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シャープの国産不織布マスクが一斉値下げ。抽選100回目を迎え
2022年4月6日 06:41
シャープ株式会社は、同社製不織布マスクの抽選販売が、4月6日に100回目の抽選を迎えるのに合わせて、値下げを行なうと発表した。
不織布マスクでは、ふつうサイズ、小さめサイズともに、抗菌タイプ1箱(50枚入り)が2,860円から2,490円に、標準タイプ1箱(50枚入り)が2,750円から2,380円に値下げする。値引き幅は約13%となっている。なお、1箱購入の場合は送料が660円、2箱以上の同時購入の場合は送料が無料となる。
また、毎月1回定期的に配送するマスク定期便サービスでは、クリスタルマスク(15枚入り)が1,880円から1,780円へと約5%の値下げとなり、不織布マスクの抗菌タイプが1,650円から1,480円と約10%の値下げ、不織布マスクの標準タイプは、1,485円から1,420円へと約4%値下げする。
同社では、これまでにもキャンペーンとして10%引きなどの施策を行なってきた経緯がある。
シャープでは、今回の値下げについて、「販売を開始してから2年間を経過し、感謝の気持ちと、今後も高品質のマスクをより多くの方に利用していただけるよう、価格改定を行なった」としている。
シャープでは、この2年間に渡り、マスクの生産機器の増設を行なう一方、生産性を高めることで生産枚数を高めてきた経緯がある。こうした努力が継続的に進められていることも今回の値下げの要因と見られる。
サプライチェーンの混乱や、ウクライナ情勢の影響などもあり、材料価格が高騰。様々な商品が値上げとなる中、シャープはマスクは値下げに踏み切ってみせた。
なお、クリスタルマスクの通常販売については、価格は据え置き、15枚入りが1,980円、5枚入りが699円となっている。ふつうサイズ、こどもサイズは15枚入りと5枚入りを用意。大きめサイズは15枚入りだけを用意している。
シャープは、液晶パネル生産を行なっている同社三重工場(三重県多気町)で、クリーンルーム技術を活用して、マスクの国内生産を行なっている。
2020年4月に一般販売を開始した当初は、国内全体でマスクが品薄になっていた中で、先着方式としたこともあり、申し込みサイトにアクセスが集中して、購入できない事態が発生。約1週間後に抽選販売方式へと変更し、再度受付を開始した経緯があった。
その後、増産体制を敷いたほか、サイズを増やしたり、立体クリスタル形状を採用したクリスタルマスクを追加したりといったようにラインナップを強化。応募者を対象にした抽選を毎週水曜日に行なってきた。2022年4月6日の抽選で、100回目の抽選を迎えることになる。
シャープ製マスクは、国内生産であること、電機大手の新たな市場への参入という点で高い注目を集めたが、現在では、マスクが市場に潤沢に供給されていること、シャープ製マスクには割高感があることなどから、一時期のような注目度はないが、継続的に生産が行なわれている。
今回、値下げを実施しても、シャープ製マスクにはまだ割高感があるが、国内生産による安心感などを求める利用者から根強い人気がある。
シャープでは、不織布マスクのほかにも、液晶パネル開発で培ったフィルム表面の特殊加工技術「モスアイ」を活用したフェイスシールドをシャープ米子で生産し、販売を行なっているほか、2022年3月からは、マスク着用の日常化によって発生する肌の乾燥や肌あれ、ニキビを予防する商品として、スキンケアアイテム「薬用Crystaliq(クリスタリーク)」シリーズを発売するなど、ヘルスケア事業の拡大に乗り出している。