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衝撃のv6プラス FAV Rohto Z!敗北で前半第7節が終了。ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021 第7節 Day2レポート
2021年11月9日 18:47
先週より第7節を開始している「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021(以下SFL 2021)」。Day2の1試合目は忍ism Gaming VS 魚群、2試合目が名古屋OJA BODY STAR VS v6プラス FAV Rohto Z!だ。実況は大和周平氏、解説はハメコ。氏。
第7節を終えることで、SFL 2021もシーズンのちょうど半分が終了し、以降は後半節へと突入する。そのため、第7節の試合結果は後半節の流れを変える可能性もある重要な節目であると言えるだろう。
ということで早速第7節 Day2の模様をレポートしていこう。なお、今回も配信内容については、アーカイブが公開されており、後からでも自由に閲覧できる。
もけがシーズン初勝利! ひぐちガイルはストレートで大将戦を勝利!
1試合目のホームは忍ism Gamingで、出場メンバーはももち、藤村、ひぐち、大谷。対するアウェイは魚群で、出場メンバーはマゴ、まちゃぼー、もけ、水派。アウェイ側、魚群の事前オーダーは、先鋒がもけのラシード、中堅がマゴのかりん、大将は水派のコーリン。リザーブはまちゃぼーとなった。
これら事前オーダーを受け、ホーム側、忍ism Gamingの作戦タイムがスタート。藤村からは「我々の想定は越えてない」と発言しつつも一方で「順番がちょっと……」とこぼす場面も見られた。そこにリーダーのももちから「オーダーは予定通り」とすると、ひぐちが「やってやりますか!」と気合いの声掛けが見られて、作戦タイムは終了となった。
実に作戦タイムらしい作戦タイムを経てリーダーのももちから先鋒が大谷のリュウ、リザーブは藤村と申告が行なわれた。これを受けて先鋒戦前の意気込みについて聞かれた大谷は「予想外の相手のオーダーだったんですけど、ここは先鋒で勝って勢いをつけていきたい」とした。
大谷リュウともけラシードの先鋒戦がスタート。大谷リュウはVトリガーI/VスキルI、もけラシードはVトリガーII/VスキルI。
1回戦1ラウンドはもけラシードのジャンプ攻撃に大谷リュウが対空を決めるなど、大谷リュウの攻めが上手く通り、最後はEX波動拳で締めて先制。2ラウンドはもけラシードがスピニング・ミキサーなどで攻めて1勝を取り返す。ファイナルラウンドは、一進一退の攻防から残りタイム15秒でカウンターからの猛攻でもけラシードが1本先制。
2回戦は勢いのついたもけラシードがEXスピニング・ミキサーでダメージを稼ぐ攻めが上手く決まって、そのまま1ラウンド、2ラウンドと連勝。もけラシードが2本先制で先鋒戦を制した。またもけにとってはこれが本シーズン初勝利となる。
引き続き、忍ism Gamingの中堅戦前の作戦タイムはももちから「このおっさんを止めれば……」、藤村から「このおっさんを叩くのが何より大事やから」などマゴに対するコメントが相次いだ。最後はひぐちが「まぁいきますか」と締めて作戦タイムは終了。中堅はももちのあきらと申告した。
試合前の意気込みについてももちは「向こうのリーダー(マゴ)はかなり調子に乗ってるみたいなので、ちょっとここで叩いておこうと思います」と強気のコメントが飛び出した。
解説のハメコ。氏からも「確かに昨日の振り返り番組でもマゴさんはめっちゃしゃべってましたからね。調子がいいのは間違いないです。実際ポイントも稼いでいて、魚群の厳しい状況を腕1本でしのいだので、調子がいいのは間違いない。ですが、対人相性ではももちが勝っている印象です。ただマゴもものすごくあきらを使うので、あきら対策についても注目して見ていきたい」と中堅戦の見どころを解説した。
こうして迎えたももちあきらとマゴかりんによるリーダー同士の中堅戦。ももちあきらはVトリガーI/VスキルII、マゴかりんはVトリガーI/VスキルI。
1回戦1ラウンドはももちあきらがEX裏裡門などで画面端の猛攻が決まって先勝。続く2ラウンドはももちあきらの中キックがいい感じでマゴかりんに的中。画面端に追い詰めてのEX旋蹴舞などで攻め込み、そのまま1本を先制した。
2回戦1ラウンドも、ももちあきらの巧妙な地上戦の攻めが止まらない! EX裏裡門や開砲掌など連携も見事にVトリガー「漢の背中」を発動するも、お兄ちゃん到着前に倒し切って先勝。2ラウンドはマゴかりん優勢で試合を進めていくも、体力ゲージ僅かの状態からももちあきらが反撃、最後はVトリガー「漢の背中」の連携でももちあきらが勝利。負けなしストレートでももちあきらが中堅戦を制した。
2ラウンド最後のももちあきらの攻めについてはハメコ。氏より「鳳天蹴の無敵でVトリガー発動待機してからのお兄ちゃん確定のコンボ」と解説があった。
大将戦はひぐちのガイルと申告。意気込みを聞かれたひぐちは「ももちさんがかなり勢いをつける内容で勝ってくれたので、ここを勝って前半第7節のところを気持ちよく終わりたい」とした。
解説のハメコ。氏はキャラ同士の相性で言えば「飛び道具が苦手なコーリンの方が戦いにくい。一方でコーリンも1度触れてからの爆発力の高いキャラクターではあるので、早めにコーリンが画面端に追い詰めるか、ガイル側が気持ちよくソニックブームを撃っていくかという戦いになる」とした。
ひぐちガイルと水派コーリンの大将戦がスタート。ひぐちガイルはVトリガーI/VスキルII、水派コーリンはVトリガーII/VスキルI。
1回戦1ラウンドはひぐちガイルの猛攻で水派コーリンの体力が削られていき、途中反撃するものの、最後はひぐちガイルの弱ソニックブームに対してジャンプで反撃しようとした水派コーリンを、EXサマーソルトキックでひぐちガイルが迎撃。吹っ飛ばされた水派コーリンの落下地点に、まだ残っているソニックブームがヒットしてKOという見事な連携でひぐちガイルが1ラウンドを先制した。2ラウンドも終始ひぐちガイルが気持ちよくソニックブームで水派コーリンを牽制して、水派コーリンが攻めあぐねたところを削っていき、そのままひぐちガイルが連勝で1本を先制した。
2回戦1ラウンドは双方投げ合い削り合いという一進一退の攻防で、体力ゲージは半分以下に。互いにEXゲージが満タンとなり、クリティカルアーツ発動可能の状況で、ひぐちガイルはEXソニックブームで水派コーリンを削る作戦に出る。タイムは徐々に減っていき、10秒を切ったところでひぐちガイルのしゃがみキックと水派コーリンのヘイルストームが同時にヒット。見た目でも体力ゲージはひぐちガイル優勢の状況で、高速のEXソニックブームを放つひぐちガイルに対して、EXバニティステップからのシルバーエッジで抜けて攻めるが、これをひぐちガイルがガード。体力差は変わらず、残りタイムも防御し、最後は垂直ジャンプでしのいでタイムオーバー。体力差によりひぐちガイルが先制した。
続く2ラウンドは水派コーリンが画面端にひぐちガイルを追い詰めて攻めるも攻めきれず、ギリギリの攻防で双方体力ゲージを減らしていき、最後はひぐちガイルがEXソニックブームからのニーバズーカで決めてひぐちガイルがストレートで2本目も奪い取った。
3回戦もひぐちガイルの中盤での立ち回りが非常に巧みで、体力リードしながら常に画面中央で対峙する状態を保持し続ける流れで1ラウンドをひぐちガイルが先制。2ラウンドは水派コーリンが画面端にひぐちガイルを追い詰めて攻める場面も見られたが、絶妙なタイミングでひぐちガイルのクリティカルアーツ「ソニックハリケーン」が決まって大幅に水派コーリンの体力を奪う。最後はひぐちガイルが守り切って、とどめのしゃがみ大キックを決めて勝利。大将戦をひぐちガイルがストレート3連勝で制した。
ひぐちガイルの大将戦勝利により、本試合は忍ism Gamingが3-1で勝利となった。
試合終了後の忍ism Gamingのインタビューでは、大将戦に勝利したひぐちから「今回、ホームで勝ったのが初めてなので、前半節の呪いを払拭して後半節を迎えられるのは個人的にも気持ちいいし、チームとしても1位を狙えるように頑張っていける」とした。
戦略について聞かれるとリーダーのももちから「オーダー自体はしっかり予定通り、各自が準備してやってきたので、それが上手くハマったという感じ。大谷も動きは悪くなかったんですけど、結果がまだついてきていない。今後忍ism Gamingが勝っていくためには大谷の力も必要なので、チーム4人で頑張っていきたい」とした。
あきらキャミィが大将戦でときどユリアンに勝利の大金星!
続く2試合目はホームが名古屋OJA BODY STARで、出場メンバーはあきら、MOV、どぐら、オニキ。対するアウェイはv6プラス FAV Rohto Z!で、出場メンバーはsako、りゅうせい、ときど、ボンちゃん。
アウェイのv6プラス FAV Rohto Z!からの事前オーダーは、先鋒がりゅうせいのユリアン、中堅がsakoのメナト、大将はときどのユリアン、リザーブはボンちゃんとなった。
ホーム名古屋OJA BODY STARの作戦タイムでは、どぐらから「まさかここまで予想通りとはね」、あきらからも「思った通りのオーダーでしたね」とおおむね想定通りのオーダーだった様子が感じられる。その後はテンション高めのどぐらが「いいんだね、やっちゃって!」と煽ればあきらが「スタッツ100%見せてやりましょう。手筈通りで」と乗っかる形で作戦タイムは終了となった。
こうしてリーダーのあきらより、先鋒はオニキのベガ、リザーブはMOVと申告。先鋒戦への意気込みについてオニキは「ユリアン戦は一番得意なので、得意なところを見せて勝ちたい」とした。
オニキベガとりゅうせいユリアンの先鋒戦がスタート。オニキベガはVトリガーII/VスキルI、りゅうせいユリアンはVトリガーI/VスキルII。
1回戦1ラウンドは一進一退の攻防からガードの固いオニキベガに対して、りゅうせいユリアンが投げやEXデンジャラスヘッドバットなどで攻めて、最後は投げで先制。続く2ラウンドもりゅうせいユリアンが優位のまま1本を先制した。
2回戦1ラウンドもりゅうせいユリアンが怒涛の攻めを見せつつ、オニキベガの攻撃には慎重に対処して先勝。続く2ラウンドはVトリガー「エイジスリフレクター」を絡めた攻撃とVスキル「インディグナントサンダー」による攻撃が上手くヒットし、最後はクリティカルアーツ「ドミナントクラッシュ」で決着。2戦ストレートで先鋒戦をりゅうせいユリアンが制した。
中堅戦の作戦タイムは「EXデンジャラスヘッドバットが悪い」などオニキに対するフォローの声掛けのみで終了となった。そして中堅はどぐらのベガと申告。試合前の意気込みについてどぐらは「sakoさんとは大会でちょこちょこ当たっていつもいい勝負して負けー! みたいのが多いので、いい勝負した末に……いい勝負じゃなくても勝てたらうれしい」とした。
こうしてどぐらベガとsakoメナトの中堅戦がスタート。どぐらベガはVトリガーII/VスキルI、sakoメナトはVトリガーI/VスキルII。
1回戦は1ラウンドをどぐらベガが攻め切って先制。2ラウンドもVトリガー「ジェフティの知恵」を発動したsakoメナトに対して、EXダブルニープレスから押し切って勝利し、1本を先に抑えた。
2回戦はsakoメナトが優勢に試合を運ぶ。途中どぐらベガの反撃で追い詰められるも冷静に防御しきって対処し、最後はVトリガー「ジェフティの知恵」で削って1勝。つづく2ラウンドもsakoメナトのペースで試合が進み、そのまま勝利して1本を取り返した。
最終3回戦、1ラウンドは双方削り合いの攻め合いから、クリティカルアーツ発動可能な状態のsakoメナトに対して、果敢に攻め込んだどぐらベガが1ラウンドを先制。続く2ラウンドも序盤はどぐらベガのペースで試合が進むも、「ジェフティの知恵」発動からのsakoメナトの攻勢で一気に逆転し、そのままクリティカルアーツ「ウン・ネフェル」で決めて取り返す。
ファイナルラウンドは、細かく削るsakoメナトの攻撃に対して、しのぎつつ攻めるどぐらベガという一進一退の攻防。互いに防御を固める中、先に飛び込んで攻めたどぐらベガのコンボが見事に決まり、そのままファイナルラウンドを勝利。どぐらベガが中堅戦を制した。
大将戦はあきらのキャミィと申告。意気込みを聞かれたあきらは「去年とかは自分がときどさんにキャミィ対策として呼ばれる側だったが、今年は対策される側として、ときどさんの正面に立っていることが嬉しい限りなんですけど、勝って嬉しいを超嬉しいに変えたい」と意気込みを見せた。
あきらキャミィとときどユリアンの大将戦。あきらキャミィはVトリガーI/VスキルII。ときどユリアンがVトリガーI/VスキルI。
1回戦1ラウンドは双方がVトリガーやEXゲージなどを活かして熾烈に攻め合うが、一瞬の駆け引きで読み勝ったあきらキャミィがクリティカルアーツ「クロススティンガーアサルト」で決めて1ラウンドを先制。2ラウンドはときどユリアン有利のままEXデンジャラスヘッドバットからEXチャリオットタックルで取り返す。ファイナルラウンドは、あきらキャミィが攻め切って1本を先制した。
ここでときどはインターバルを挟んでからの2回戦。1ラウンドはときどユリアンのEXチャリオットタックルで攻め切ってときどユリアンが先制。逆に2ラウンドはあきらキャミィが1勝を取り返す。そしてファイナルラウンドはあきらキャミィがとにかく果敢に攻めて攻めて攻めまくり、少しずつときどユリアンの体力を奪い、最後はクリティカルアーツで削り切って勝利し、2本先勝の形となった。
3回戦も1ラウンドからあきらキャミィの猛攻が止まらない。中距離からのあきらキャミィのスパイラルアローがいい形でときどユリアンにヒットする。そのままデルタドライブ発動からのスパイラルアロー、キャノンスパイクのコンボで先勝してマッチポイント。続く2ラウンドも勢いが止まらないあきらキャミィ。ときどユリアンもメタリックスフィアの対空やEXチャリオットタックル、デンジャラスヘッドバットなどで反撃を試みるが、攻め切れない場面が多く見られる。最後はEXキャノンストライクからのEXキャノンスパイクのコンボで見事に勝利。終わってみれば3連勝のストレートであきらキャミィが大将戦を制した。
このあきらキャミィの勝利により、名古屋OJA BODY STARが3-1で勝利となった。
試合終了後の名古屋OJA BODY STARへのインタビューでは、大将戦に勝利したあきらが「超嬉しいっす。この一言に尽きます。以上です!」と喜びを表現した。戦略については「事前にどの人に誰を当てるか話し合って、先週の月曜から1週間、やってはいたので、その作戦がかなり活きたのではないかと思う。特にsakoさん戦を困っていたんですが、そこをどぐらさんが自分がいくといってくれたのもあったので、非常に助かって勝ちに繋がったと思う」とした。
また、ここでどぐらにも気持ちを聞くと「何で俺の対空率が33%なんだよ! ちゃんと見てくれよ!」といきなりスタッツに対するクレームが飛び出すも、その後は「v6プラスはすごく強いチームなので、ここからポイントを取れたというのは、リーグの順位を上げて最後まで勝ちきる上ですごく大事なところだったので、今日は本当に嬉しい」とした。
また後半節の意気込みについて聞かれるとあきらは「前半の最終節、かなりいい形で勝利する事ができたので、明日すぐ第8節になるんですけど、この勢いのまま明日も勝ちたい」と締めくくった。
2位以下が1~2ポイント差の大接戦。このままGood 8 Squadの独走になるのか?
以上、第7節 Day2の2試合が終了した。終了段階での順位は、トップは変わらずGood 8 Squadの22ポイント。2位も変わらずv6プラス FAV Rohto Z!だが、ポイントは17と本日の敗退により1ポイントしか伸ばせておらず、逆に本日勝利した忍ism Gamingが16ポイントで3位に浮上し、1ポイント差に詰め寄る形となった。3位の魚群も本日の敗退で4位に転落しているが、ポイントは15ポイントと1ポイント差しかない状況だ。
5位は本日勝利した名古屋OJA BODY STARの14ポイント、6位はMildom Beastの12ポイント、7位はSaishunkan Sol 熊本の10ポイントで、8位は9ポイントのコミュファDetonatioNとなっている。2位以下は1試合のポイント次第で容易に順位が入れ替わる状況となっており、明日からの後半節の展開が楽しみだ。
次回、第8節 Day1は明日火曜、11月9日20時からの開始となる。次回カードは1試合目がホームのv6プラス FAV Rohto Z! VS アウェイのSaishunkan Sol 熊本、2試合目がホームの名古屋OJA BODY STAR VS アウェイのコミュファDetonatioNの2試合となる。
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