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第10世代Coreの性能を最大限に引き出す“Maxperfomer”搭載レッツノート

~LV9とSV9の大容量バッテリ利用時はACアダプタ時と同等性能発揮

レッツノートLV9

 パナソニック株式会社は、モバイルPC“レッツノート”の新モデル「LV9」、「SV9」、「QV9」、「RZ8」の夏モデルを6月12日に発売する。価格はオープンプライス。

 新製品のうち、14型のLV9、12.1型のSV9、12型のQV9においてCPUをComet Lake世代の第10世代Coreに刷新。冷却ファンや放熱フィンの数を最適化し放熱性を高めたハードウェアとともに、Intel CPUの電力制御技術「Intel DTT」を駆使し、負荷に応じて適切な電力制御を行なうことで最大限の性能を引き出しつつ、アイドル時にはさらなる電力削減を実現した。6コアモデルでは、デスクトップに並ぶ性能を発揮するとしている。

 Intel DTTは、Intelが各PCメーカーに提供している電源最適化ツール。このなかの最新機能「Machine Learning(ML)-DTT」は、マシンのワークロード(仕事量や作業負荷)にあわせて自動的に電源設定を変更し、最適な性能を発揮するもの。パナソニックではこのML-DTTを使い、ワークロードの各クラスの設定をレッツノート向けに最適化したという。

 また、LV9とSV9においては、10.8V/6,300mAhの6セルで構成されたバッテリーパック(L)利用時では、バッテリーパック(S)と比較して高い電力を出せ、バッテリ駆動時でもACアダプタと変わらない6コアCPU性能を発揮できるとしている。

新レッツノートの冷却機構。ファンブレードや放熱フィン枚数の数を最適化し、性能向上を図った
第10世代CPUを搭載。vProも選択可能
Maxperformerと呼ばれる独自技術を採用
Maxperformerではハードウェアとソフトウェアの両方の最適化によって実現
SX4と比較して約1.9倍の性能を実現(SYSmark 2014SE)

 レッツノートは、軽量性や長いバッテリ駆動時間によるモバイル性が評価されてきており、この特性により働き方改革を促進してきたが、新型コロナウイルスの影響で企業によるテレワークの導入が進むなか、高性能への取り組みを行ない、デスクトップ代わりに使えるメインマシンとしても訴求していく考えだ。

LV9シリーズ

LV9

 14型LV9シリーズの店頭向けは3モデルを用意。税別店頭予想価格は25万円前後からとなっている。

 最上位の「CF-LV9KDNQR」は、CPUにCore i7-10710U、メモリ8GB、512GB SSD、BDドライブ、1,920×1,080ドット表示対応14型液晶ディスプレイ、バッテリーパックL(約18.5時間駆動)、OSにWindows 10 Pro、Office Home & Business 2019を搭載。

 中位の「CF-LV9HDMQR」は、上記からCPUをCore i5-10210U、メモリを16GB、ストレージを256GB SSD、光学ドライブをDVDスーパーマルチ、バッテリーパックをS(約11.5時間駆動)に変更。

 下位の「CF-LV9HDSQR」は、中位モデルのメモリを8GBに変更。バッテリ駆動時間は約12時間となる。

 インターフェイスは共通で、Thunderbolt 3、SDカードスロット、USB 3.0×3、Gigabit Ethernet、ミニD-Sub15ピン、HDMI出力、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0、顔認証対応約207万画素Webカメラ、指紋センサー、音声入出力などを備える。

 本体サイズは333×225.3×24.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量はバッテリーパックL搭載モデルが1.405kg、バッテリーパックS搭載モデルが約1.27kg。

SV9シリーズ

SV9

 12.1型SV9シリーズの店頭向けは5モデルを用意。税別店頭予想価格は26万円前後からとなっている。

 一例として最上位の「CF-SV9KFNQR」は、CPUにCore i7-10710U、メモリ16GB、512GB SSD、BDドライブ、1,920×1,200ドット表示対応12.1型液晶ディスプレイ、バッテリーパックL(約19.5時間駆動)、LTEモデム、OSにWindows 10 Pro、Office Home & Business 2019などを搭載。

 最下位モデルは、CPUにCore i5-10210U、メモリ8GB、256GB SSD、DVDスーパーマルチドライブ、バッテリーパックS(約13時間駆動)、LTEなしなどとなる。

 インターフェイスは共通で、Thunderbolt 3、SDカードスロット、USB 3.0×3、Gigabit Ethernet、ミニD-Sub15ピン、HDMI出力、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0、顔認証対応約207万画素Webカメラ、指紋センサー、音声入出力などを備える。

 本体サイズは約283.5×203.8×24.5mm(同)、重量は上位モデルが約1.169kg、下位モデルが約1.009kg。

QV9シリーズ

QV9

 12型QV9シリーズの店頭向けは3モデルを用意。税別店頭予想価格は27万円前後からとなっている。

 最上位の「CF-QV9KFNQR」は、CPUにCore i7-10710U、メモリ8GB、512GB SSD、2,880×1,920ドット表示対応12型液晶ディスプレイ、LTEモデム、OSにWindows 10 Pro、Office Home & Business 2019を搭載。

 中位の「CF-QV9HDMQR」は、上記からCPUをCore i5-10210U、メモリを16GB、ストレージを256GBに変更し、LTEモデムを省いた。

 下位の「CF-QV9HDGQR」は、中位モデルからメモリを8GBに変更したモデル。

 インターフェイスは共通で、Thunderbolt 3、SDカードスロット、USB 3.0×3、Gigabit Ethernet、ミニD-Sub15ピン、HDMI出力、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0、顔認証対応約207万画素Webカメラ、指紋センサー、音声入出力などを備える。

 バッテリ駆動時間は約11~11.5時間。本体サイズは273×209.2×18.7mm(同)、重量は約0.949~0.979kg。

RZ8シリーズ

RZ8

 10.1型RZ8シリーズの店頭向けは2モデルを用意。税別店頭予想価格は24万円前後からとなっている。

 上位の「CF-RZ8HFMQR」は、CPUにCore i5-8200Y、メモリ16GB、256GB SSD、1,920×1,200ドット表示対応10.1型液晶ディスプレイ、LTEモデム、OSにWindows 10 Pro、Office Home & Business 2019を搭載。

 下位の「CF-RZ8HDEQR」は、上記からメモリを8GBに変更し、LTEモデムを省いたモデルとなる。

 インターフェイスは共通で、SDカードスロット、USB 3.0×2、Gigabit Ethernet、ミニD-Sub15ピン、HDMI出力、約207万画素Webカメラ、IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.2、音声入出力などを備える。

 バッテリ駆動時間は約10.5~11時間。本体サイズは250×180.8×19.5mm(同)、重量は約0.75~0.78kg。

Web直販モデル

 Web直販モデルでは「東京2020オリンピック・パラリンピック ロゴマーク入りデザイン」の6つの天板を最上位カスタマイズモデルとしてリリース。例としてSV9は税別432,000円からとなる。標準で4年間の無償保証が付属するほか、Secured-core PCへの対応、2TB SSDの選択が可能。

Web直販限定の天板デザイン