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HP、ノートPC「ENVY」に第10世代CoreやRyzen 4000シリーズ搭載の新モデル

~クリエイター向けノート「ZBook」も刷新

ENVY 15

 米HPは16日(米国時間)、ノートPC「ENVY」シリーズおよびクリエイター向けノートPC「ZBook」シリーズの新モデルを発表した。

ENVYシリーズ

 ENVYシリーズからは「ENVY 13」、「ENVY x360 13」、「ENVY 15」、「ENVY x360 15」、「ENVY 17」の5機種が発表された。

 第9/10世代Coreやモバイル向けRyzen 4000シリーズを搭載したノートPC。シリーズ共通で、電源ボタンやカメラシャッター、マイクミュート、指紋認証センサー、HP Command Centerなどが容易に利用できるall-in oneキーボードを採用する。

 ENVY 15は、第9/10世代CoreやGeForce RTX 2060 with Max-Q、32GBメモリなどが搭載可能な製品。6月より発売の予定で、米国価格は1,349.99ドルから。

 DisplayHDR True Black認証を取得したタッチ対応4K有機ELディスプレイが選択可能で、DCI-P3カバー率100%や100,000:1のコントラスト比、400cd/平方mの輝度などを実現。色差Delta E 2未満のキャリブレーションが施され、正確な色再現を謳う。この機種専用の機能として、スマートフォンやPC、タブレットなどとシームレスにファイルのやりとりが行なえるHP QuickDropを搭載している。

 ベイパーチャンバーや12VファンなどゲーミングPCと同等の熱設計を施し、CPUとGPUで電力を適切に割りあてるHP Dynamic PowerやIRサーマルセンサーによる制御機能を搭載。加えて、最大で2TBのPCIe SSD(RAID 0)やWi-Fi 6、Bluetooth 5などを備える。最大16.5時間のバッテリ駆動時間を実現し、45分で50%まで急速充電ができるHP Fast Chargeもサポートする。

 そのほか、ENVY 13では第10世代CoreやGeForce MX330(オプション)、ENVY x360 13ではモバイル向けRyzen 4000シリーズを搭載し、前者は4Kディスプレイも選択可能。ともに画面占有率88%の狭額縁デザインとなっており、バッテリ駆動時間はそれぞれ最大19.5時間、17.5時間となる。両製品ともに5月上旬より発売を予定しており、米国価格は前者が999.99ドルから、後者が699.99ドルから。

 ENVY x360 15では第10世代CoreとGeForce MX330(オプション)、またはモバイル向けRyzen 4000シリーズを搭載。4K有機ELディスプレイも選択可能で、Wi-Fi 6などもサポートする。バッテリ駆動時間は最大18.5時間。5月上旬より発売予定で、米国価格はIntel CPUモデルが849.99ドルから、AMD CPUモデルが699.99ドルから。

 ENVY 17では第10世代CoreとGeForce MX330を搭載し、4Kディスプレイもオプションで用意。Wi-Fi 6に対応しバッテリ駆動時間は最大11時間。この製品はすでに販売中となっており、米国価格は1,099.99ドルから。

ZBookシリーズ

ZBookシリーズ

 ZBookシリーズからは「ZBook Studio」と「ZBook Create」の2機種を発表。どちらも8月より発売予定で、価格は未定。

 CPUにCoreまたはXeonシリーズ、GPUにQuadroまたはGeForceシリーズを搭載したクリエイター向けノートPC。米国国防総省が定める規格MIL-STD 810Gに準拠する試験をクリアしており、高い耐久性を謳う。性能と静音性のバランスを任意に調整できるZ Power Sliderや、ユーザーの使用しているアプリケーションなどに応じてファンの動作を制御するZ Predictive Fan Algorithmなどを搭載する。

 ゲーミングPCと同等のベイパーチャンバーや液晶ポリマーに加え、2方向からCPUとGPUに空気を送る新たな冷却機構を採用し、従来モデルと比べて22%小型化しながらも2.8倍性能を引き上げている。静音性が高くショートカット入力に適したキーボードレイアウトを採用したZ Command Keyboardも装備する。バッテリ駆動時間は最大17.5時間で、1日通して運用できるとしている。