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ソフトバンク元従業員が逮捕。楽天へ5G関連技術を不正持ち出し。楽天は否定

 ソフトバンク株式会社は、2019年末に同社を退職した従業員が不正競争防止法違反の容疑で逮捕されたと発表した。同従業員はソフトバンクを退社後、楽天モバイル株式会社に勤務している。

 ソフトバンクによれば、退職申告から退職までの期間で、同従業員が営業秘密に該当するネットワーク技術関連の情報を不正に持ち出していたことが2020年2月に判明。警視庁に被害を申し出ていた。

 持ち出されたのは、4Gおよび5Gネットワーク用の基地局設備や、基地局と基地局/交換機間の固定通信網に関する技術情報。ユーザーの個人情報や法人の取引先に関する情報は一切含まれないとしている。ソフトバンクでは、これらの情報が楽天モバイルにすでに利用されている可能性が高いとしており、楽天モバイルに対する当該秘密情報の利用停止と廃棄などを求める民事訴訟を起こす予定。

 一方、楽天モバイルでは、現時点で同従業員が前職から得た秘密情報を業務に利用していた事実は確認されておらず、5Gに関する技術情報も含まれてないとしている。