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Windows 10 October UpdateでZIP解凍時の上書き確認ダイアログが消失

解凍先に同名のファイルがある場合に表示されるダイアログ。1809ではこれがZIP解凍時に表示されない

 海外の大型掲示板Radditで、Windows 10 October 2018 Update(1809)のZIPファイル解凍時の“バグ”が報告された。

 Windows 10 April 2018 Update(1803)までは、WindowsのエクスプローラーでZIPファイルを解凍するさいに、同名のファイルが解凍先に存在する場合、ファイルを上書きするかどうか尋ねてくるダイアログが表示されたのだが、1809ではこれが消えているのだという。

 報告した“u/ToppestOfDogs”氏によれば、デフォルトの動作は“上書き”となっているため、ユーザーの不慮の操作により誤ったファイルを上書きしてしまう可能性があることを指摘した。

 編集部にあった2台のPCで試してみたところ、たしかに確認ダイアログの消失が確認できたが、解凍先にあった同名のファイルは上書きはされなかった。

 ただ、ZIPのアーカイブ内からShiftキーを押してファイルを“移動”した場合、アーカイブ内のファイルは“移動された”扱いにされ、削除されたにもかかわらず、移動先のフォルダには展開されなかった。仮にオリジナルがZIPアーカイブ内にしかない場合、同名ファイルが存在するフォルダへの移動により、ファイルが完全に消失することになる。

 一時的なバグだと見られるが、Windows 10 October 2018 UpdateでZIPファイルを扱っているユーザーは、くれぐれも解凍先に注意するか、一時的にサードパーティーの圧縮/解凍ソフトを使うなど回避したほうが良いだろう。