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Facebook→Metaの社名変更で、説明文に「メタバース」を含むアプリが急増

 モバイルアプリ調査会社Sensor Towerの調査によると、2021年10月に当時のFacebookが社名を「Meta」へと変更して以降、アプリの説明文で「メタバース」に言及するアプリが急増していることが明らかになった。

 Sensor Towerによれば、App StoreとGoogle Playに登録されているアプリのうち、説明文の中に「メタバース」の語を含むものは2022年1月時点で552あるとしている。「メタバース」に言及したアプリは2021年10月の時点では11だったが、11月には29に増加しており、アプリのマーケティングという観点から「メタバース」に注目が集まっていることが明らかになっている。カテゴリ別ではモバイルゲーム、金融、ソーシャルアプリの順に使用率が高かったとする。

 またこのアプリグループの中では、「crypto」、「NFTs」「AR」、「VR」の単語が「メタバース」と関連付けて併用されているとの調査結果も公表している。使用割合の内訳は順に約23%、18%、11%、9%。

 今回の調査をまとめたStephanie Chan氏は、「メタバース」マーケティングが抱える課題を「ユーザーにその利点を納得させること」だと説明している。今後はユーザーが体感できる形で「メタバース」をあらゆるものに付加していくことが重要だという。

 「メタバース」という言葉の定義は定まっていない。人によって様々な見方があり、共通するイメージする内容も固まっておらず、現状では一言で説明することが難しい。少なくとも特定の何かを指して「これがメタバースだ」と言える状況ではなく、「まだ存在しないもの」、「これから形成される途上にあるもの」、「『もの』ではなく瞬間(時間)である」など様々な意見が混在している。