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米上院委員会、Seagateがルールに違反してHuaweiに対してHDDを出荷したと指摘

 米上院委員会は、10月のレポートにおいて、Seagateは2020年9月14日以降ライセンスに従わずにHuaweiに対しHDDを出荷し、これがルール違反だとして指摘する文書を公開した。

 具体的に言うと、Huaweiに対して米国から技術やソフトウェアを輸出する際はBIS許諾が必要となるのだが、それは主に製品の構成要素である半導体が対象とされてきた。しかしこれには米国でデザインされた半導体、製品、テストソフトウェア、サプライチェーンに使われるあらゆるもの、そして半導体を含む製品も対象となる。

 HDDの主な要素は「ディスク」であるゆえ、ある意味盲点ではあったのだが、HDDのディスクを制御するためには半導体やソフトウェアなども含まれるため、許諾が必要だとするのが上院委員会の言い分である。上院委員会は、Seagateの法務チームが米国の規制を異なる視点で解釈した可能性があるのではないかとしている。

 文書の中ではSeagateの2020年第4四半期のHDDのシェアは5ポイント上昇し51%に達したことといった、Huaweiへの出荷を停止していないことを示唆する複数の証拠を挙げている。