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LANケーブルでHDMI伝送できる世界初の“GPU搭載”HDBaseTカード
2018年11月9日 10:00
株式会社エーディテクノは、香港advoli製の組み込み型GPU搭載HDBaseTカード「TA6 Performance」、「TA6 Distance」、「TA6 Standard」の3製品を12月下旬より発売する。
世界初の組込型GPU搭載HDBaseTグラフィックカードを謳った製品で、ビデオ拡張インターフェイス「MXM 3.0/3.1」規格のスロットと、HDBaseT送信機回路を搭載したPCIe x16接続のビデオカード。
HDBaseT送信口を6系統搭載し、各送受信機器間をLANケーブルで接続することで、非圧縮映像(HDMI)、音声(HDMI)、リモコン制御(IR)信号を最大150mまで伝送可能。
搭載されたAMD製GPUで画像処理を行ない、最大4K/30Hz/4:4:4(10.2Gbps)フォーマットの映像を各ポートより同時出力可能。ドライバはAMD提供の標準Radeonドライバで動作するため、Windowsのミラーリングや拡張表示なども設定できる。
双方向でのIRパススルー伝送や、ターミナル経由でRS-232-Cシリアル信号、CECをエミュレートし伝送するエミュレーションコントロール機能、グラフィックカード上のHDBaseT出力ポートから受信機までの信号伝送の確立や伝送距離、状況などをモニタリングする診断機能も備え、伝送問題を解決するツールとしても利用できるとしている。
簡易的な長距離伝送と制御が可能であり、デジタルサイネージやビデオウォール、メニューボード、教育施設、医療現場、展示会、各種イベント、ショールームなどあらゆる用途に最適としている。
エーディテクノでは、同グラフィックカード搭載済みの業務用組込型カスタムPCも提供する予定。
TA6 StandardとDistanceは、GPUに「AMD Embedded E8860 (GCN/2GB GDDR5)」を、TA6 Performanceは「Embedded E9550 (Polaris/8GB GDDR5)」を搭載。
最大伝送距離(CAT 7ケーブル利用時)は、TA6 Standardが1080p 60Hzで70m、4K 30Hzで40m、TA6 Distance/Performanceは1080p 60Hz(LRモード)で150m、1080p 60Hzで100m、4K 30Hzで100m。
HDBaseT出力数は全モデルとも6ポート。本体サイズはTA6 Standard/Distanceが39×167×106mm(幅×奥行き×高さ)、TA6 Performanceが39×167×120mm(同)。