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NVIDIA、レイトレーシングで生まれ変わった名作FPS「Quake II RTX」を無償公開
2019年5月27日 19:07
米NVIDIAは、id Software開発のFPSタイトル「Quake II」のレイトーレシング対応版である「Quake II RTX」を、6月6日よりGeForce.comにて無償提供すると発表した。
Quake II RTXは、影や反射、リフラクションなどの照明効果を単一のレイトレーシングアルゴリズムに集約させた「パストレーシング」を採用しており、パストレーシングを全面的に採用したゲームとしては世界初を謳っている。
オリジナルのQuake IIは1997年発売のタイトルだが、Quake II RTXでは、正確な太陽光と間接照明を使ったリアルタイムかつHDRの照明になっており、物理ベースの素材も正確にレンダリングされる。水やグラスは光を正確に屈折させ、正確な反射表現などが実現されているほか、武器モデルのディテールと質感も向上し、デノイジングの改善も図られている。
実装にあたっては、Vulkan APIの拡張版「NVIDIA VKRay」が使用されており、オープンソースのQuake IIエンジンを使用してChristoph Schied氏が作成した「Q2VKPT」をベースとしている。そのため、Quake II RTXは、Linux対応のVulkanレンダラー上で動く純粋なレイトレーシングゲームとなっている。
なお、リアルタイムレイトレーシングを動作させるには、最低でも「GeForce RTX 2060」の以上のRTコア搭載GPUが必要とされている。
無償提供されるのはシングルプレイヤーの初めの3レベルで、Quake IIを購入済みの場合は、マルチプレイヤーデスマッチモードと、マルチプレイヤー協力モードを含めた全モードをパストレースされた状態で楽しめる。