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Samsung、スマホ向けリード2,100MB/s、容量512GBのeUFS 3.0を量産開始
~1TB版も下半期に
2019年2月28日 17:17
Samsung Electronicsは27日(韓国時間)、モバイル向けの容量512GBとなるeUFS 3.0(embedded Universal Flash Storage)の量産を開始したと発表した。
同社は2015年の業界初となるeUFS 2.0(リード350MB/s、ライト150MB/s)を量産開始しており、当時すでに一般的なストレージ(eMMC 5.1)と比較して1.4倍高速だった。
今回のeUFS 3.0は、1月に発表したeUFS 2.1製品(リード1,000MB/s、ライト260MB/s)から速度が一気に2倍となり、昨今の高性能ウルトラスリムノートPCのSSDに匹敵する2,100MB/sというリード速度を実現。これは一般的なSATA SSDよりも4倍、microSDよりも20倍高速としている。
ランダムリード/ライト性能もeUFS 2.1より36%高速としており、IOPSはそれぞれ63,000/68,000に達するという。これにより複雑なアプリケーションをシームレスに実行でき、端末のレスポンスを高めることができるとしている。
大容量化には同社のV-NAND技術を用いている。1TBのモデルも、2019年下半期に量産を開始する予定としている。
メモリ種類 | シーケンシャルリード速度 | シーケンシャルライト速度 | ランダムリード速度 | ランダムライト速度 |
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512GB eUFS 3.0(2019年2月) | 2,100MB/s | 410MB/s | 63,000IOPS | 68,000 OPS |
1TB eUFS 2.1(2019年1月) | 1,000MB/s | 260MB/s | 58,000IOPS | 50,000IOPS |
512GB eUFS 2.1(2017年11月) | 860MB/s | 255MB/s | 42,000IOPS | 40,000IOPS |
eUFS 2.1 for automotive(2017年9月) | 850MB/s | 150MB/s | 45,000IOPS | 32,000IOPS |
256GB UFS Card(2016年7月) | 530MB/s | 170MB/s | 40,000IOPS | 35,000IOPS |
256GB eUFS 2.0(2016年2月) | 850MB/s | 260MB/s | 45,000IOPS | 40,000IOPS |
128GB eUFS 2.0(2015年1月) | 350MB/s | 150MB/s | 19,000IOPS | 14,000IOPS |
eMMC 5.1 | 250MB/s | 125MB/s | 11,000IOPS | 13,000IOPS |
eMMC 5.0 | 250MB/s | 90MB/s | 7,000IOPS | 13,000IOPS |
eMMC 4.5 | 140MB/s | 50MB/s | 7,000IOPS | 2,000IOPS |