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Mildom Beast全勝でプレイオフ進出チームの決定は最終節にもつれ込む! ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021 第13節 Day2レポート

SFL: Pro-JP 2021 第13節 Day2会場全景

 先週木曜に引き続き第13節が行なわれる「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021(以下SFL 2021)」。本日Day2の1試合目はMildom Beast VS 名古屋OJA BODY STAR、2試合目は忍ism Gaming VS Saishunkan Sol 熊本だ。実況は大和周平氏、解説はハメコ。氏。

 本日のポイントは崖っぷちのMildom BeastとSaishunkan Sol 熊本の試合に注目だ。両チームとも4-0全勝することでプレイオフ進出の可能性がまだ残る状況だ。特にMildom Beastは現在5位の名古屋OJA BODY STARとの直接対決となるため、ここでのポイント差が今後に繋がる非常に重要な一戦と言える。

 ということで早速第13節 Day2の模様をレポートしていこう。なお、今回も配信内容については、アーカイブが公開されており、後からでも自由に閲覧できる。

SFL: Pro-JP 2021 第13節 Day2
実況は大和周平氏、解説はハメコ。氏
レポーターは高木由梨奈氏と安藤咲良氏が務める

Mildom Beast完全覚醒か、全勝でついにプレイオフ圏内に突入!

 1試合目はホームがMildom Beastで、出場メンバーはウメハラ、ふ~ど、YHC-餅、もると。対するアウェイは名古屋OJA BODY STARで、出場メンバーはあきら、MOV、どぐら、オニキ。アウェイの事前オーダーは、先鋒がMOVの春麗、中堅がどぐらのベガ、大将はあきらのキャミィ、リザーブはオニキ。

 Mildom Beastの作戦タイムでは、ふ~どらメンバーたちから口々に「MOVさん先鋒なんで」、「予定通り」などシンプルなやり取りのみで作戦タイム終了。先鋒のオーダーはYHC-餅のダルシム、リザーブはもるとと申告した。

 先鋒戦への意気込みについてYHC-餅は「いよいよ後がなくなってきた状態ですので、これは1試合も負けられないという形ですので、先ずは先鋒戦、1ポイント確実に取りに行きます」とコメントした。

ホームはMildom Beastで、出場メンバーはウメハラ、ふ~ど、YHC-餅、もると
アウェイは名古屋OJA BODY STARで、出場メンバーはあきら、MOV、どぐら、オニキ
前回の対戦では先鋒戦がウメハラガイルとあきらキャミィであきらキャミィ勝利、中堅戦がYHC-餅ダルシムとどぐらベガでどぐらベガ勝利、大将戦がMOV春麗とふ~どミカで、途中からキャラクターをポイズンに変更したふ~どポイズンが勝利し、2-2のドローとなった
アウェイの事前オーダーは、先鋒MOV春麗、中堅どぐらベガ、大将あきらキャミィ

 YHC-餅ダルシムとMOV春麗の先鋒戦。YHC-餅ダルシムはVトリガーI/VスキルI、MOV春麗はVトリガーII/VスキルI。

 1回戦1ラウンド開始直後に突然画面がブラックアウトし、まさかの中断が発生。再試合かと思われたが、その後の運営側の調査によるとMOV側の回線ダウンが原因とのことで、残念ながらYHC-餅が1本先制の状態からの再開となる。こうして再開となった2回戦はMOV春麗が画面端にYHC-餅ダルシムを追い詰めての猛攻で、連勝して1本を取り返す。

 最終3回戦はYHC-餅ダルシムの猛攻で先制。2ラウンドもYHC-餅ダルシムがリーチの長い攻撃による猛攻からクリティカルアーツ「ヨガサンバースト」でMOV春麗に大ダメージを与える。最後はそのまま慎重な攻めでMOV春麗の反撃を許さず攻め切って勝利。貴重な先鋒戦をYHC-餅ダルシムが勝ち取った。

YHC-餅ダルシムとMOV春麗の先鋒戦は、MOV側の不運な回線切断により、YHC-餅が1本先制の状況からの開始となった。1本を取り返したMOV春麗だったが、画面端に追い詰めながらもヨガテレポートによる脱出からの遠距離攻撃などの立ち回りでYHC-餅ダルシムが先鋒戦を勝利した
Mildom Beastのプチ情報。個人戦とチーム戦の違いについて。YHC-餅はチームだと楽しさも口惜しさも4倍なので、プレッシャーではあるが、自分の役割を全力で果たすように意識しているという。ふ~どは試合前に時間をかけてしっかりと話し合いをするようにしているそうだ。ウメハラはとにかく応援、応援は力になりますとのこと

 中堅戦の作戦タイムも「予定通り」とのことであっという間に作戦タイムが終了。中堅はウメハラからウメハラのガイルと申告があった。試合前の意気込みについて、ウメハラは「餅さんも言ってたんですけど、後がなくて、練習もいっぱいやってきて、すごい気持ち入っているので、それを試合で出せたらと思います」とした。

 ウメハラガイルとどぐらベガの中堅戦がスタート。ウメハラガイルのVトリガーI/VスキルII、どぐらベガのVトリガーII/VスキルI。

 1回戦1ラウンドは双方が慎重な立ち回り。お互いガードが固く、体力はあまり減らないまま展開する。後半戦に突入しても慎重な展開は変わらず。残りタイムが30秒を切ったところくらいから、体力ゲージ上は若干不利のどぐらベガがより強気の攻めを見せるも、ここを反撃されてウメハラガイルが大幅にどぐらベガの体力を奪うことに成功。ここで残りタイムが5秒を切ると、ウメハラガイルは連続で誰もいない場所にサマーソルトキックを放ち、これが空を切る。そこをどぐらベガに攻められるもタイムアウトで体力ゲージが上回るウメハラガイルの勝利。この連続のサマーソルトキックについて解説のハメコ。氏は「次ラウンドに向けてゲージを貯めるため」とした。

 2ラウンドは画面端にウメハラガイルを追い詰めたどぐらベガが猛攻を仕掛けるがこれをキッチリ守り、隙を見て反撃をするウメハラガイルが体力上有利になっていく展開。画面端を脱出するウメハラガイルにきっちり攻撃を当てていくどぐらベガながら、体力上はウメハラガイル有利のまま試合は展開し、残り時間が刻々と過ぎていく。ところが残り時間10秒を切ったところからのどぐらベガの猛攻が見事にヒットし、一気に逆転、そのまま読み勝っての攻めでここはどぐらベガの勝利となる。ファイナルラウンドはどぐらベガの猛攻がうまくハマって、そのまま攻め切りどぐらベガが1本を先制した。

 2回戦1ラウンドはウメハラガイルが体力有利で試合を展開し、そのまま先制。2ラウンドはどぐらベガがウメハラガイルを攻める場面が増え、そのまま攻め切ったどぐらベガが1勝を取り返す。ファイナルラウンドは五分五分の読み合いの地上戦からクラッシュカウンターからの猛攻で攻め切ったウメハラガイルが1本を取り返す。

 ここで運営側の機材動作チェックなどもあり、少し長めのインターバルを挟んでの最終3回戦。1ラウンドは序盤をウメハラガイル有利で試合が展開。中盤くらいからどぐらベガの攻めが激しさを増す。反撃しようとするウメハラガイルの攻撃をキッチリガードして攻めるもなかなか削り切れず残りタイム10秒のところでついに攻め切ったどぐらベガが先ずは先制。

 2ラウンドはどぐらベガが体力有利の状況からウメハラガイルが放つソニックブームに対してどぐらベガが放った飛び道具を跳ね返すVスキル、サイコリジェクトを発動。ところがこのVスキルの隙をついてウメハラガイルが間髪入れずにクリティカルアーツ「ソニックテンペスト」を使って大ダメージを与える。その後、どぐらベガの反撃もあり、体力は五分五分の状況となり、最後は画面端にウメハラガイルを追い詰めたどぐらベガだが、反撃のサマーソルトキックでウメハラガイルが取り返す。

 ファイナルラウンドはウメハラガイルの猛攻でどぐらベガを攻め切って、最後はEXソニックブームで勝利。ギリギリの中堅戦をウメハラガイルが勝利した。

ウメハラガイルとどぐらベガの中堅戦は2人の凄まじい読み合いとガードの固さもあって、全ての試合がタイムギリギリになる接戦だったが、最後の読み合いを制したのはウメハラガイルだった
名古屋OJA BODY STARのプチ情報。個人戦とチーム戦の違いについて意識していること。オニキは味方から声をかけてもらえると大変嬉しいし力になるので、自分もチームメンバーたちの緊張をほぐせるよう、声掛けを意識しているそうだ。あきらは、前半はなかなかできなかったが、最近やっと落ち込み過ぎないように自分をコントロールできるようになってきたとのこと

 大将はふ~どのレインボー・ミカと申告。意気込みについてのふ~どのコメントは通信状態が悪く、はっきりとは聞き取れなかったが「ここで勝つと4-0でプレイオフだけでなく5位も見えてきた。ここで変わったミカを見せたいな」といった内容のコメントをし、ここでウメハラがレインボー・ミカに対して「古のオーパーツ」とコメントして笑いを誘った。

 ふ~どミカとあきらキャミィの大将戦。ふ~どミカはVトリガーI/VスキルI。あきらキャミィはVトリガーI/VスキルII。

 1回戦1ラウンドは、キャミィらしい攻めであきらキャミィのペースで試合が進み、そのまま攻め切ってあきらキャミィが先制。2ラウンドは地上戦での立ち回りで上回ったふ~どミカの猛攻が決まり、最後はウイングレスエアプレーンを決めてここを取り返す。ファイナルラウンドもふ~どミカが猛攻を仕掛けて、ほとんど反撃を食らうことなくそのまま勝利して1本を先制した。

 2回戦1ラウンドはふ~どミカの地上戦の連携が見事に決まり、そのままパーフェクトで1ラウンドを先制。2ラウンドはふ~どミカの猛攻に対して反撃を試みるあきらキャミィだが、キャノンスパイクに対してウイングレスエアプレーンで反撃するなど、空中戦も近距離の駆け引きでもふ~どミカが優位に試合を展開。あきらキャミィの攻めに対して読み勝ったふ~どミカの猛攻でここを勝利。連勝で2本目を勝ち取った。

 インターバルを挟んでの3回戦もふ~どミカの猛攻が止まらない。あきらキャミィも反撃を見せるが、それを上回る立ち回りでふ~どミカが先制。2ラウンドはあきらキャミィがふ~どミカを画面端に追い詰めての猛攻からクリティカルアーツ「クロススティンガーアサルト」で決めて取り返す。ファイナルラウンドはあきらキャミィの猛攻が再度ふ~どミカを攻め、体力を大幅に削って優位に進めるが、ふ~どミカが画面中央でのクラッシュカウンターから一気に画面端まで追い詰める猛攻で体力ゲージを大幅に削っていき、さらにはスタンゲージも貯まっていく。ここであきらキャミィは起き攻めをガードしてからのVリバーサル、ストライクバックで画面端を脱出するも、ふ~どミカに追撃され体力ゲージは五分五分に。ここであきらキャミィがEXキャノンスパイクを放つもこれをしっかりガードするふ~どミカ、そのまま反撃で一気にスタンまで持っていき、勝負を決める。こうして3連勝でふ~どミカが大将戦を勝ち取った。

 この大将戦のふ~どミカの勝利により、ホームのMildom Beastが4-0で名古屋OJA BODY STARに勝利した。

ふ~どミカとあきらキャミィの大将戦。空中のあきらキャミィに対して絶妙なタイミングで、ウイングレスエアプレーンを決めるふ~どミカの場面が多く見られた
地上戦での立ち回りにおいてふ~どミカがあきらキャミィを上回る
あきらキャミィのキャノンスパイクを見事に読み切ってガードし、そのままとどめを刺して、ふ~どミカが大将戦を勝利した

 Mildom Beastのチームインタビューでは、大将戦に勝利したふ~どが「多分相手からすると俺がどぐらにくるんじゃないのかなみたいなというのがあって、実は裏でもる兄とオフでもるキャミィとやったりとかしてて、結構見せないでやれたのがデカかったんじゃないかなと思います」とオフでの秘密練習という戦略を使っていたことを明かした。

 戦略についてリーダーのウメハラは「あきらキャミィが本来ならガイルでいくところなんですけど、ガイル戦かなり仕上がっているので。で、もともとずっとストVやってきたプレーヤーだったら、結構ミカ戦って慣れてるんですけど、あきらは途中から入ってきたプレーヤーなので、多分ミカって彼にとっては新キャラというかもう対戦できないキャラなので、ふ~どのミカで対戦させればというのが、そこが今回の作戦の肝だった」と、最初期から登場しているが、最近あまり使われることが少ないレインボー・ミカを活かした作戦について語った。

 また次節の意気込みについて聞かれると「もう途中、これダメかなというところまで追い込まれたんですけど、すごいなんか急にスイッチが入ったかのように好調が続いているので、このままプレイオフまで残りたい。あわよくば上位も目指したい」と締めくくった。

Mildom Beastのチームインタビューの様子

初大将のヤナイGが大谷豪鬼と大接戦!

 続く2試合目のホームは忍ism Gamingで、出場メンバーはももち、藤村、ひぐち、大谷。対するアウェイはSaishunkan Sol 熊本で、出場メンバーはネモ、Shuto、NISHIKIN、ヤナイ。アウェイの事前オーダーは、先鋒がShutoユリアン、中堅はネモユリアン、大将はヤナイG、リザーブはNISHIKINとなった。

 これら事前オーダーを受け、作戦タイムがスタート。メンバーたちから「予想通り」、「こちらも予想通りで」、「先鋒はShutoだっけ?」などの確認もあり、スムーズに作戦タイムが終了。オーダーは先鋒がももちのあきら、リザーブはひぐちと申告。試合前の意気込みについて先鋒のももちは「他のチーム、先ほどのMildom Beast対名古屋OJA BODY STARもそうなんですけど、もう終盤でかなり順位が入れ替わってくるところで、自分たちも負けられないので、先鋒戦で勢いをつけたい」とした。

ホームは忍ism Gamingで、出場メンバーはももち、藤村、ひぐち、大谷
アウェイはSaishunkan Sol 熊本で、出場メンバーはネモ、Shuto、NISHIKIN、ヤナイ
前回の対戦では、先鋒戦がひぐちガイルとネモギルでひぐちガイルが勝利、中堅戦はももちあきらとShutoユリアンでももちあきらが勝利、大将戦は藤村キャミィとNISHIKINブランカで藤村キャミィが勝利し、忍ism Gamingが4-0で勝利した
事前オーダーは先鋒がShutoユリアン、中堅はネモユリアン、大将はヤナイG、リザーブはNISHIKIN

 ももちあきらとShutoユリアンの先鋒戦。ももちあきらはVトリガーI/VスキルII、ShutoユリアンはVトリガーI/VスキルII。

 1回戦1ラウンドはじっくり攻めるももちあきらに対してShutoユリアンが一気に攻め込んで試合を展開し、そのまま1ラウンドを先制。2ラウンドはShutoユリアンの猛攻をももちあきらがうまくガードし、隙をついてのももちあきらの猛攻でここを取り返す。ファイナルラウンドはShutoユリアン有利で試合が進むも、残りタイム10秒を切ったところでの攻防でShutoユリアンのメタリックスフィアをジャンプでかわしてのももちあきらの攻めが見事に決まってここを勝利。ももちあきらが1本を先取した。

 2回戦1ラウンドはももちあきらが先制してマッチポイント。2ラウンドはShutoユリアンの猛攻で取り返す。ファイナルラウンドはVトリガー、漢の背中を壁にしながらのクリティカルアーツ「協奏気功塊」でShutoユリアンの体力を削り切って勝利。2本連取でももちあきらが先鋒戦を制した。

ももちあきらとShutoユリアンの先鋒戦。Shutoユリアンの動きもよかったが、ももちあきらの立ち回りがそれを上回り、ももちあきらが先鋒戦を勝利した
忍ism Gamingのプチ情報。個人戦とチーム戦で意識していることについて。藤村はチームメイトの改善点をしっかりと伝えているそうだ。経験を通してチームメイトに成長してほしいという思いが強いとのこと。ももちは試合中、起き上がりに無敵技を撃つかどうか、という時にチームメイトの顔がちらつくそうだ

 中堅戦前の作戦タイムでは、中堅の相手であるネモについての話になり、藤村がギル対策をしてきたとのことで「めっちゃやってきたのになー。使えないのかな」とぼやいたところで周りのメンバーたちから「キャラ変えてくるかもしれないから」とフォローが入り、そのまま作戦タイム終了。リーダーのももちより、中堅は藤村のキャミィと申告した。

 意気込みについて藤村は「ネモさんの持ちキャラのね、ギルもユリアンもしっかり対策してきたので、その成果をみなさんにお見せしようと思います」と自信を見せた。

 藤村キャミィとネモユリアンの中堅戦。藤村キャミィはVトリガーI/VスキルI、ネモユリアンはVトリガーI/VスキルI。

 1回戦1ラウンドは藤村キャミィが確認からのスパイラルアローをキッチリ決めて先制。2ラウンドはネモユリアンがVトリガー、エイジスリフレクターを活かした連携や投げをうまく決めてここを取り返す。ファイナルラウンドは藤村キャミィがスパイラルアローをうまく多用した攻めで見事に勝利して1本を先取した。

 2回戦1ラウンドはネモユリアン有利で展開するも、藤村キャミィが反撃で体力を削り、投げやスパイラルアローで攻めていき、最後は連携からクリティカルアーツ「クロススティンガーアサルト」まで繋いで1ラウンドを先制。2ラウンドは藤村キャミィ有利で展開するも、ネモユリアンの猛攻が上回り、ここを取り返す。ファイナルラウンドは藤村キャミィ有利で展開するも、反撃をうまく決めてからは藤村キャミィの攻めを防ぎ切り、ギリギリのところをネモユリアンが勝ちきって、1本を取り返す。

 最終3回戦1ラウンドは藤村キャミィがスパイラルアローなどで画面端にネモユリアンを追い詰め、ここを一気に攻め切って先制。2ラウンドも藤村キャミィの勢いが止まらない。一気に攻め切った藤村キャミィが圧倒して、中堅戦を藤村キャミィが勝利した。

藤村キャミィとネモユリアンの中堅戦は藤村キャミィの精度の高さが光り、中堅戦を制した
Saishunkan Sol 熊本のプチ情報。個人戦とチーム戦の違いで意識していることについて。ネモはグループトークを作るなどして、コミュニケーションを取りやすい環境作りを心掛けているそうだ。また、ヤナイはチーム内でワイワイガヤガヤ盛り上がるように意識しているとのこと

 大将戦は大谷の豪鬼と申告。大将戦への意気込みについて、大谷は「先輩2人が先鋒、中堅を流れよく取ってくれたので、大将戦もこの勢いで勝っていきたい」とした。

 大谷豪鬼とヤナイGの大将戦、大谷豪鬼のVトリガーI/VスキルI、ヤナイGはVトリガーI/VスキルI。

 1回戦1ラウンドは大谷豪鬼が地上戦での立ち回りでヤナイGをうまく封じて勝利。2ラウンドはヤナイGがVトリガー、マキシマムプレジデント発動から攻め切って勝利。ファイナルラウンドもギリギリの攻防を大谷豪鬼がしのいで勝利。大谷豪鬼が1本を先制した。

 インターバルを挟んでの2回戦。1ラウンドは大谷豪鬼の猛攻で先制。2ラウンドはヤナイGが攻めきって取り返す。ファイナルラウンドはヤナイGがいい形で勝利し、1本を取り返す。

 3回戦1ラウンドはここも大谷豪鬼が勝利。2ラウンドはヤナイGが攻め切って勝利、ファイナルラウンドはヤナイGが勝利して、ヤナイGが2本目を先取する流れとなった。

 インターバルを挟んでの4回戦。大谷豪鬼が先制。2ラウンドも大谷豪鬼がいい形で攻めるが、ヤナイGの反撃が見事に決まってここを取り返す。ファイナルラウンドは大谷豪鬼が勝利し、大谷豪鬼が2本目を取り返した。

 最終5回戦1ラウンドは、ヤナイGの猛攻。そこから大谷豪鬼が反撃を試みるもこれをガード、読み切ったヤナイGが1ラウンドを先制。2ラウンドは大谷豪鬼がヤナイGの動きを読んで反撃、見事に攻め切って取り返す。ファイナルラウンドはヤナイGがコマンド投げのG・インパクトからのクリティカルアーツ「パンゲアバースト」で決めて勝利し、ギリギリの大将戦をヤナイGが制した。

 ヤナイGの大将戦勝利により、忍ism GamingとSaishunkan Sol 熊本の一戦は2-2のドローとなった。

大谷豪鬼とヤナイGの大将戦。地上戦の立ち回りでは大谷豪鬼がヤナイGを上回る場面も多く見られた
ヤナイGも要所でクリティカルアーツ「パンゲアバースト」をうまく使って確実に勝ちを取っていく
最終5回戦までもつれ込んだ最終戦、ファイナルラウンドはヤナイGがコマンド投げのG・インパクトを決め、そこからクリティカルアーツ「パンゲアバーストに」繋いで勝利。大将戦をヤナイGが勝利した

 試合終了後はSaishunkan Sol 熊本のチームインタビュー。先ずは大将戦に勝利したヤナイが「本当、大将戦初めてだったんで、結構緊張とかもあったんですけど、なんとか倒せて本当によかったです」とコメントした。リーダーのネモにも今の率直な気持ちを聞くと「いや、もうヤナイくんのプレイに本当感動しました」とシンプルにコメントした。

 ここでネモにシンプルな質問を投げたのは、おそらく本シーズンのコミュファDetonatioNの竹内ジョンコーディーとの対戦にて、コマンド投げが嫌いだと発言したネモに対して、コマンド投げのG・インパクトの連携で勝利したヤナイGについてのコメントを期待したためだと思われるが、ネモ自身はそのことをあまり気にしておらず、ヤナイGの勝利に興奮して率直なコメントのみに留まったようだ。

Saishunkan Sol 熊本のインタビューの様子

2位から6位まで僅か2ポイント差の大接戦でプレイオフ進出チームは最終節まで確定せず!

 以上、第13節 Day2の2試合が終了した。今回Mildom Beastが4-0で名古屋OJA BODY STARに全勝したことで順位が逆転し、Mildom Beastがついに5位に浮上、名古屋OJA BODY STARは6位転落となってしまった。また、Saishunkan Sol 熊本のプレイオフ進出の奇跡も今節ドローとなったことで消失してしまった。

 現在2位のv6プラス FAV Rohto Z!が28ポイント、3位の忍ism Gaming、4位の魚群、5位のMildom Beastまでが同じ27ポイント、6位の名古屋OJA BODY STARが26ポイントと、2位から6位までのポイント差は僅かに2ポイントだ。そのため、次回最終節の結果が出るまではプレイオフ進出確定のチームは現時点で存在しない。

 2位のv6プラス FAV Rohto Z!は最終節 Day1で名古屋OJA BODY STARとの直接対決となり、ここで全勝、3-1、または2-2のドローまで持ち込めればプレイオフ進出が確定し、1-3、0-4で敗退した場合でも、他チームの動向次第でプレイオフ進出の可能性が残る状況になる。

 一方で対戦相手の名古屋OJA BODY STARは全敗すればその段階でプレイオフ進出がなくなり、その瞬間に現在の2位~5位のチームのプレイオフ進出が確定する。なお、名古屋OJA BODY STARは全勝すればプレイオフ進出確定だが、1-3での敗退やドロー、3-1での勝利の場合は他チームの動向次第となる。

 Day1の2試合目である3位の忍ism Gamingと4位魚群の直接対決では、全勝、または3-1で勝利したチームがプレイオフ進出確定だ。逆にドローや敗退という流れになった場合は、1試合目の結果及び、Day2のMildom Beastの結果次第となる。

 得失点差であるBATTLE数が重要になる可能性もある。例えば名古屋OJA BODY STARがv6プラス FAV Rohto Z!に3-1で勝利し、忍ism Gamingと魚群が2-2のドロー、Mildom Beastもドローとなった場合、5チームのポイントは全て29ポイントで並ぶことになる。こうなるとBATTLE数がより高いチームが勝利することとなる。

 次回、最終節となる第14節 Day1は12月7日20時からの開始となる。次回カードは前述の通り、1試合目がホームのv6プラス FAV Rohto Z! VS アウェイの名古屋OJA BODY STAR、2試合目がホームの魚群 VS アウェイの忍ism Gamingの2試合だ。

本日の結果
第13節 Day2終了時点での順位
次回、第14節 Day1は明日、12月7日20時から行なわれる
ハメコ。氏の本節のベストバウトは、本日Day2のMildom Beastと名古屋OJA BODY STARの中堅戦、ウメハラガイルとどぐらベガの一戦となった
今回はリポーターの安藤氏と高木氏が主役の「安藤咲良&高木由梨奈 1から始めるストV上達への道!!」も最終回。最終回はリポーター2人による直接対決で勝利した安藤氏が実況のハメコ。氏と戦う展開に。ハンデをもらいながらも大苦戦の安藤氏とハメコ。氏の勝負の行方は?