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Google、自然災害の危険をGoogle Mapで視覚的に通知する機能
2019年6月7日 19:03
米Googleは6日(現地時間)、自然災害などが発生したさいに緊急時情報を提供する「SOSアラート」機能について、Google Mapと連携した視覚的な情報提供を行なう機能を追加すると発表した。
今回改善が図られたのは、ハリケーンや地震、洪水による自然災害が発生した場合に、視覚的にわかりやすい情報を提供する点。危機の接近を通知するカードとGoogle Mapが連携して、被害が予想される範囲などを地図上に色づけして表示する。
具体的には、ユーザーがハリケーンの被害を受ける可能性がある場所にいる場合、Google Mapを起動するとハリケーンの接近を通知するカードが自動的に出現。地図上ではハリケーンの予想進路や影響が予測される範囲、到達時間などを赤く色づけして表示する。
地震が発生した場合は、通知カードをタップすると震源やマグニチュード、揺れが観測された範囲を地図上に赤く表示。揺れの強さについても色分けして知らせる。
洪水が予想される場合も、地図上で被害を受ける可能性があるエリアを赤く表示。危険度を示すメッセージも吹き出しでそえられる。さらに、これらの危機が接近している場合は、災害の詳細情報を共有する機能(Share)や自分の位置をほかのユーザー(家族など)に共有する機能(Share location)がカード上に用意され、直接呼び出せる。
また、通行止めになっている可能性のある道路も地図上に表示される。通れない道を見つけた場合は共有も可能で、復旧されたかどうかについても確認できる。
ハリケーンと地震に関する通知機能は数週間のうちにAndroid、iOS、デスクトップおよびモバイルのWebにて提供される。
洪水の通知機能は、パトナ(インド)でまもなくサービスが開始され、ガンジス川およびブラマプトラ川周辺地域でも順次利用可能となる予定。こちらはAndroid、デスクトップおよびモバイルのWebにて提供される。