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低遅延タッチパネル搭載のゲーミングスマホ「Black Shark 2」

Black Shark 2

 中国南昌黒鯊科技有限公司は18日(現地時間)、低遅延タッチパネルやSnapdragon 855を搭載したゲーミングスマホ「Black Shark 2」を発表した。

 中国での価格は、メモリ6GB+ストレージ128GBモデルが3,199人民元(約53,000円)、8GB+128GBモデルが3,499人民元(約58,000円)、8GB+256GBモデルが3,799人民元(約63,000円)、12GB+256GBモデルが4,199人民元(約7万円)。

 2018年4月に初代「Black Shark」、10月に改良版の「Black Shark Helo」を投入した同社だが、SoCをSnapdragon 845から855に刷新して性能向上を図りながら、最新技術を取り入れたBlack Shark 2がついに発表された。

 最大の特徴は、Androidスマートフォンとしてははじめてサンプリングレート240Hzのタッチパネルを採用した点。タッチのレイテンシを43.5msに低減し、SamsungのGalaxy S10シリーズより低遅延で、iPhoneシリーズに並ぶという。

 また、タッチパネルは「Magic Press」と呼ばれ、圧力感知に対応する。これにより、たとえばFPSゲーム内において、左手の親指でキャラクターの移動をしつつ、右手の親指でエイムをし、強く押下することですぐに銃のトリガーを引くといた動作が容易かつ高速に行なえるとしている。

 なお、iPhoneの3D Touchは1点でしか圧力感知できず、対応ゲームも限られているが、Magic Pressは左右に分けて圧力感知できるほか、ユーティリティによってすべてゲームで自由にカスタマイズできるのが特徴としている。

 ディスプレイは6.39型AMOLEDを採用し、独自のDSPで全輝度レベルにおいてDC調光することで、低輝度時のフリッカーを排除。輝度430cd/平方m、解像度は2,340×1,080ドットで、DCI-P3色域比108.9%の広色域を実現。4チャネルの環境光センサーにより、周囲の環境に応じた最適な表示を行なう「Trueview Display」技術を搭載する。

 無線アンテナは独自の「X+2」構造を採用し、横持ち時の信号低下を抑える。またヒートパイプとベイパーチャンバーによる「液冷3.0」を備え、非搭載時と比較してCPUコアの温度を14℃低減し、CPUが最大クロックで動作する時間を8倍に引き上げた。別売りオプションでファンによる空冷モジュールも用意する。

 背面カメラは4,800万画素/F1.75+1,200万画素/F2.2のデュアル、前面カメラは2,000万画素/F2.0。このほか、IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 5.0、USB Type-C、画面内指紋、GPS、AGPS、GLONASS、BeiDou、ジャイロ、地磁気、重力、近接センサーなどを備える。

 デュアルNano SIMカードに対応し、対応バンドは4Gが1/3/4/5/7/8/20/34/38/39/40/41、3Gが1/2/5/8/34/39、2Gが2/3/5/8/C0。本体サイズは75.01×163.61×8.77~9.57mm(幅×奥行き×高さ)、重量は205g。

シルバーモデルも用意される