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奇跡を起こした2人。誰も予想しえなかった衝撃の結末! ストリートファイターリーグ決勝レポート
2022年1月31日 17:51
激闘の連続だった「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021(以下SFL 2021)」。優勝を決める最後の戦い、「グランドファイナル」が1月29日についに開催された。実況は大和周平氏、解説はハメコ。氏。そして特別ゲストとして、Saishunkan Sol 熊本のリーダー、ネモ氏が解説に参加した。
グランドファイナルは、1月8日に開催されたプレイオフにて勝ち残った上位2チーム、Mildom BeastとV6プラス FAV Rohto Z!の2チームで準決勝を行ない、ここでの勝利チームが決勝戦にて、予選1位通過のGood 8 Squadと対戦。そして決勝戦に勝利したチームがSFL 2021優勝となる。
グランドファイナルのルールもリーグ戦やプレイオフと同等でホーム&アウェイルールを採用。先鋒、中堅、大将を用意し、アウェイ側が先にオーダーを提示し、それを見てからホーム側はオーダーを宣言できる。先鋒戦と中堅戦は先に2勝した方が勝利となる2先で勝者は1ポイントを獲得、大将戦は先に3勝した方が勝利の3先で勝者は2ポイント獲得できる。ここまでは本節リーグと同じルールだ。
ただし、グランドファイナルでは、7ポイント先取したチームが勝利という条件が追加されており、大将戦まで終了した段階で7ポイントに満たない場合はホームとアウェイを入れ替えて再度試合を行なう。
どちらかのチームが全勝すれば2巡で試合が終了する場合もあるが、最ももつれ込んだ場合は、3巡目の段階で6-6、4巡目の先鋒戦で決着が着くシステムとなっている。本節ではあまりもつれ込む事はなく、早い段階で勝負が決した印象の試合が多かったが、果たしてどのような結末が待っているのか。
ということで早速グランドファイナルの模様をレポートしていく。なお、今回もプレイオフ同様有料配信が行なわれたが、1週間後にYouTubeなどでアーカイブが公開される予定とのことだ。そして当初の予定通り事前にチケットが販売され、本節初のオフライン開催となった。会場は恵比寿駅から徒歩3分のイベントスペース「EBiS 303」。
準決勝は4巡目までもつれ込む大混戦! 勝利の鍵はときどが握る!
グランドファイナルの準決勝はホームがMildom Beastで出場メンバーはウメハラ、ふ~ど、YHC-餅、もると。対するアウェイはV6プラス FAV Rohto Z!で出場メンバーはsako、りゅうせい、ときど、ボンちゃん。これまでのオンライン開催と異なり、メンバー紹介映像の直後にリアルの入場シーンが挟み込まれ、オフライン開催の雰囲気が感じられる演出に視聴しているこちらもテンションが上がる。
試合開始前の意気込みとしてコメントを求めると、Mildom Beastのリーダー、ウメハラからは「組んだ当初から強いチームだったんですけど、その後、チームメンバーの3人が急激な伸びを見せて、そのおかげでここまで来られたと思っているので、今日はそのまま優勝したいなと思っています」とした。
V6プラス FAV Rohto Z!のリーダー、sakoからは「ここまですごい長かったんですけど、先ずMildomに勝って決勝にいきたいと思います」とした。
1巡目のV6プラス FAV Rohto Z!の事前オーダーは、先鋒がりゅうせいのユリアン、中堅がボンちゃんのかりん、大将がときどのユリアン、リザーブはsakoとなった。これを受け、Mildom Beastの先鋒はウメハラのガイル、リザーブはもるとと申告。先鋒戦の意気込みを聞かれたウメハラは「ま、7点という結構長い勝負の初戦なんですけど、最初の1点が後々響いてくると思うので、全力で戦いたいと思います」とコメントした。
りゅうせいユリアンとウメハラガイルの戦績はリーグ本節では10節で激突し、ここはりゅうせいが勝利、その後のプレイオフではウメハラが勝利している。
オフライン開催の会場では、ラグチェックの代わりに準備中の状況や、対戦前の選手たちの様子などが配信されており、緊張感が伝わってくる。選手たちの使うコントローラーをチェックしたり、表情や飲み物などをチェックするのも面白い。
ウメハラガイルとりゅうせいユリアンの先鋒戦がいよいよスタート。ウメハラガイルはVトリガーI/VスキルI、りゅうせいユリアンはVトリガーI/VスキルI。1回戦1ラウンドはウメハラガイルが堅調な守りと反撃で先制。2ラウンドはりゅうせいユリアンが画面端に追い詰めての猛攻で取り返す。ファイナルラウンドはウメハラガイル有利から一転、りゅうせいユリアンがVトリガー、エイジスリフレクターを活かした攻めで追い詰めるも、最後はウメハラガイルの起き攻めのサマーソルトキックで試合を決めて1本先取。
2回戦1ラウンドはりゅうせいユリアンがエイジスリフレクターの活用で先制。2ラウンドはウメハラガイルが勝利。ファイナルラウンドもウメハラガイル有利で進むも、2枚のエイジスリフレクターによる挟み込みがうまくいき、攻め切って1本を取り返す。解説のネモ氏からも「1,000試合やっても起きるか起きないかくらいの勢いのコンボが出ましたよ」と初戦からいきなりの大激闘の様子が伝わる。
最終3回戦はウメハラガイルの猛攻で一気に試合を決め、この先鋒戦はウメハラガイルが勝利し、Mildom Beastに先制の1ポイントが加算された。
続く中堅戦、Mildom BeastからはYHC-餅のダルシムが登場。意気込みを聞かれたYHC-餅は「かりんは自分の仕事だと思っているので勝ちます」とシンプルにコメントした。
本節リーグ戦、プレイオフを通して、ボンちゃんかりんとYHC-餅ダルシムの対戦はなく、ハメコ。氏によると「これまで見ていても、ボンちゃんかりんがダルシムにかなり苦しめられてきたというのもあって、本節ではアウェイの時はボンちゃんがリザーブに入っていたと思うので、ボンちゃんがアウェイで出てくるならMildom BeastもYHC-餅ダルシムを被せたい」と分析。
一方で「ボンちゃん側もこうなる事は予想していたはずなので、何かしらの回答を見つけてきたんじゃないかと期待しています」とし、ネモ氏もこれに同意し、「被せてくるでしょ、というのは分かるのでそれに応じて準備できるのもアウェイ側だからこそ、ここでの”ジャスティス"に期待したいです」とネモ氏らしい発言も飛び出した。
YHC-餅ダルシムとボンちゃんかりんの中堅戦。YHC-餅ダルシムはVトリガーI/VスキルI、ボンちゃんかりんはVトリガーI/VスキルI。
1回戦1ラウンドはほぼ被弾なく、YHC-餅ダルシムが先制。2ラウンドは近距離での猛攻がうまくいき、ボンちゃんかりんが取り返す。ファイナルラウンドはボンちゃんかりんの猛攻をうまくかわす見事な立ち回りで、そのまま攻め切り、1本をYHC-餅ダルシムが先制した。
2回戦1ラウンドはボンちゃんかりんの猛攻でかなり攻め込むも、YHC-餅ダルシムの遠距離攻撃の立ち回りがうまく、YHC-餅ダルシムが先制。そして迎えた2ラウンド、ここでゲージの貯まっていたボンちゃんかりんが早々にクリティカルアーツ「神月流 覇道六式 覇者の型」を発動、ところがYHC-餅ダルシムはジャンプしていたため、ヒットしないはずだったが、ここでYHC-餅ダルシムはパンチを放っていたため、そのパンチが掴まれる形でクリティカルアーツの発動に成功するというミラクルが巻き起こり、解説席では「タイガーイリュージョン!出た 」と大盛り上がりだ。
その後もVトリガー、神月流 紅蓮の型発動からの猛攻でここを取り返す。ファイナルラウンドもギリギリの攻め合いをボンちゃんかりんが制して1本を取り返した。
最終3回戦、1ラウンドはギリギリのところをボンちゃんかりんが攻め切って先制。2ラウンドもボンちゃんかりんの勢いが真骨頂でそのままYHC-餅ダルシムをスタンまで追い詰め、連携からとどめの一撃のクリティカルアーツ! かと思いきや、これが不発。しかし、慌てつつもとどめを刺してパーフェクトで連勝し、中堅戦をボンちゃんかりんが勝利。V6プラス FAV Rohto Z!が1ポイントを取り返した。
大将戦はふ~どのポイズンと申告。意気込みについて聞かれたふ~どは「ときどが大将だろうなと思って、プレイオフの時もそうだったんですけど、今回もすごいやってきたので、いい内容出せたらいいなと思っています」とした。
ふ~どポイズンとときどユリアンの戦績は本節リーグ中はなし、プレイオフの2巡目大将戦にて激突し、ここではふ~どポイズンが勝利している。
なお、ここでふ~どの手伝いをしたというネモ氏によると、オンラインでの練習は一切やらなかったそうだ。ストリートファイターVではオンラインでの対戦履歴が全て見られる仕組みとなっており、上級者のプレイの様子を研究したりするのに役に立つわけだが、このような大会ではこの機能を活かして、対戦相手がどのような対策をしているのか、といった情報をチェックできる。このように事前情報を封じるふ~どの戦略が試合でどのように活かされたのかも注目のポイントだ。
ふ~どポイズンとときどユリアンの大将戦。ふ~どポイズンはVトリガーII/VスキルII、ときどユリアンはVトリガーI/VスキルI。
1回戦1ラウンドは時間を使った慎重な攻めのふ~どポイズンに対して、果敢に攻めながらも体力を削られるときどユリアンが、対空にエイジスリフレクターを使っての連携で逆転勝利し、先制。2ラウンドもときどユリアンがふ~どポイズンの動きをうまく読み切り、そのまま勝ちきって勝利し、1本を先制した。
2回戦1ラウンドは一転してふ~どポイズン有利のペースのまま先制。2ラウンドも慎重な攻めでときどユリアンの攻撃を寄せ付けず、そのままクリティカルアーツ「ラブハリケーン」で決めて連勝で1本を取り返す。
3回戦1ラウンドもふ~どポイズンのペースで先制。2ラウンドはときどユリアンがふ~どポイズンの猛攻をかいくぐって攻めていくが、これもふ~どポイズンがあしらい、そのまま勝利して2本目をふ~どポイズンが先取した。
4回戦1ラウンドも、ときどユリアンの強気の攻めに対して要所でうまく反撃するふ~どポイズンが1ラウンドを先制してマッチポイント。2ラウンドはときどユリアンが攻め切って取り返す。ファイナルラウンドはときどユリアンがギリギリの攻防からEXバイオレンスニードロップで決めて2本目をときどユリアンが取り、追いつく接戦となった。
最終5回戦1ラウンドは、ときどユリアンがエイジスリフレクターをふ~どポイズンの背後に張る裏張りで、Vリバーサルを封じて攻め切り、先制。2ラウンドは時間ギリギリの攻防をふ~どポイズンが勝利して取り返す。ファイナルラウンドはギリギリの攻防をときどユリアンが勝利し、ギリギリの攻防の連続だった大将戦をときどユリアンが勝利した。
ときどユリアンの大将戦勝利により、V6プラス FAV Rohto Z!が3-1で1巡目をポイント有利で折り返す形となった。
1巡目のダイジェストを挟んで2巡目はV6プラス FAV Rohto Z!がホーム、Mildom Beastがアウェイでの対戦となる。ここでMildom Beastの提示した事前オーダーは、先鋒がYHC-餅のダルシム、中堅がふ~どのポイズン、大将はウメハラのガイル、リザーブはもるととなった。
これを受けてV6プラス FAV Rohto Z!の先鋒はりゅうせいのユリアン、リザーブはsakoとなった。りゅうせいは意気込みについて聞かれると「相手が誰でもいいので、僕は対戦ができれば満足です!」といつもの対戦への渇望の思いを素直にそのままコメントした。なお、本節リーグにおいては3節の同カードでりゅうせいユリアンがYHC-餅ダルシムに勝利する結果となっている。
りゅうせいユリアンとYHC-餅ダルシムによる2巡目の先鋒戦。りゅうせいユリアンはVトリガーI/VスキルI、YHC-餅ダルシムはVトリガーI/VスキルI。
1回戦1ラウンドはりゅうせいユリアンの猛攻に対して、YHC-餅ダルシムの立ち回りがうまく、ギリギリながらも攻め切ってYHC-餅ダルシムが先制。2ラウンドは連携の中継にクリティカルアーツ「ヨガサンバースト」を挟むなどの攻撃で体力有利で試合を展開するYHC-餅ダルシムが、ユリアンのチャリオットタックル圏外の距離を保ったまましのぎ、時間いっぱいまで逃げ切ってタイムオーバーで勝利。連勝で1本を先制した。
2回戦1ラウンドはヨガテレポートなどでかわすYHC-餅ダルシムをうまく攻め切ってりゅうせいユリアンが先制。2ラウンドもりゅうせいユリアンの猛攻でYHC-餅ダルシムを画面端に追い詰めて攻めるも、ここをYHC-餅ダルシムの反撃で逆転勝利。ファイナルラウンドも体力ギリギリの攻防をYHC-餅ダルシムが攻め切って勝利。連勝でYHC-餅ダルシムが勝利し、Mildom Beastに1ポイントが追加となった。
続く中堅戦はボンちゃんかりんがふ~どポイズンに挑む。ボンちゃんは「プレイオフの時にも勝っているので、あの試合やるだけです」と自信を伺わせた。なお、本節リーグでの戦績は3節にふ~どポイズンが勝利、また、ボンちゃんのコメントにもあった通り、プレイオフ1巡目の大将戦にて対戦し、ここではボンちゃんかりんが勝利している。
ボンちゃんかりんとふ~どポイズンによる2巡目の中堅戦。ボンちゃんかりんはVトリガーI/VスキルI、ふ~どポイズンはVトリガーII/VスキルII。
1回戦1ラウンドはボンちゃんかりんの攻めがうまく決まり、クリティカルアーツ「神月流 覇道六式 覇者の型」でとどめを刺して先制。2ラウンドはふ~どポイズンが差し返しからのクリティカルアーツ「ラブハリケーン」で取り返す。ファイナルラウンドはボンちゃんかりんの立ち回りが見事でそのままクリティカルアーツで決めて1本を先制した。
2回戦1ラウンドもボンちゃんかりんが体力有利のまま攻め切って先制。2ラウンドはふ~どポイズンのペースで試合が進み、そのまま攻め切って取り返す。ファイナルラウンドはボンちゃんかりんが再びペースを掴み、そのまま攻め切って2本連取で勝利。中堅戦のボンちゃんかりんの勝利によりV6プラス FAV Rohto Z!が4ポイントとなった。
大将戦はウメハラガイルに対してときどのユリアンが挑む。コメントを求められるとときどは「すごい練習してきたんで自信あります」とシンプルにコメントした。本節リーグでは3節で1度対戦しているが、ここでときどはバイソンを使用して勝利しており、ユリアンでの対戦実績はない。またプレイオフ含めてそれ以降、ときどユリアンでの対戦実績はないため、どのような対策を練ってきたのかがポイントとなるだろう。
ときどユリアンとウメハラガイルの、2巡目大将戦。ときどユリアンはVトリガーI/VスキルI、ウメハラガイルはVトリガーI/VスキルI。
1回戦1ラウンドはウメハラガイルのソニックブームの連打で体力を消耗するときどユリアンだが、エイジスリフレクターを張った上から連撃を仕掛けて攻め切って先制。2ラウンドもウメハラガイル有利で展開するも、再びエイジスリフレクターを2枚活かした猛攻で一気に攻め切り、とどめはクリティカルアーツ「ドミナントクラッシュ」で決めて連勝で1本を先制した。
2回戦1ラウンドはときどユリアンの猛攻が決まり、スタンまで攻め切ってそのまま先制。2ラウンドはウメハラガイルの立ち回りが見事で勝利。ファイナルラウンドもときどユリアンの攻めを許さず、そのままウメハラガイルが攻め切り1本を取り返した。3回戦1ラウンドは時間いっぱいのせめぎ合いからウメハラガイルがギリギリで体力有利を取って先制。2ラウンドもウメハラガイルが攻め切って勝利し、連勝で2本目を先取した。
4回戦1ラウンドは堅実な攻め合いをウメハラガイルが制して先制。2ラウンドもウメハラガイルがソニックブームの弾幕で攻め切って勝利し、連勝で大将戦を勝利した。
ウメハラガイルの2巡目大将戦の勝利により、Mildom Beastが2ポイントを取り返し、V6プラス FAV Rohto Z!とのスコアは4-4の同点となり、3巡目に突入する。
3巡目は再びV6プラス FAV Rohto Z!がアウェイとなる。事前オーダーは、先鋒がりゅうせいのユリアン、中堅がボンちゃんのかりん、大将がときどのユリアン、リザーブはsakoで、1巡目と同じオーダーとなった。これを受けてのMildom Beastの先鋒はふ~どのポイズン、リザーブはもるととなった。
先鋒戦の意気込みについてふ~どは「さっきユリアンに負けたんですけど、ユリアン戦は一番やってきてたので。で、あの違うユリアンいるのも分かっていたので、そのために頑張ってきたものをぶつけたいと思います」とした。りゅうせいユリアンとふ~どポイズンの本節リーグやプレイオフでの戦績はなく、今回が初対戦となる。ときどユリアンを想定してユリアン戦をやりこんできた対策がどこまで活きるかが注目のポイントだ。
ふ~どポイズンとりゅうせいユリアンによる3巡目の先鋒戦。ふ~どポイズンはVトリガーII/VスキルII、りゅうせいユリアンはVトリガーI/VスキルI。1回戦1ラウンドはりゅうせいユリアンの猛攻をしのいでクリティカルアーツで決めたふ~どポイズンが先制。2ラウンドはりゅうせいユリアンのエイジスリフレクターを使った猛攻が決まって取り返す。ファイナルラウンドはふ~どポイズンが距離を保った慎重な攻めで勝利し、1本を先取した。
2回戦1ラウンドはふ~どポイズンが堅実な攻めからクリティカルアーツで締めて先制。2ラウンドはりゅうせいユリアンが取り返すも、ファイナルラウンドはふ~どポイズンが攻め切って勝利し、連勝で先鋒戦を制した。この3巡目先鋒戦の勝利により、Mildom Beastのポイントは5となり、V6プラス FAV Rohto Z!のスコアを上回った。
3巡目中堅戦、Mildom Beastからは1巡目と同じく再びYHC-餅のダルシムが登場。意気込みを聞かれたYHC-餅は「さっきは負けてしまったんですけど、今回こそは勝ちます」とシンプルにコメントした。1巡目ではボンちゃんかりんが勝利したこの対戦だが、同じ組み合わせで挑むということは、Mildom Beastとしては、YHC-餅ダルシムの有利は変わらないという判断だろう。
YHC-餅ダルシムとボンちゃんかりんの3巡目の中堅戦。YHC-餅ダルシムはVトリガーI/VスキルI、ボンちゃんかりんはVトリガーI/VスキルI。
1回戦1ラウンドは一気に攻め切り、スタンにまで持ち込み、そのままYHC-餅ダルシムが先制。2ラウンドもYHC-餅ダルシムが距離を保って接近を許さずに試合を展開、飛び込むボンちゃんかりんの攻撃でダメージを受けるもそのまま攻め切り、YHC-餅ダルシムが連勝で1本を先取した。
2回戦1ラウンドもYHC-餅ダルシムの距離を保っての猛攻で勝利して先制。2ラウンドはボンちゃんかりんの猛攻で体力を削るも、クリティカルアーツ「ヨガサンバースト」などを決めて体力を奪い返す。そのまま攻め切ってYHC-餅ダルシムが連勝し、中堅戦をYHC-餅ダルシムが制した。
中堅戦の勝利により、Mildom Beastのスコアは6ポイントとなり、勝利条件の7ポイントまであと1ポイントまでたどりついた。
Mildom Beastの勝利がかかった3巡目の大将戦はときどユリアンに対して、ウメハラのガイルが挑む事となり、2巡目大将戦と同カードとなった。2巡目ではウメハラガイルが勝利したカードだ。この大将戦に対する意気込みを聞かれるとウメハラは「負けてもまだ次があるんですけど、次はアウェイになっちゃうんで、実質最後のチャンスだと思っています。なので全力で勝ちにいきます」と静かにコメントした。
ウメハラガイルとときどユリアンの3巡目大将戦。ウメハラガイルはVトリガーI/VスキルI、ときどユリアンはVトリガーI/VスキルI。
1回戦1ラウンドはウメハラガイルに対して、攻めのリズムを変えて挑むときどユリアンだが、慎重な立ち回りから反撃、Vトリガー、ソリッドパンチャー発動によるソニックブーム連撃から最後はクリティカルアーツ「ソニックテンペスト」で決めてウメハラガイルが先制。2ラウンドはウメハラガイルのソニックブーム連撃をガードして、詰めていくときどユリアンの猛攻が、堅いウメハラガイルの牙城を崩し、ここを攻め切って取り返す。ファイナルラウンドは体力ゲージギリギリの攻防をときどユリアンが攻め切って1本を先取した。
2回戦1ラウンドはときどユリアンがウメハラガイルを画面端に追い詰め、そのまま攻め切り先制。2ラウンドもときどユリアンの猛攻が止まらない。ウメハラガイルの攻めを多少受けても気にせず攻め切り、連勝で2本目も先制した。
3回戦1ラウンドも画面端にウメハラガイルを追い詰めての猛攻で先制。2ラウンドはウメハラガイルの立ち回りがうまく、そのままウメハラガイルが攻め切って勝利。ファイナルラウンドはエイジスリフレクターを活かした猛攻でときどユリアン有利で進むも、土壇場でのクリティカルアーツ「ソニックハリケーン」で逆転し、ウメハラガイルが1本を取り返した。
4回戦1ラウンドは互いにギリギリの体力ゲージの状況の中で、ときどユリアンがしゃがみ小パンチで決めて先制。2ラウンドもときどユリアンの凄まじい猛攻で攻め切って連勝。ギリギリの大将戦をときどユリアンが勝利した。
そしての3巡目のときどユリアン大将戦勝利により、Mildom BeastとV6プラス FAV Rohto Z!とのスコアは6-6の同点となり、4巡目の先鋒戦で全てが決するという驚愕の展開となった。一時は6-4にまで追い込まれたV6プラス FAV Rohto Z!のピンチを大将戦の勝利でときどが持ち直したのだ。
いよいよ迎えた4巡目。V6プラス FAV Rohto Z!がホームでMildom Beastがアウェイとなるが、どちらが勝ってもここで決着がつくため、アウェイのMildom Beastから提示されるオーダーは先鋒のみだ。この最終先鋒戦の2先で勝利したチームが決勝進出となる緊張感MAXの展開だ。
ここでMildom Beastの先鋒戦のオーダーはウメハラのガイルが申告された。これを受けてのホーム側のV6プラス FAV Rohto Z!のオーダーはときどのユリアンだ。ここで一言を求められたときどは「貴重な試合を任せていただいてありがとうございます。この調子でぶっ潰しますのでよろしくお願いします」とした。
いよいよ決勝進出を賭けたラストバトルが行なわれる。ときどユリアンとウメハラガイルの4巡目先鋒戦。ときどユリアンはVトリガーI/VスキルI、ウメハラガイルはVトリガーI/VスキルI。
1回戦1ラウンドはEXゲージMAXのウメハラガイルに対して、ときどユリアンがエイジスリフレクターをウメハラガイルの前面に2枚張ってのバリアのような使い方でそのまま攻め切り先制。2ラウンドもときどユリアンが試合の主導権を握る展開で進み、そのままクリティカルアーツ「ドミナントクラッシュ」で決めて連勝で1本を先制。
続く2回戦1ラウンドはウメハラガイルが画面端に追い詰めての猛攻で攻め切り先制。2ラウンドもウメハラガイルの攻めが好調ながらも、ときどユリアンがエイジスリフレクターを活かした攻めで反撃、そのまま連携でダメージを奪い、クリティカルアーツで締める展開で逆転し、ここを取り返す。そして迎えたファイナルラウンド、ここも双方ギリギリの体力にもつれ込む接戦だったが、これをウメハラガイルが制して1本を取り返した。
最終3回戦の1ラウンドは、ウメハラガイルの投げに対してかわしまくるときどユリアン、そこを執拗な投げで攻め切ったウメハラガイルが先制。続く2ラウンドは画面端にウメハラガイルを追い詰めたときどユリアンがウメハラガイルのサマーソルトキックをガード、そのまま連携で攻め切り勝利し、取り返す。ファイナルラウンドは、画面端にウメハラガイルを追い詰め、投げを連続で決めるなどの猛攻でスタンを奪うときどユリアン。最後は連携からのクリティカルアーツで決めてときどユリアンが勝利。
準決勝は最終4巡までもつれ込む激闘の末、V6プラス FAV Rohto Z!が7-6で勝利し、決勝進出を決めた。
見事に勝利し、決勝進出を決めたV6プラス FAV Rohto Z!への勝利チームインタビューが行なわれた。りゅうせいは「かなり練習もしたし、準備はしたんですけど、すごい緊張しちゃって、よくない動きをしてポイントを稼げなかったなっていうのはすごい反省してるんで、Good 8 Squad戦はそこら辺を改善して、自分も勝ってポイントを稼ぎたいと思います」とした。
ボンちゃんは自身の試合については触れずに「いや~、いい試合でしたね~。なんかマジでいい試合でした、ときどの試合が。俺らこの後試合やるんだよな、と思いながら、ちょっと一息入れて備えなきゃなって感じですね。今はただただ、ときどありがとうという感じです」とした。
sakoは「見てる方がつらいです。出た方がよかったんじゃないかというくらい。言うてもめちゃめちゃいい試合見られたので、よかったです」とした。そして、勝負を決めたときどは「長い間練習してきて、それがこの大舞台で長期戦をやらせてもらって、それが出せて、結果勝利につながってすごくうれしいです。あとsakoさんにゲームやらせないまま、やってもらう前にいなくなるのはないなと思ったので、sakoさんのメナトに震えて待っといてください」とジョークを交えてコメントした。
最後にリーダーとして決勝への意気込みについて聞かれたリーダーのsakoは「元から優勝目指して頑張ってきているので、次が本領発揮かなというところを見せたいと思います」とし、ここで大和氏から「震えて……」と振りがあると、小声で「待っとけや」と決めのセリフを入れてインタビューは終了となった。
その後、敗退してしまったMildom Beastのリーダー、ウメハラにも本リーグを振り返っての話を聞くと「ドラフトというところから楽しませてもらって、途中グランドファイナルは厳しいかなという状況もあったんですけど、それを乗り越えてここまでこられたので、楽しさという点ではすごく楽しませてもらったチームでしたね」とした。
ここで大和氏からときどとの最終戦について聞かれると「結構ふ~どに頼っちゃってる気持ちがすごいあって、ちょっと1回勝って、やった勝てたぞみたいな気持ちになったのがもしかするとよくなかったかなという気にはなりましたね」とした。このコメントを聞きながらふ~どがただただ首を横に振り、その言葉を否定しているシーンが印象的だった。
本リーグを終えて会場のファンたちに向けての言葉を求められると「次もし勝てれば、もるとルーク、もしくはダンが出る予定だったんですけど、負けちゃってすいません。応援してもらって、自分は勝率5割くらいだったんですかね。かなり餅さんとかに助けてもらったチームだったんですけどすいません。ここで終わっちゃって。応援ありがとうございました」と締めくくった。
ついにこれで全てが終わる。最後の激闘、Good 8 Squad vs V6プラス FAV Rohto Z! 決勝戦
30分の休憩を挟み、いよいよグランドファイナル決勝戦がスタートした。準決勝に勝利したV6プラス FAV Rohto Z!が挑むのはリーグ1位通過のGood 8 Squad、出場メンバーはガチくん、ぷげら、カワノ、キチパ。リーグ戦の終了から1か月以上の期間を空けての試合となる。
ここで両チームのリーダーが決勝戦への意気込みについてコメント。Good 8 Squadのリーダー、ガチくんは「個人的に緊張してますが、さっきの試合を見て、これは優勝せんとダメだと思いました。チーム一丸となって、しっかりと優勝したいと思います」とした。
V6プラス FAV Rohto Z!リーダーのsakoは「さっきの激闘を制してここまで上がって来れたので、この流れのまま優勝したいと思います」とコメントした。
決勝戦はホームがGood 8 Squad、アウェイがV6プラス FAV Rohto Z!でスタートする。1巡目アウェイのV6プラス FAV Rohto Z!の事前オーダーは、先鋒がりゅうせいのユリアン、中堅がボンちゃんのかりん、大将がときどのユリアン。
この事前オーダーを受けてのGood 8 Squadの先鋒はカワノのコーリン、リザーブはぷげらと申告。先鋒での登場にカワノは「ユリアン戦はちょっと得意なので頑張りたい」とコメントした。りゅうせいユリアンとは本節リーグの6節に対戦しており、ここでは連勝でカワノコーリンが勝利している。カワノはSFL 2021以外にも2021年末の「獣道4」や「CPT」などでときどユリアンとの激戦を繰り広げてきたが、りゅうせいユリアンにどこまで対応できるかがポイントと言えるだろう。
いよいよ決勝戦が幕を開けた。先ずは1巡目、カワノコーリンとりゅうせいユリアンの先鋒戦からスタートだ。カワノコーリンはVトリガーII/VスキルI、りゅうせいユリアンはVトリガーI/VスキルI。
1回戦1ラウンドは時間をじっくり使った慎重な攻めでカワノコーリンが先制。2ラウンドはりゅうせいユリアンの猛攻が決まり、取り返す。ファイナルラウンドはカワノコーリン有利の展開ながらも、りゅうせいユリアンがエイジスリフレクターを活かした猛攻で反撃し、逆転勝利で1本を先制した。
2回戦1ラウンドもりゅうせいユリアンの強気な攻めのリズムがうまくハマって先制。2ラウンドもりゅうせいユリアンが攻め切って勝利し、連勝でりゅうせいユリアンが先鋒戦を制した。
中堅戦にはキチパのザンギエフが登場。キチパは「今日に向けてやるだけはやったので、それを見せられたらいいなと思います」とした。本節リーグにてキチパはV6プラス FAV Rohto Z!との対戦ではリザーブだったため、戦績データはない。CPTなどでは好調な成績だったというキチパがGood 8 Squadのダークホースとなるかが注目のポイントだ。解説席ではザンギエフ嫌いのネモ氏のトークがこれまでと比べるとすごくあっさりした内容になってしまうというお約束も面白いポイントだ。
キチパザンギエフとボンちゃんかりんの中堅戦。キチパザンギエフはVトリガーI/VスキルI、ボンちゃんかりんはVトリガーI/VスキルI。
1回戦1ラウンドはキチパザンギエフのスクリューパイルドライバーなどの大技がガッツリ決まって先制。2ラウンドはボンちゃんかりんの地上戦の見事な立ち回りで取り返す。ファイナルラウンドもボンちゃんかりんが優位で試合を進めて勝利し、1本を先制した。
2回戦1ラウンドはキチパザンギエフの猛攻で先制。2ラウンドは距離を取りつつ攻めるボンちゃんかりんに対して慎重に距離を詰めて攻め切ったキチパザンギエフが勝利し、1本を取り返した。
最終3回戦。ここでボンちゃんはサガットにキャラを変更して挑む。ボンちゃんサガットはVトリガーI/VスキルI。これに対してキチパザンギエフはVスキルをIIの「スーパーロシアンキック」に変更して挑む。1ラウンドは、キチパザンギエフが距離を詰め切れずにボンちゃんサガットが先制。2ラウンドもボンちゃんサガット有利のまま試合が展開。中堅戦もボンちゃんサガットが勝利し、V6プラス FAV Rohto Z!が2ポイント先制する形となった。
大将戦はときどユリアンに対してガチくんラシードが挑む。ガチくんは「先に2点取られたんですけど、ここで2点取り返して、1回リセットします」とコメントした。本節リーグでは6節に大将戦で対決し、ここではガチくんが勝利している。ガチくんもときども本節リーグにて高スコアを記録しており、ときどユリアンがどこまでガチくんラシード対策を仕上げてきたかが注目だ。
1巡目、ガチくんラシードとときどユリアンの大将戦。ガチくんラシードはVトリガーII/VスキルI、ときどユリアンはVトリガーI/VスキルI。
1回戦1ラウンドはガチくんラシードの猛攻が決まって先制。2ラウンドもガチくんラシードの攻めが好調、クリティカルアーツ「アルタイル」でとどめを刺して連勝で1本を先取した。2回戦1ラウンドはときどユリアンの動きがガチくんラシードを抑えて先制勝利。2ラウンドもその勢いのまま攻め切ってときどユリアンが1本を取り返した。
3回戦1ラウンドは再びガチくんラシードのペースで試合が展開し、連携からのクリティカルアーツで決めて先制。2ラウンドはときどユリアン有利で試合が展開するも、ガチくんラシードの連携からのクリティカルアーツがうまく決まって連勝で2本目を先取。4回戦も連勝でときどユリアンを圧倒し、ガチくんラシードが連勝で勝利し、大将戦をガチくんラシードが制した。
ガチくんラシードの大将戦勝利は、Good 8 Squadの連敗を止め、有言実行でスコアを2-2の同点とするなど、2巡目に繋げるための流れとしてファインプレイと言えるだろう。
続く2巡目はGood 8 Squadがアウェイとなる。事前オーダーは先鋒がキチパのザンギエフ、中堅がぷげらのバイソン、大将はガチくんのラシード、リザーブはカワノと申告した。この事前オーダーを受けて、V6プラス FAV Rohto Z!の先鋒はりゅうせいのユリアン、リザーブはボンちゃんとなった。
意気込みを聞かれたりゅうせいは「ザンギエフ、このキャラにだけは絶対負けたくないです。ネモさん見ててくださいこの1戦。以上です。頑張ります。ザンギを許すな! 」とコメントし、ネモ氏も思わず私情丸出しの「応援しております」という応援コメントが飛び出した。ネモ氏も「思わず声が出てしまいました」とした。
りゅうせいユリアンとキチパザンギエフの2巡目先鋒戦。りゅうせいユリアンはVトリガーI/VスキルII、キチパザンギエフはVトリガーI/VスキルI。
1回戦1ラウンドはりゅうせいユリアンの強気の攻めがうまく決まって先制。2ラウンドはキチパザンギエフのクリティカルアーツ「ボリショイ・ロシアン・スープレックス」で体力を削り、さらにスクリューパイルドライバーも決まってりゅうせいユリアンの体力を大幅に削る。その後も時間いっぱい戦い、残り時間3秒でキチパザンギエフが攻め切って勝利し取り返す。ファイナルラウンドは壮絶な攻め合いの末、りゅうせいユリアンがエイジスリフレクターを活かした連携で決めて勝利し1本を先制した。
2回戦1ラウンドはキチパザンギエフがりゅうせいユリアンの攻めをしのいでギリギリのところで先制。2ラウンドは慎重な攻めからクリティカルアーツ、スクリューパイルドライバーを連続で決めて一気に勝利。連勝で1本を取り返した。
最終3回戦、1ラウンドは双方慎重な立ち回りながらキチパザンギエフ有利で試合が展開。隙を見てのキチパザンギエフのクリティカルアーツで一気に決めて先制。2ラウンドもキチパザンギエフ有利で試合が展開。体力を削られ、スタンのピンチとなったりゅうせいユリアンが早いタイミングながらもクリティカルアーツ「ドミナントクラッシュ」を決めて一気にキチパザンギエフの体力を削る。しかし、キチパザンギエフの攻めでスタンまで追い込まれ、そのままEXシベリアンエクスプレスを決めて、勝利。2巡目先鋒戦をキチパザンギエフが勝利し、Good 8 Squadに1ポイントが加算された。
2巡目中堅戦はぷげらバイソンにときどユリアンが挑む。ときどは「バイソン戦、しっかりやってきたんで、それをお見せしたいと思います」とした。
本節リーグでは13節で激突し、ここではぷげらバイソンが勝利している。本節リーグでバイソンも使用した実績もあるときどの対策に注目したいところだ。
ときどユリアンとぷげらバイソンの2巡目中堅戦。ときどユリアンはVトリガーI/VスキルII、ぷげらバイソンはVトリガーI/VスキルII。
1回戦1ラウンドはぷげらバイソンがEXダッシュストレートで決めて先制。2ラウンドは一転、ときどユリアンの猛攻で一気に攻めてスタンまで追い詰め、そのまま勝利し、パーフェクトでここを取り返す。ファイナルラウンドは、ぷげらバイソンの猛攻で一気にケリがつき、1本を先取した。
2回戦1ラウンドはときどユリアンが火力で攻め切って先制。2ラウンドは互角の勝負からぷげらバイソンがファイナルターンパンチで一気に決めて取り返す。ファイナルラウンドもぷげらバイソンが攻め切って勝利し、2巡目中堅戦をぷげらバイソンが制してGood 8 Squadが5ポイントとなった。
大将戦はガチくんラシードにsakoのルークが挑む。sakoは「ラシードはね、メナトのちょっと天敵なんですけど、ルークだとかなりやれるのでそこを練習してきました。勝ちます」とした。グランドファイナルでも新キャラのルーク初登場となる。本節リーグではルーク自体の出番がなかったが、ガチくんとsakoの対戦も今回が初となる。ガチくんラシードのルーク対策、sakoルークのガチくんラシード対策の積み重ねの勝負になりそうだ。
sakoルークとガチくんラシードの2巡目大将戦。sakoルークはVトリガーI/VスキルI、ガチくんラシードはVトリガーII/VスキルI。
1回戦1ラウンドはsakoルークの猛攻の隙をついて攻めてガチくんラシードが先制。2ラウンドもガチくんラシードが押し切って勝利し、連勝で1本を先制した。
2回戦1ラウンドもガチくんラシードが有利で試合が展開していたが、sakoルークが反撃に成功して先制。2ラウンドはガチくんラシードがsakoルークを画面端に追い詰めての猛攻で取り返す。ファイナルラウンドはsakoルークの地上戦での立ち回りがうまく決まって勝利し、sakoルークが1本を取り返した。
3回戦1ラウンドはsakoルークの隙をついて画面端に追い詰めて猛攻をかけるガチくんラシードがそのままスタンまで持っていき、攻め切ってパーフェクトで先制。2ラウンドはsakoルークの攻めが決まり、ガチくんラシードの体力を削っていくが、やはりガチくんラシードが再びsakoルークを画面端に追い詰める展開となり、そのまま攻め切ったガチくんラシードが勝利し、2本目を先制した。
4回戦1ラウンドはガチくんラシードの猛攻で先制。2ラウンドはsakoルークの慎重な攻めが決まり、取り返す。ファイナルラウンドはガチくんラシードがスタンまで一気に攻め切る猛攻が決まってそのまま勝利。2巡目大将戦を勝利して、ついにGood 8 Squadが6ポイントにまで到達した。次の3巡目にて誰か1人でも1勝すればその瞬間にGood 8 Squadの優勝が確定となる。
続く3巡目はGood 8 Squadが1勝でもすればその瞬間に試合終了となる状況に加えてアウェイという絶体絶命のV6プラス FAV Rohto Z!。事前オーダーは先鋒がボンちゃんのかりん、中堅がりゅうせいのユリアン、大将がときどのユリアンとなった。
これを受けてのGood 8 Squadの先鋒はカワノのバルログと申告、リザーブはキチパとなった。
本節リーグでの登場は1度もなかったバルログの登場についてカワノは「この組み合わせだけやってきました」とコメントした。SFLでは初登場のバルログ。これにネモ氏は「かりんとの相性としてはコーリンよりもバルログの方が出せる感じじゃないですかね。それだけピンポイントでやってきたんでしょうね」とコメント。
カワノの表情やネモ氏たちの解説を聞いていると、これが単なるエンターテインメントやふざけた選択ではない事が分かる。また、発表前のチーム内のやり取りを見ていても、この決定に至るまでの苦悩もあったのだろう。この選択が吉と出るか凶と出るかが注目のポイントだ。
カワノバルログとボンちゃんかりんの3巡目先鋒戦。カワノバルログはVトリガーI/VスキルII、ボンちゃんかりんはVトリガーI/VスキルI。
1回戦1ラウンドはリーチの長いカワノバルログがボンちゃんかりんと互角の勝負を展開。時間ギリギリのところでカワノバルログのEXグランドイズナドロップをかわして、そこを攻めたボンちゃんかりんが決めて先制。2ラウンドはギリギリの攻防からカワノバルログが連携からのクリティカルアーツ「ブラッディレイン」を決めて取り返す。ファイナルラウンドはボンちゃんかりんの連携が決まってスタンまで持ち込み、そのまま攻め切り1本を先制した。
ここでキャラクター変更をするかメンバーたちとの相談も入りつつ、キャラクターは継続で2回戦1ラウンドがスタート。ボンちゃんかりんの猛攻が一気に決まってそのまま先制。2ラウンドはカワノバルログの攻めがうまく決まり、取り返す。ファイナルラウンドは体力ゲージ五分の展開からカワノバルログがクリティカルアーツで一気に体力を削り取る。そのまま攻め切ってカワノバルログが1本を取り返した。
そして、今度はここでボンちゃんがサガットにキャラ変更。ボンちゃんサガットはVトリガーII/VスキルII。最終3回戦1ラウンドは危なげなくボンちゃんサガットが決めて先制。2ラウンドもギリギリの攻防を攻め切ったボンちゃんサガットが勝利し、V6プラス FAV Rohto Z!の命を繋ぐ1ポイントを確保した。
続く中堅戦はぷげらバイソンがりゅうせいユリアンに挑む。コメントを求められたぷげらは「ここで決めたいと思います」と一言。本節リーグでは対戦のない組み合わせとなるが、先ほどときどユリアンを仕留めたぷげらバイソンで一気に決めるというGood 8 Squadの戦略が感じられる。
ぷげらバイソンとりゅうせいユリアンの3巡目中堅戦。ぷげらバイソンはVトリガーI/VスキルII、りゅうせいユリアンはVトリガーI/VスキルII。1回戦1ラウンドはりゅうせいユリアンがスタンまで追い込む猛攻で一気に攻めて先制。2ラウンドもりゅうせいユリアンの猛攻がヒットし、これにぷげらバイソンがクリティカルアーツ「ギガトンブロー」で反撃して体力を奪い返し、そのまま攻め切り取り返す。ファイナルラウンドもりゅうせいユリアンのアグレッシブな攻めがうまくいき、最後はEXチャリオットタックルを見事に決めて1本を先取した。
2回戦1ラウンドもりゅうせいユリアンの猛攻がうまく決まって一気に攻め切り、先制。2ラウンドはりゅうせいユリアンの猛攻をしのいだぷげらバイソンが反撃がうまく決まってここを取り返す。ファイナルラウンドはりゅうせいユリアンの強くの攻めをガードし、反撃を決めたぷげらバイソンが勝利して1本を取り返した。
そして迎えた最終3回戦。1ラウンドはぷげらバイソンの攻めがうまく決まって先制。2ラウンドもぷげらバイソン有利で試合が展開。絶体絶命のところで画面端にぷげらバイソンを追い詰めたりゅうせいユリアンがエイジスリフレクターを2枚使った猛攻で大逆転に成功して取り返す。ファイナルラウンドはりゅうせいユリアン優勢で試合が展開。最後はEXバイオレンスニードロップを決めて逆転勝利。りゅうせいユリアンが勝利し、V6プラス FAV Rohto Z!の命運をときどに託した。
3巡目大将戦はときどユリアンにガチくんラシードが挑む。ガチくんは「4巡目はないです。ここで決めます」と力強くコメントした。決勝戦1巡目で勝利した組み合わせがこの3巡目大将戦で再び行なわれる。1度負けた相手と同じカードでの再戦というのは準決勝でウメハラガイルとの対戦でも行なわれており、これを乗り越えたときどユリアンがここでもその奇跡を起こすのか。
ガチくんラシードととときどユリアンの3巡目決勝戦。ガチくんラシードはVトリガーII/VスキルI、ときどユリアンはVトリガーI/VスキルI。
1回戦1ラウンドはときどユリアンが危なげなく攻め切って先制。2ラウンドはガチくんラシードの猛攻を耐えきり、逆に攻め切って勝利し、1本を先制した。
2回戦1ラウンドはエイジスリフレクターを使ったときどユリアンの攻めに対して、クリティカルアーツ「アルタイル」で反撃して決めてガチくんラシードが先制。2ラウンドはエイジスリフレクターの攻めが決まり、取り返す。ファイナルラウンドは画面端にときどユリアンを追い詰めて、そのまま攻め切りガチくんラシードが勝利し、1本を取り返した。
3回戦1ラウンドは慎重な立ち回りから攻め切ってガチくんラシードが先制。2ラウンドもガチくんラシードの連携からのクリティカルアーツで決めて連勝で2本目を奪取。試合全体の主導権がガチくんラシードのペースだ。続く4回戦1ラウンドはときどユリアンが投げを絡めての攻めで押し切って先制。2ラウンドはときどユリアンの猛攻が決まって、連勝で2本目を取り返した。
最終5回戦1ラウンドは、互いに慎重な攻め合いで、少しずつ両者の体力が減っていく。ここでイーグルスパイクからの連携を狙うガチくんラシードの動きを読んで、垂直ジャンプで回避、そのまま連携からのデンジャラスヘッドバットを決めて先制したのはときどユリアンだ。2ラウンドはガチくんラシードがときどユリアンの体力を削りつつ冷静な動きで対処。終盤はときどユリアンの反撃で体力を削られるも最後は冷静に対処してここを取り返す。そして迎えたファイナルラウンド、両者慎重な攻め合いから、ここをギリギリで制したのはときどユリアン!
3巡目大将戦を勝利し、ついにスコアを6-6の同点として、勝負は準決勝と同じく4巡目の最終戦にまでもつれ込む形となった。
4巡目はGood 8 Squadがアウェイでの最終戦となる。とはいうものの、もはやアウェイの有利不利というよりは、誰もがもう1度行なわれる最後の2先で、ときどユリアンが勝つのか、ガチくんラシードが勝つのかの1点にのみ興味が注力しているように感じられた。このような状況の中で、発表されたGood 8 Squadのオーダーはやはりガチくんラシード。そしてホームのV6プラス FAV Rohto Z!からはやはり、ときどユリアンが再登場。
コメントを求められたときどは「去年もね、ぼく、この感情を抱いたんですよ。去年sakoさんに負けて、めちゃくちゃ悔しくて、その日からSFLの準備したんで、今日はガチくんにぶつけたいと思います。やったります」と熱い想いを語った。
ときどユリアンとガチくんラシードの最終4巡目、先鋒戦。ときどユリアンはVトリガーI/VスキルI、ガチくんラシードはVトリガーII/VスキルI。
1回戦1ラウンドはギリギリの猛攻からガチくんラシードがエイジスリフレクターをかわしてのEXスピニングミキサーで攻め切って先制。2ラウンドはときどユリアンが強気の猛攻で攻め切って取り返す。ファイナルラウンドはときどユリアンが背面に張ったエイジスリフレクターに触れる前にEXスピニングミキサーで反撃して最後は投げで決めて勝利。1本を先制したのはガチくんラシードだ。
続く2回戦1ラウンドは、双方五分の攻め合いから、ここでガチくんラシードのEXスピニングミキサーを読んでいたときどユリアンがガード、そのまま反撃のデンジャラスヘッドバットで先制。2ラウンドはときどユリアンのエイジスリフレクターをかわして無効化したガチくんラシードが攻め切って取り返して、リーチ。ファイナルラウンドはときどユリアンの猛攻がヒットし、そのまま攻め切って1本を取り返した。
いよいよ迎えた最終3回戦。1ラウンドはときどユリアンの立ち回りがガチくんラシードを上回り、そのまま攻め切って先制。2ラウンドもときどユリアンの猛攻が止まらない。ガチくんラシードも必死の反撃で、少しずつときどユリアンの体力を削っていくも、最後はエイジスリフレクターを中央に張ったときどユリアンに対して向かっていき、そして反撃で一気に勝負が決まり、ときどユリアンがここを連勝で勝利。
この瞬間、V6プラス FAV Rohto Z!の優勝が決定した。
勝利したV6プラス FAV Rohto Z!のチームインタビューではリーダーのsakoが「格ゲーやってて、こんなにうれしかったことはなかったです。ありがとうございます」と涙をこらえてコメント。
続いて最後の接戦を制したときどにコメントを求めると「なんでしょうね。本当にあのSFL、ずっと成績奮わなくて、毎年どうしたらいいんだろうな、これが足りなかったのかなと、少しずつよくなってきて、今回は本当にチームメイトのみんなにも助けてもらいまいたし、今日を迎えるまでは結構厳しい状況かなと思ったんですけど、そんな中で最後を自分に託してくれて、自分もこうして勝ちきることができたので、今日という日は素晴らしい日です。ありがとうございます」とした。
ボンちゃんは「最後ね、ガチくんが先鋒で来るってなった時に、うちのチームとしては何択もあって、ときどが前の試合で勝ってくれていたから、それに甘えるのもなんかなー、と思ったんですけど、sakoさんもやっぱ初陣ってのもあって試合もしづらい環境で、本当は本節リーグの時に自分がガチくん倒さなきゃいけないとなっていたので、それをこの場で本当は受けたかったんですけど、ときどのあの動きを見てたら、俺が行くって言えなくて、結局最終的に甘えちゃったんですけど、でもそんな中でときどが応えてくれたので、本当にありがとうと言う感じです」と涙ながらにコメントした。
りゅうせいは「去年もSFLをときどさんと組んで決勝で負けちゃって、その時に自分がもっと勝てれば優勝できたんじゃないかなってすごい後悔が残ったので、この決勝戦は自分も勝ってポイントを稼いでチームに貢献できたっていうのがすごい嬉しく思いますし、リーグで本当に色んなプレーヤーの方に練習付き合ってもらったので、そういった方々にも感謝したいと思います」とした。
sakoに再度コメントを求めると「さっきも言ったけど格ゲー好きでよかったなとつくづく思いました」とした。
その後は表彰式があり、先ずは3位のMildom Beastには賞金100万円とトロフィーが授与された。ここでメンバーたちに再度コメントを求めると、もるとは「こういう舞台に立てたのは嬉しい限りです」とした。ここで参加した経験について聞かれると「ウメハラさんとかふ~どさんとか餅さんとか色々会話する機会が多かったので、大分成長につながったと思います」とした。
続いてYHC-餅は「大分長い期間だったんですけど、昔から尊敬しているプレーヤーと一緒にチーム組めたり、対戦できたり、素晴らしい経験が長い間できて、それがずっと楽しかったなという気持ちがあります」とした。
ふ~どは「自分は個人戦よりチーム戦の方が好きだなという風に思いましたね。普段だったら絶対こんなにやんないのになっていうくらい今回は練習をやったので、それが試合にも反映したし、すごい今日も楽しかったのでよかったなと思います」とした。
ウメハラは「チームできた時に面白そうだなとはあったのと、でも結構でこぼこなチームなので、いかにこれで勝つのかという工夫のし甲斐もあったし、工夫だけじゃどうにもなんない、これめちゃくちゃやんなきゃダメだなみたいな感じで、多分今までのSFLのチームの中では1番努力したというかさせられたと言いますか。そういう意味ではすごく想い出に残るイベントだったし、楽しいチームでした」と締めくくった。
2位のGood 8 Squadには賞金200万円とトロフィーが授与された。コメントを求めていくとキチパは「正直、悔しい気持ちと自分に対する不甲斐ない気持ちがいっぱいで、それは本当に今後の課題として、自分の取り組みに影響して行くと思ってます」とした。チームについて聞かれると「自分がまだまだ力が及んでいない部分があったと自覚しているので、それに見合うような実力をさらに付けていきたいと思います」とした。
ぷげらは「今年は新しいチームに入れてもらって、若手中堅世代で組んで、僕が本当に強いと思っているプレーヤーたちと組んで一緒に肩を並べて戦えるようになった自信もあって、強くなったなと思ってたんですけど、最後の最後にガチくんを助けてやれなくて、自分が出るって言えなかったことが悔いで、来年があれば、同じ想いをしないようにしたいと思います」と涙ながらに語った。
カワノは「自分に足りないものが多いなと感じさせられる大会でした。やっぱ今日のようなときどさんとガチさんの最後の対戦を見ていて、今の自分にはこんなすごい内容の試合は出せないなと感じさせられたし、やっぱ自分が今こういう場にいるのは1番最初に対戦を誘ってくれたガチさんということもあって、恩返ししたいなって気持ちはすごいあって、他のキャラとかもやってガチさんに一緒に対策してもらったんですけど不甲斐なくて申し訳ないです、来年は優勝したいです」とした。
ガチくんは「いや、もう最高でしたよ。まぁ結果は2位で終わって、結構キツイ練習をみんなで頑張ったり、きついところをみんなで勝ってきてくれたところで、最後もリーダーとして勝ちたかったんですけど、それはかなわず、まぁでも今年で終わりじゃないので、来年も再来年もGood 8 Squad、どんどん強くなっていくので、また1から頑張りたいと思います」と涙ながらに語った。
そして1位のV6プラス FAV Rohto Z!には賞金500万円とトロフィーが授与された。ここでチーム用に用意された巨大なリュウの像が付いたトロフィーをリーダーのsakoが掲げた。
最後に全員にコメントを求めると、りゅうせいは「チームの中で1番足を引っ張っちゃいそうなのはぼくなのかなと思っていて、足を引っ張らないようにずっと毎日起きてから寝るまでストVだけをやっていて、辛かったんですけど、こうやって結果が出て報われてよかったなと思います」とした。
続いてボンちゃんは「長かったですね。やっぱそのチームが強いというのももちろんそうですけど……、あぁ~きつかったなぁ……。けど、頑張っただけこうやって報われる機会があるっていうのが本当にすごい俺はついてるなと思っています。俺以上に頑張った人もいるだろうけど、結果が自分に出てくれたので、今はただ、その結果に誇りを持って受け入れたいなと思います」とした。
激戦を制したときどは「自分としては自分の中でかなりやってきた組み合わせで、自信のある組み合わせだったので、ちょっと不甲斐ない試合を最初にしてしまって、チームメイトにちょっと申し訳ないなと思ったんですけど、そこで、しっかり次ちゃんと頑張ってくれよとオーダーを崩さずにちゃんとできたというのが何かすごい嬉しいですよね。僕もそれに応えようと思って頑張って応えられたのでそれで弾みがつきましたね」とした。
最終4巡目の緊張感について聞かれると「不思議と、自分の中では緊張するな、とか弱気な気持ちは生まれてなかったんですけど、やっぱ普段しないミスとかっていうのは客観的に見て、本当に並々ならぬプレッシャーが自分にかかっていたんだなと反省してますね。ただ全体を通して、僕自身楽しくプレイできたのが、今回のこの結果につながったんじゃないかなと思います。あのチームメイトがすごくいいアドバイスとか声援を出してくれてやりやすかったですよねすごく」とした。
sakoは「みんな格ゲーにすごいまじめで、強くなるために勝つために、いっぱい努力する事をみんな実践してるので、自分にもいい刺激になったし、参考にすべきプレーヤーが多いんじゃないかなと思います」とした。
ここでハメコ。氏から、久しぶりのオフライン環境という事で、チームとしてどういう練習をしてきたのかを伺えたらと質問すると、sakoからは「事前までオンかオフか分かんない状況だったので、ただどっちがきてもいけるように練習はしてました」とした。久しぶりにお客様の前で試合をしたことについては「やっぱ緊張しますね。はじめはみんなの顔もガチガチだし、でもやっぱ久々にこうやって皆さんの前でプレイできるのはやっぱり嬉しいです」とした。
ゲストのネモ氏からは、Mildom Beastに対して、もるとを誰に当てるつもりだったかと質問すると、ウメハラは「アウェイの時に餅さんは出しにくいというのもあって、その代わりにもるとに出てもらおうと思ってた。あとはラシードやザンギエフなど、その日の調子とか雰囲気を見る感じでした」とした。
最後にsakoにファンに向けて一言を求めると「今日はすごい試合の連続やったんで、見てる人もね感じてもらったと思うんですけど、格ゲーね、すごい面白いんですよ。これからも続けていくので、応援のほどよろしくお願いします」と締めくくった。
最後に実況や解説陣にもコメントを求めていった。まずは本節リーグにおいて全試合の解説を担当したハメコ。氏からは「今日の内容が衝撃的すぎて、言葉を失っています。去年のグランドファイナルもめちゃめちゃ面白かったんですよ。まぁ塗り替えねぇだろと思ってたんですけども、今日の準決勝、決勝、ヤバかったですね! また来年もっと熱くなっちゃうのかと思うともう今から本当に期待が止まりません。今日みなさんも盛り上げていただいてありがとうございました。引き続きよろしくお願いします」とした。
本日ゲストで解説をしたネモ氏からは「今日、格闘ゲームのイベントの解説をしてたんですけど、途中で見入っちゃって声が出なくなっちゃったんですけど、eスポーツ観戦というよりかは人間ドラマを見ているかのような感覚になりました。すごい楽しかったです」とした。
また、本節リーグからリポーターを務めた高木氏は「オンラインの環境でしか試合を見た事がなかったので、初めてオフラインで実際に選手の表情とかを間近で見れて、こんなにも興奮するんだと気付きました」とした。もう1人のリポーターの安藤氏は「毎試合選手の今リーグにかける思いが伝わってきて胸が熱くなりました」と想いを語って配信は締めくくられた。
以上、グランドファイナル2試合の様子をレポートした。13時から開始し、インターバルを挟みつつ、最終的に21時すぎまでかかる長丁場だった。
一体誰がこの壮絶なラストを予想できただろうか。株式会社KADOKAWA Game Linkageの運営する、FAV Gamingのメンバーであるsako、りゅうせいに、ときどとボンちゃんを加えて結成されたドリームチームであり、優勝候補筆頭、最強チームと呼び声の高かった、V6プラス FAV Rohto Z!。
ところが本節リーグ開始後は予想以上の大苦戦で、リーグ終盤に2位にまで浮上してプレイオフに進出するも、Mildom Beastに敗れてルーザーズに落ち、魚群に勝利する事で、このグランドファイナル進出を決めるなど常にギリギリの戦いだった。
本日のグランドファイナルでもギリギリの戦いだったが、最後の最後にときどのパワーが大爆発し、準決勝、決勝ともに絶体絶命のチームのピンチをときどが救ったと言っても過言ではないのでときど1人の力に寄るようにも見えるが、チーム全体の底力がフル発揮された結果のようにも感じられる。
本節リーグを万全の体制で挑んでトップを取ったGood 8 Squadが最後の最後で急下降したようにも見えるが、むしろグランドファイナル準決勝で勢いがついたV6プラス FAV Rohto Z!の理論を越えた精神的な勢いの強さが、Good 8 Squadを上回ったように感じられる決勝戦だった。
ときどとガチくんの試合はこれまでの試合と比較してもガチくんの調子が悪いようには感じられず、むしろ絶好調にも見えたが、それをさらに上回ったのがときどだったように思える。また、個人的にはりゅうせいのぷげら撃破が衝撃的だった。これらの試合を実際に見ていれば、Good 8 Squadの調子が悪かった、戦略ミスでは、といった言葉は出てこないだろう。そんな内容の充実した決勝戦だったと思う。
最後に予選リーグで敗退したチームの選手を含む総勢32人の出場選手のみなさん、そして全試合の解説を担当したハメコ。氏、そしてリーグ戦を熱い実況で盛り上げたアール氏と大和周平氏、リポーターの高木氏、安藤氏、他運営に携わった全ての皆様、そして観戦を盛り上げた全ての人たちに本当にお疲れさまでしたと伝えたい。
なお、運営側から最後にお知らせとして、2022年もSFLの開催が決定したことが発表された。具体的な日時などは未定だが、今年の後半にはまた熱い戦いが幕を開ける事になるのだろう。それまで戦士たちにしばしの休息を。