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デル、第9世代Core/GeForce RTX搭載の「ALIENWARE AURORA」を11月20日に発売
2018年10月23日 14:38
デル株式会社は23日、都内で記者発表会を開催し、10月30日に国内発売予定の「ALIENWARE m15」および11月に発売予定の「ALIENWARE AURORA」について解説。米国から来日したALIENWARE グローバル プロダクト マネージャーのEddy Goyanes(エディー ゴヤネス)氏が製品説明にあたった。
ALIENWARE AURORA
同氏はまず、海外では8月にgamescomで発表/展示され、11月20日に国内で発売予定となるハイエンドゲーミングデスクトップPC「ALIENWARE AURORA」について説明。
新モデルは、パッと見た感じでは従来モデルと変わらないが、内部のアーキテクチャは大きく刷新されているのが特徴。まず、CPUは第9世代Coreプロセッサとなり、最上位のCore i9-9900Kでは8コア/16スレッドとなった。これによりハイエンドなゲームをプレイしながらのストリーミング配信が可能になるなど、ゲーマーの利用スタイルがより広がるとしている。
GPUもGeForce RTXシリーズが選択可能で、出荷時にオーバークロック設定済み。リアルタイムレイトレーシング対応とともに、描画性能が底上げされている。Goyanes氏によれば「現時点で第9世代CoreとGeForce RTXを搭載できるメーカーは少なく、ALIENWAREはそのうちの1社」だとする。
また、地味なアップデートではあるが、AlienFXで設定できるライティングのゾーンが従来の3つから7つに増えた。具体的に言えば、従来は左右側面の3本のLEDストライプが同一色しか設定できなかったが、新モデルでは1本ずつ個別に設定可能になった。これと電源ボタンをあわせて7つ設定可能になっている。
設定ユーティリティ「ALIENWARE Command Center」も刷新され、ゲームライブラリやオーバークロック制御などが1つのユーティリティにまとめられた。このほか、HTC VIVEやOculus RiftといったVRシステム要件を大きく超えるスペックとしている。
なお、製品の詳細構成および価格についてはまだ未定のままとなっている。
ALIENWARE m15
続いて、ALIENWARE史上最薄・最軽量のノートとなる「ALIENWARE m15」について説明。ちなみに、ALIENWAREは他社製品と比較すると薄型/軽量化のタイミングが遅いと言えるが、この点について質問したところ、「ALIENWAREユーザーはこれまで性能をもっとも重視していたため、そのニーズに応えるような筐体設計となっていた。しかしこの1年のあいだに、薄型軽量で外に持ち運びたいユーザーの声が挙がってきており、それに応えるかたちで新たに設計した」という。
そのため、既存の「ALIENWARE 15」は性能に重視した製品として継続販売し、Max-QではないGeForce GTX 1070を引き続き採用。m15は持ち運びも重視するユーザーを新たに取り入れる、いわばALIENWAREのポートフォリオ拡大という位置づけになっている。
m15の特徴は、13.3型の「ALIENWARE 13」よりも薄く軽量な筐体。これを実現するためにマグネシウム合金を天板/キーボード面/底面に採用し、薄型軽量化と高い剛性/質感を実現。こと質感に関しては「プラスチック製のチープなオモチャのような印象を与えない」としている。
CPUは銅製ヒートシンクにより放熱性を高めており、これによってCPUがTurbo Boostを維持できる時間を拡張し、より高性能を達成したという。また、デスクトップ用GPUを外付けで接続してアップグレードする「ALIENWARE Graphics Amplifier」をサポートし、家のなかではデスクトップのようなゲーム体験をしながら、外出先ではモバイルノートとして活用できる使い勝手を実現した。
ディスプレイはフルHD、フルHD/144Hz、4Kの3種類から選択可能。天板色はフルHDと4Kがエピックシルバーで、フルHD/144Hzはこれに加えてネビュラレッドも選択可能。赤い天板を用意するのもALIENWARE初としている。このほか、キーボード4カ所+電源ボタン+天板ロゴの計6カ所がカスタマイズ可能なRGB LED対応AlienFXライティングを備える。
GPUはGeForce GTX 1060 OC(6GB)またはGeForce GTX 1070 Max-Q(8GB)となっている。TDPなどの関係から、1070のみMax-Qデザインとなっているが、1060と比較して約3割性能が高いとしている。
標準では60Whrのバッテリを搭載し、ビデオ再生で7.1時間、アイドルで13.4時間の駆動時間を実現しているが、オプションで90Whrのバッテリも選択でき、ビデオ再生で10.6時間、MobileMark実行時で12.7時間、アイドルで17時間の駆動が可能だとした。
m15は構成別で4モデル展開される予定で、送料込み/税別価格は184,980円からとなる。