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HTC、片目2.5K/視野角120度を実現したVR HMD「VIVE Pro 2」

VIVE Pro 2

 HTCは11日(米国時間)、高解像度/広視野角化したVR HMD(ヘッドマウントディスプレイ)の新製品「VIVE Pro 2」および「VIVE Focus 3」を発表した。

VIVE Pro 2

 VIVE Pro 2は、片目あたり2,448×2,448ドットの高解像度液晶を内蔵したPC向けVR HMD。発売は6月下旬を予定しており、価格は10万3,400円。

 ディスプレイの高解像度化に加え、デュアルスタックレンズ設計により視野角を従来の110度から120度に拡大。リフレッシュレートは90Hz/120Hzとなる。視覚的な損失を抑えて映像信号を圧縮するDSC(Display Stream Compression)に対応しており、同社によれば、VR HMDとしては初のDSCをサポートする製品だとしている。

 そのほか、IPD(瞳孔間距離)調整機能や3D空間サウンド機能なども搭載。トラッキング用センサーは、Base Station 1.0/2.0が利用可能で、VIVEコントローラやVALVE INDEXコントローラなどもサポートする。

 なお、最低動作環境はCPUがCore i5-4590/Ryzen 1500以上、GPUがGeForce GTX 1060/Radeon RX 480以上となっているが、フル解像度出力にはGPUとしてGeForce RTX 20シリーズ/Radeon RX 5000シリーズ以降が必要だとしている。

VIVE Focus 3

VIVE Focus 3

 VIVE Focus 3は、SoCにSnapdragon XR2を搭載したスタンドアロン型のVR HMD。こちらも発売は6月下旬を予定しており、価格は13万900円。

 SoCの強化により、従来機種のVIVE Focusと比べてCPU/GPUの性能が2倍、AI処理性能が11倍にそれぞれ向上。ディスプレイも片目あたり2,448×2,448ドットに解像度を高めており、画素が格子状に見えてしまうスクリーンドア効果を大きく低減できたとする。視野角は120度に拡張しており、リフレッシュレートは90Hz。

 フレーム部には軽量で耐久性の高いマグネシウム合金を採用。ストラップの後頭部側に着脱式バッテリを内蔵することで、前後の重量配分を整えた。LEDインジケータでバッテリ残量も確認できるほか、30分で50%まで充電可能な急速充電にも対応する。