KSY、Raspberry Pi製品の販売に制限

Raspberry Pi Pico H

　株式会社ケイエスワイ(KSY)は、RS Groupの製造ライセンス終了によるRaspberry Pi製品の供給終了に伴う公認販売代理店としての対応について案内した。

　KSYではRaspberry Pi財団とElement14からRaspberry Pi製品の調達を継続するが、販売については一定の制限をかけることを決定した。具体的には、顧客の要望や事情を個別に確認して、案件管理を行なったうえでの販売となる。これはRaspberry Pi製品に対する世界的な需要の高まりが予想以上の水準に達しており、供給が追いついていない状況が続いていることから、不特定多数に向けて無制限の販売が難しいことを受けての措置。

　なお生産量については、RS Groupとの契約終了に影響を受けることなく、これまでと同等またはそれ以上の生産量を確保する見通しだという。日本市場への供給についても、引き続きRaspberry Pi財団およびElement14と調整を行なう見込み。なおKSYでは発表の時点ですでに昨年度の出荷数を超えているとのこと。

　Raspberry Pi製品をめぐっては、2022年6月末でRS GroupのRaspberry Pi製品の製造ライセンスが終了したことで、RS Groupの受注分がキャンセルされ、市場供給への不安や、産業・組み込みユーザーに対する長期的な調達計画が白紙になるなどの混乱が起きている。