ニュース

WD、20TB HDDをサンプル出荷。9枚プラッタで「OptiNAND」搭載

 Western Digitalは、独自の「OptiNAND」を搭載した容量20TBのHDDを一部顧客に対してサンプル出荷したと発表した。2021年後半には特定市場向けに出荷する予定としており、2020年代後半には50TBに達する製品も予定しているという。

 OptiNANDはユーザーデータの保存にフラッシュメモリを使用する従来のハイブリッドドライブとは異なる動作をする。具体的な仕組みは記載されていないが、拡張メタデータをiNANDにオフロードし、ファームウェアのアルゴリズムを強化することで、トラック密度を高めて面密度を向上させているという。

 加えて、隣接トラック干渉(AIT)のリフレッシュを減らし、レイテンシを削減。さらに緊急事態などにより電源が遮断されてもデータを保持できるのが特徴としている。

 最初の製品である20TBモデルは、トリプルステージアクチュエータ(TSA)やヘリウムを封止する「HelioSeal」技術などを搭載。1枚あたり2.2TBという容量のプラッタを9枚内蔵することで20TBを実現した。