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2020年度上期のタブレット出荷台数は過去最高を記録

〜前年同期比23.9%増の461万台

2020年度上期国内タブレット端末出荷台数(出典:MM総研)

 株式会社MM総研は9日、2020年度上期(2020年4月~9月)の国内タブレット端末の出荷台数を発表した。

 調査結果によると、出荷台数は前年同期比23.9%増の461万台となり、2010年度以降の同期出荷統計で最高を記録した。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、在宅時間が増加したことによる巣ごもり需要や、GIGAスクール構想の推進による小・中学校でのタブレット需要の急増などが要因だとしている。

 メーカー別出荷台数(シェア)でみると、首位はAppleで出荷台数が244.2万台(53%)、2位がNEC・レノボグループで47.3万台(10.3%)、3位がMicrosoftで44.5万台(9.7%)、4位がHuaweiで38.6万台(8.4%)、5位がDynabookで18.5万台(4%)となった。Appleは、上期で11年連続で1位を獲得している。

 OS別では、首位がiPadOSで244.2万台(53%)、2位がAndroidで115.1万台(25%)、3位がWindowsで101.7万台(22.1%)となった。Androidは上期のシェアとしては過去最低、Windowsは半期別出荷台数で初の100万台超えとなり、過去最高シェアを記録した。

 画面サイズ別では、9型以上が376.7万台(81.7%)となり、半期別出荷台数で初の300万台を突破。大画面タブレットの比率としては過去最高となった。巣ごもり生活での動画視聴や学習用途において、画面サイズの大きなタブレットが求められたほか、GIGAスクール構想では、10型以上の端末が多く用いられる点も影響したとしている。

 同社では、2020年度通期で前年度比40%増の990万台の出荷を見込む。GIGAスクール構想による特需は2020年度がピークとなるものの、2022年度には高校教育への拡大も予測されるため、特需は2022年度まで続く見通しだとしている。