Intel、デスクトップ向けにiGPUなしの「Core i9-9900KF」などを追加

CESの記者会見で第9世代Coreプロセッサの6つの追加SKUが発表された

　米Intelは、1月8日(米国時間)よりアメリカ合衆国ネバダ州ラスベガス市で開幕するCESに先立って発表会を開催した。このなかで、開発コードネームCoffee Lake-S Refreshで知られる第9世代Coreプロセッサの追加SKUを6製品発表した。

　Intelは昨年(2018年)10月に第9世代Coreプロセッサを発表しており、その段階ではCore i9-9900K、Core i7-9700K、Core i5-9600Kの3製品を投入した。今回はそれに加えて新たに6製品が投入されるかたち。

　なかにはiGPUがない(実際には製造時には用意されているので無効にされるかたち)も用意され、dGPUを最初から使うゲーマーやオーバークロッカーなど向けとなる。

デスクトップPC向け第9世代Coreプロセッサに6つの追加SKU

　Intelは昨年の10月に、コードネーム「Coffee Lake-S Refresh」で開発をしてきた最大8コアのCPUを備えるデスクトップPC向け製品を、第9世代Coreプロセッサとして発表した。その時点ではCore i9-9900K、Core i7-9700K、Core i5-9600Kという3つのSKUのみが投入されていたのだが、今回それに加えて6つのSKUが追加された。

　追加されたSKUはCore i9-9900KF、Core i7-9700KF、Core i5-9600KF、Core i5-9400、Core i5-9400F、Core i3-9350KFの6つで、従来からの3製品を加えてスペックなどを表にすると以下のようになる。

　新たに追加された製品のうち、アルファベットの最後にFがつく製品は、iGPUが無効にされている製品になる。つまり、ゲーミングPCなど、dGPUを利用することを前提とした製品で、CPUとメモリコントローラ、PCI Expressのコントローラだけになることで、よりCPUのオーバークロックが容易になる。

　なお、Core i9-9900Kなど従来からあるSKUにも今回F版となるCore i9-9900KFとして追加されている。ただ、iGPUが無効になっているが、価格は据え置きで値段差はない。

　もう1つの注目は、第9世代Coreとしては初めてCore i3が追加されたことだ。Core i3-9350KFは4コアとコア数はやや少ないが、ベースクロックが4GHz、Turbo Boost時の上限クロックも4.6GHzと高い。KとFがついていることからも分かるとおり、倍率はアンロックで、iGPUは無効となっている。173ドル(1,000個ロット時、税別、1ドル=110円換算で19,030円)というお買い得な価格設定になっており、コストパフォーマンスが高いゲーミングPCが欲しいユーザーに人気が出そうだ。

　Intelによれば、これらの追加SKUは1月中に販売開始される計画になっており、第2四半期にはさらに追加SKUが投入されると明らかにしている。

ノートPC向けの第9世代製品は第2四半期に投入へ

ノートPC向け第9世代Coreプロセッサは第2四半期に投入

　Intel クライアントコンピューティング事業本部 上席副社長 グレゴリー・ブライアント氏は「今年の第2四半期には、ノートPC向けの第9世代Coreプロセッサを投入する」と述べ、現在第8世代にとどまっているノートPC向けのCoreプロセッサも第2四半期には第9世代製品になると説明した。

　しかし、ブライアント氏はそれ以上の説明を行なわず、それがHシリーズなのか、Uシリーズなのかも含めて詳細は明らかになっていない。