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Huawei、モバイルデバイス上でリアルタイムレイトレーシングを実現する描画エンジン

同社の開発者向け公式Weiboより引用

 Huaweiは、中国・モアイで10月21日から25日のあいだに開かれたグラフィックス開発者会議「Chinagraph 2020」において、モバイルデバイス上でリアルタイムレイトレーシングを実現する3Dエンジン「鳳凰」(Phoenix)を発表した。

 Phoenixはレンダリングエンジン、テクスチャエンジン、動画エンジン、物理エンジン、ポストプロセス、GTグラフィックスアクセラレータレイヤーなどのコアからなる。独自の開発プラットフォーム「HMS Core Scene Kit」を通して、3Dアプリケーションやゲームに対し高性能、低消費電力、高画質なグラフィックスを実現するという。

 さらに、レイトレーシングもオフラインとリアルタイムの両方を実現でき、開発者会議では、同社のスマートフォン上で1080p/60fpsのリアルタイムレイトレーシングのデモを行なったという。

 Huaweiは昨年(2019年)にNetEaseと協業し、スマートフォン用古風恋愛ゲーム「遇見逆水寒」でリアルタイムレイトレーシングを実装しており、今回のこの発表は、ほかのゲームやアプリケーションへの展開を見込んだものと思われる。