Coreと共通でピン互換でもあるので、大きな違いはない。なお、今回紹介しているパッケージはレビュー機材用の特別パッケージで、販売時にはこのパッケージではない。販売用のパッケージは、Innovationで公開されていた以下のパッケージになる。
今回は外観のレビューであるが、PC Watchでは近日中に性能を含めてベンチマークレビューを掲載する予定だ。こちらも楽しみにしていただきたい。