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Intel、第2世代のAI研究用チップ「Loihi 2」

Loihi 2

 Intelは30日(現地時間)、第2世代のニューロモーフィックチップ「Loihi 2」と、神経模倣アプリケーション開発のためのオープンソースフレームワーク「Lava」を発表した。

 Loihi 2は第1世代の研究用チップを3年間使用した知見を取り入れ、進化したIntelのプロセス技術と非同期設計手法を活用。新しいクラスの神経模倣アルゴリズムとアプリケーションをサポートし、10倍高速に処理できる。チップあたり100万ニューロンとリソース密度は最大15倍となり、エネルギー効率も向上したという。

 製造プロセスはEUV露光を採用したIntel 4を採用。レイアウト設計ルールを簡素化することで迅速な開発を実現したとしている。

 同社の初期評価によると、Loihi 2では従来から精度を損なわずに、推論あたりの操作数を60分の1に削減できたという。また、より高速/柔軟かつ標準的な入出力インターフェイスを組み込むことにより、従来の制限に対処したとしている。

 一方でLavaはオープンでモジュール式設計により、拡張可能なフレームワークとなっており、研究者とアプリケーション開発者がお互いの進捗に合わせて共通のツール、メソッド、ライブラリを作成可能。また、異種混合アーキテクチャでもシームレスに実行できるとしている。