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Intel、全コア同時5GHz動作の8コアCPU「Core i9-9900KS」

Core i9-9900KS

 米Intelは、8コア/16スレッドのプロセッサ「Core i9-9900KS」を発表した。出荷は今年中を予定。

 すでに発売済みの「Core i9-9900K」、およびiGPUが無効化された「Core i9-9900KF」では、単コアの最大クロックは5GHzで同一だが、全コア動作時のクロックはともに4.7GHzであり、今回のCore i9-9900KSではそれらを上回る全コア5GHzの動作クロックが設定されていることになる。

 同社では、Core i9-9900KSを新たな“スペシャルエディション”デスクトッププロセッサとして紹介しており、アーキテクチャなどについての言及はないため、基本的には9900Kらと同一のコアであり、いわゆる高クロック動作に耐えるコア選別品とみられる。

 Ice Lakeプロセッサについても情報を公開し、搭載するGen11 GPUでは、内蔵GPU初となる可変レートシェーディング機能をサポートすることが明らかとなった。

 Gen 11と現行のGen 9 GPUとの比較では、「Counter-Strike: Global Offensive」や「Rainbow Six Siege」、「Total War: Three Kingdoms」などのタイトルで2倍近い性能向上を実現するとしている。

 またIce Lakeプロセッサでは「Intel Deep Learning Boost」機能をサポートしており、PC向けプロセッサとしては同社初のAI対応製品となる。IAXPRTを用いた比較では、「Ryzen 7 3700U」比で8.8倍高いスコアを記録したとしている。

 DL Boostに関連して、DL Boost AIアクセラレータを内蔵した「第2世代Xeonスケーラブルプロセッサ」では、前世代のXeonスケーラブルプロセッサと比較して、画像認識やオブジェクト検出、画像分割といったAI推論処理を最大14倍高速に実行できることもアピールされている。