ニュース

プロジェクトファイルが分割されなくなった「Audacity 3.0.0」

Audacity 3.0.0

 クロスプラットフォーム対応のフリー音声編集ソフト「Audacity」の最新バージョン「Audacity 3.0.0」が17日(現地時間)公開された。2020年6月26日公開の「Audacity 2.4.2」以来となる新バージョンの提供となり、公式ダウンロードページより入手が可能。

 メジャーアップデートとなった今回のバージョンでは、プロジェクトファイル形式に大きな改良を実施し、ファイル形式が「.aup」から「.aup3」に変更となった。従来の形式ではプロジェクトを小さなファイルに分割し、それらを「.aup」ファイルでまとめるかたちで保存しており、大量のファイルが生成されてしまう点が問題だった。

 新しい「.aup3」形式では、データベース管理システムの「SQLite3」を利用し、1つのファイルでプロジェクトを保存できるようになった。これにより、プロジェクトを編集するさいの処理速度が若干向上するが、一方でプロジェクトを終了するさいの処理時間が増加するとしている。なお、従来の「.aup」形式のプロジェクトは、Audacity 3.0.0で開いたさいに新しい「.aup3」形式に変換するという。

 今回はプロジェクトファイルの関する変更が大きいため、それ以外は細かな機能追加や調整、修正にとどめたとしている。変更点としては、ノイズゲートエフェクトに関する改善や、Label Sound(ラベル付き音声)機能、マクロのインポート/エクスポート機能、いくつかの新コマンドの追加などのほか、160以上のバグ修正も実施している。