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Razer、約10万人分の顧客情報が一時公開状態に

 ゲーミングデバイスメーカーRazerの顧客情報が一時公開状態にあったとの情報が伝えられている。

 ITセキュリティ研究者のVolodymyr "Bob" Diachenko氏が9月10日に自身のブログで伝えたところによると、Razerのサーバー設定ミスにより、サーバー内に保存されたログの一部が公開状態で検索エンジンにインデックスされており、このログには顧客の氏名、メールアドレス、電話番号、社内向け管理用ID、注文番号、注文内容、請求先、配送先などの情報が含まれていたという。

 ログを発見したDiachenko氏はすぐにRazerのサポートチャンネルを通じてこの件を連絡したものの、9月9日にログの公開状態が変更されるまで3週間以上経過していたと伝えている。Diachenko氏によれば、正確な数は不明ながら、この一件で影響を受けた顧客は約10万人に及ぶとの見解を明らかにした。またRazerのユーザーに向けて、公開されていたデータをもとにしたフィッシング詐欺への警戒を呼びかけている。

 Razerは今回の事故について、流出内容にクレジットカード番号やパスワードなどの機密に該当する情報は含まれなかったとし、今後はITセキュリティシステムの徹底的な見直しを行ない、顧客データの保護に努めるとの声明を、Diachenko氏の当該ブログエントリ経由で伝えている。