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Dell、最大24時間駆動可能で13.3型サイズの14型「Latitude 7400 2-in-1」

Dellが発表したLatitude 7400 2-in-1。14型液晶ディスプレイを13.3型サイズの底面積に納めた2in1デバイス

 Dellは、1月8日(現地時間)から米ネバダ州ラスベガスで開催されるCESに先立って1月4日に報道発表を行ない、ビジネス向けPCブランド“Latitude”の最新製品となる「Latitude 7400 2-in-1」を発表した。

 Latitude 7400 2-in-1は、狭額縁の14型ディスプレイを採用した2in1デバイスで、従来の13.3型モデルであるLatitude 7390 2-in-1(デル、液晶回転式2in1とキックスタンド搭載2in1参照)よりも小さい底面積ながら、14型ディスプレイ搭載であることが最大の特徴となる。

3辺狭額縁ながらカメラを上部に配置

 XPS 13 2-in-1、XPS 15 2-in-1といったDellの従来の狭額縁2in1では、ディスプレイの3辺(上/左/右)を狭額縁とするために、前面カメラをディスプレイ下部に搭載していたのに対して、Latitude 7400 2-in-1は狭額縁でありながら、カメラを上部に配置しているといった違いがある。

 カメラが下部にあると、ビデオチャットなどのさいにカメラが写す角度がディスプレイの最適角度が合わないなどの課題があったが、新開発のカメラによって狭額縁での上部配置カメラを実現している。ディスプレイの解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)でマルチタッチに対応し、AES 2.0に対抗したペンをオプションで利用できる。

新開発の小型カメラにより、3辺狭額縁を実現したデザインを採用
AES 2.0に対応したペンをオプションで選択可能
近接センサーを内蔵しており、人間が近づいてきたらPCをスリープから復帰させる機能、その逆に人がいなくなったらスリープに移行する機能が用意されている。ディスプレイの解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)

 CPUはWhiskey Lake-Uの開発コードネームで知られる第8世代Coreプロセッサの最新版。メモリは最大で16GBまで搭載可能で、ストレージは発表時点では最大で1TBのNVMe SSDとなるが、今夏に2TBのNVMe SSDが追加される計画だ。

本体の左側面、USB Type-C(Thunderbolt 3対応)×2、HDMI 1.4、USB 3.0、スマートカード
本体の右側面には、オーディオジャック(ヘッドフォン/マイク)、microSDカードスロットとその下にSIMカードスロット、USB 3.0、セキュリティケーブル用ホール

 コンシューマ向けのXPSシリーズではすでにUSB Type-Cのみとなっているが、ビジネス向けのLatitude 7400 2-in-1では、USB Type-Aが2ポート、そしてThunderbolt 3に対応したUSB Type-Cが2ポートという構成になっている。また、HDMI 1.4端子、microSDカード端子が1つ用意されているほか、オプションでスマートカードリーダを選択できる。

電源スイッチは指紋認証センサーを兼ねている

 最近のDell製品の特徴である、指紋認証センサー搭載の電源スイッチもオプションで用意されている。

6セルバッテリ搭載時には24時間駆動が可能

 無線関連は、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)およびBluetooth 5に対応したモジュールや、QualcommのSnapdragon X20 LTE-AのLTEモデムを選択可能。なお、LTEの対応バンドは原稿執筆時点では未公表だ。

バッテリは4セル(52Wh)と6セル(78Wh)のリチウムポリマーバッテリになっている。

 内蔵バッテリは4セル(52Wh)ないしは6セル(78Wh)の2種類がある。重量は増えてしまうが6セルは、MobileMark 2014において24時間というバッテリ駆動時間を達成している(Core i5-8265U、8GB、128GBのスペックにおいて)。また、充電用に65Wまたは90W出力のUSB Type-C ACアダプタが用意されている。

キーボードとポインティングデバイス
319.77x199.9=63922.023平方mmの底面積。13型ディスプレイを搭載していたLatitude 7390 2-in-1が305.1x210=64,071平方mmとなっているので、わずかだが13型よりも小さな底面積になっている。

従来の13.3型モデルの底面積で14型ディスプレイを搭載

 本体サイズは319.77×199.9×8.57~14.89mm(幅×奥行き×高さ)で、Lenovoの14型2in1であるThinkPad X1 Yoga(Gen3)の約333×229×17.05mm(同)よりも底面積が小さくなっている。

 Dellの従来製品に該当する13.3型2in1のLatitude 7390 2-in-1(305.1×210×12.92~19.03mm)と比較しても、底面積がわずかに小さく、より薄くなっている。つまり、13.3型の2in1デバイスの底面積に14型入れていることになる。なお、重量は最小構成で1.35kgからとなっており、オプションのLTEモデムや6セルバッテリなどを選択した場合にはその分重量がかさむことになる。

 価格は1,599ドル(1ドル=110円換算で175,890円)からで、米国では3月から出荷開始予定だ。Dellの日本法人によれば、国内での販売は未定となっている。

【表】Latitude 7400 2-in-1のスペック
CPU第8世代Coreプロセッサ(Whiskey Lake-U)
GPUIntel UHD 620
メモリ最大16GB(LPDDR3)
ストレージ最大1TB NVMe(2TBが今夏に追加)
ディスプレイ14型液晶(300cd/平方m)
解像度フルHD(1,920×1,080ドット)
タッチ/ペン○/AES 2.0
WebカメラWindows Hello対応はオプション
USBUSB 3.1 Type-C(Thunderbolt 3対応)×2、USB 3.0×2
映像出力端子HDMI 1.4
カードリーダmicroSD×1
Ethernet-
オーディオヘッドフォン/マイク(コンボ)
その他ポートスマートカードリーダ/NFC(オプション)/セキュリティケーブル用ホール
Wi-FiWi-Fi 6(オプション)ないしはIEEE 802.11ac
BluetoothBluetooth 4.2ないしはBluetooth 5.0
WANオプション(Snapdragon X20 LTE-A、マイクロSIM)
指紋認証オプション(電源スイッチに内蔵)
キーボードバックライト付き
ポインティングデバイスMicrosoft Precision Touchpad
ACアダプタ65W/90W(USB Type-C)
バッテリ52Wh(4セル)/78Wh(6セル)
サイズ(幅×奥行き×高さ)319.77×199.9×8.57~14.89mm
重量約1.35kg
OSWindows 10 Home/Pro