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PS5やパソコン用CPUは2021年前半まで供給不足の見通し。AMD CEOが見解表明

 米AMDは26日(現地時間)、2020年第4四半期および通期の決算を発表。これにあわせ、同社最高経営責任者(CEO)のリサ・スー氏が電話会議を行なった。

 このなかでスー氏は、直近のCPU供給不足に関する質問に対して「2020年の半導体市場における需要はひじょうに高く、われわれの想定も超えるものだった。その結果として、2020年末は、とくにローエンドパソコン市場とゲームコンソール市場からの需要に完全には応えきれなかった。製造パートナーからは大きな協力を得られているが、需要に応えるには、業界はさらにキャパシティレベルを上げていく必要がある。そのため、2021年上期はまだ供給はタイトなものになるが、下期には供給量を上げられ、年間を通じては需要に見合う供給ができるだろう」と述べ、Plantation 5を含むゲーム機やパソコン用CPUの供給不足は2021年上期まで続くとの見通し示した。

【お詫びと訂正】初出時に「2020年上期はまだ供給はタイトなものになる」としておりましたが、「2021年」の誤りです。お詫びして訂正させていただきます。

 パソコン業界では、Intelもプロセスルールの移行に躓き、近年は供給不足に陥っており、今後外部のファウンダリを使って製造するとの話も出てきている。AMDをはじめ、多くのCPUメーカーは外部ファウンダリを利用しており、市場全体での安定供給にはもう少し時間がかかりそうだ。