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Qualcomm、ミドルレンジSoC「Snapdragon 720G/662/460」
2020年1月22日 19:55
米Qualcomm Technologiesは20日(現地時間)、4Gスマートフォン向けSoC「Snapdragon 720G/662/460」を発表した。720G搭載端末は2020年第1四半期、662および460搭載端末は2020年末までに市場に投入される見込み。
3製品ともにWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)やBluetooth 5.1のサポート、デュアルバンド(L1+L5)のGNSSによる高精度な位置測定に加え、インド独自の衛星測位システム「NavIC(Navigation with Indian Constellation)」にはじめて対応する。
Snapdragon 720G
Snapdragon 720Gは、8nmプロセスで製造される「Kryo 465」CPUと「Adreno 618」GPUを搭載するSoC。型番末尾にGがつくゲーム向けの製品で、高品質かつ低遅延な音声コーデック「aptX Adaptive」やHDRをサポートする。
4K解像度の動画撮影や1億9,200万画素の写真撮影を可能にするISP「Spectra 350L」を採用。AI関連では、Hexagon Tensor Acceleratorを内包した第5世代Qualcomm AI Engineを備える。
モデムには「Snapdragon X15」が統合され、下り最大800Mbpsの通信速度を実現するほか、FastConnect 6200により、8x8 MIMOやWPA3のサポートなども行なわれている。
Snapdragon 622
Snapdragon 662は、「Kryo 260」CPUと「Adreno 610」GPUを搭載するSoC。「Spectra 340T」ISPの採用により、600番台では初の3眼カメラが利用可能になり、HEIFフォーマットもサポートされる。加えて、第3世代Qualcomm AI EngineによってAI関連処理の性能が向上し、夜景写真や顔/音声認証などが改善されるという。
モデムは「Snapdragon X11」で、下り最大390Mbps/上り最大150Mbpsの通信を実現する。
Snapdragon 460
Snapdragon 460は、「Kryo 240」CPUと「Adreno 610」GPUを搭載するSoC。前世代と比べて、CPUで70%、GPUで60%の性能向上が図られ、システム全体では約2倍の処理性能を発揮するという。
400番台としては初のHexagonプロセッサ(Hexagon 683)を搭載し、AI関連機能を大幅に強化。Hexagon Vector Extensions(HVX)やSensing Hubが利用できるようになり、写真や音声認識の品質が向上した。ISPには「Spectra 340」が採用され、こちらも3眼カメラが利用可能となっている。
モデムはSnapdragon 662と同様にSnapdragon X11を採用する。