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「YouTube Music」が国内でスタート。広告なし/オフライン対応のPremiumも
2018年11月14日 16:35
グーグル合同会社は11月14日、YouTubeの音楽ストリーミングサービス「YouTube Music」の国内始動を発表した。無料版に加え、有料版の「YouTube Music Premium」も提供され、後者はWebおよびAndroidアプリとして月額980円で、iOSでは1,280円で利用可能となっている。
Googleは音楽サービスとして、Google Play Musicを提供しているが、ゆくゆくはYouTube Musicに統合されていく予定。なお、現在Google Play Musicの有料会員はYouTube Music Premiumを自動的に利用できる。
このほか、広告などを表示させずに動画を視聴可能な有料サービス「YouTube Premium」も発表。YouTube Redのリブランドとなるが、YouTube Originalsといった独自コンテンツも提供する。月額料金はWeb/Androidが1,180円、iOSが1,550円となるが、こちらにはYouTube Music Premiumのサービスも含まれている。
グーグル合同会社は今回のサービス開始に合わせて、都内にて発表会を開催。YouTube 日本音楽ビジネス開発統括担当の鬼頭武也氏によれば、世間では音楽を聴く手段として「YouTubeを利用している」と回答する割合が多いと言い、YouTubeと音楽の親和性を強調した。
YouTube Musicでは、ユーザーの好みに合わせてパーソナライズする「ホーム」画面を用意し、ユーザーがいる場所などに合わせて最適な音楽を提供。家にいるときや外にいるときで、雰囲気に合った楽曲がリストアップされる。また、「ホットリスト」ではトレンドのミュージックビデオを提案する。
再生履歴やプレイリストの管理を行なう「ライブラリ」画面もあるが、ここでは目玉機能となる「オフラインミックス」を設定可能。YouTube Music Premium利用者向けとなるが、デバイスがWi-Fiにつながっているときに、ユーザーの好みに合わせて翌日に聞くべきプレイリストを毎日自動的に生成してダウンロードする。そのため、ネットワークが使えない状況でも音楽を楽しむことができ、ダウンロードする曲数は1~100曲まで任意に設定可能となっている。
検索機能は、曲名だけでなく、歌詞の一部でもヒットさせることができ、洋楽の歌詞をカタカナで入力した場合でも、かなりの確率で正しい曲を選び出せるという。
YouTubeらしくリミックスやカバー曲を聞くこともできるが、「Content ID」を利用しているため、きちんと著作権管理もなされるとしている。
なお、音質は3段階で設定可能だが、ビットレートは最低で128kbps、最高で320kbpsとなる。