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5G電波の干渉で米国便が一部欠航。ANAやJALなどでも影響

 1月19日(現地時間)から米国で運用の始まる5Gサービスの電波が、一部航空機の備える電波高度計に干渉する恐れがあるとして、全日空(ANA)や日本航空(JAL)では影響を受ける機体の使用を控えるとともに、機材変更の行なえない便を欠航すると発表した。

 両社によれば、ボーイングから航空会社各社に対し、米国で新たに始まる5Gサービスの電波(Cバンド)が、ボーイング777型機の搭載する電波高度計に干渉の恐れがあるとの通達があったという。これを受け、米国線についてはボーイング787型機への機材変更を実施し、機材変更の都合がつかない便については欠航するとしている。国外でも、米デルタ航空などで同様に欠航などの可能性があるとの発表がなされている。

 電波高度計は、航空機の地上からの高さを高精度で測定できる装置で、航空機の様々な安全装置に情報を提供している。

 Federal Aviation Administration(FAA、米国航空当局)では、この件に関して、通信事業者との調整や、新型高度計の試験/承認など対応を進めている。