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AMD、上位に肉薄する演算性能の「Radeon RX 5600 XT」

Radeon RX 5600 XT

 米AMDは、RDNAアーキテクチャを採用したアッパーミドル向けのGPU「Radeon RX 5600 XT」など4製品を発表した。

 Radeon RX 5600 XTを搭載したビデオカードは、ASRock、ASUS、GIGABYTE、MSI、PowerColor、Sapphire、XFXなどから1月21日(米国時間)に発売され、推奨小売価格は279ドル。

 上位の「Radeon RX 5700」と同じ2,304基のストリームプロセッサを備えるが、メモリバンド幅は256Gbitから192bitに変更され、ゲームクロックは最大1,375MHz、ブーストクロックは1,560MHzとやや控えめになっている。

 このためピーク演算性能はRadeon RX 5700の7.95TFLOPSに対し7.19TFLOPSとなっているほか、帯域幅が65%程度に留まるが、下位のRadeon RX 5500 XTよりは確実に高い性能を発揮するとみられ、フルHD解像度のゲーミングに好適としている。

【表】RDNAのGPU性能比較
GPURX 5600 XTRX 5700 XTRX 5500 XT
CU数363622
SP数2,3042,3041,408
ゲームクロック1,375MHz1,625MHz1,717MHz
ブーストクロック1,560MHz1,725MHz1,845MHz
ピーク演算性能7.19TFLOPS7.95TFLOPS5.2TFLOPS
メモリGDDR6GDDR6GDDR6
バス幅192bit256bit128bit
メモリクロック12Gbps14Gbps14Gbps
メモリ帯域幅288GB/s448GB/s224GB/s
ボード消費電力150W185W130W

 このほか、ほぼ同じクロック仕様でSP数を2,048基に削減したOEM向けの「Radeon RX 5600」、およびモバイル向け上位の「Radeon RX 5700M」(ゲームクロック1,620MHz、ブーストクロック1,720MHz、メモリバス幅256bit)、「Radeon RX 5600M」(1,190MHz、1,265MHz、192bit)も同時発表した。