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NEC、アフリカと南米を結ぶ南大西洋横断光海底ケーブル「SACS」を敷設

SACSのルート図

 NECは、アンゴラとブラジルを結ぶ、大容量光海底ケーブル敷設プロジェクト「SACS (South Atlantic Cable System)」の建設工事完了を発表した。

 SACSは、アフリカ大陸(アンゴラ・サンガノ)と南米大陸(ブラジル・フォルタレザ)を結ぶ、南大西洋を横断する世界初の光海底ケーブルシステムで、NECにとっても大西洋初の光海底ケーブルプロジェクトとなる。

 ケーブル総延長距離は約6,200kmで、100Gbpsの最新の光波長多重伝送方式を採用し、最大設計伝送容量は40Tbpsに達する。すでにケーブルはプロジェクトを締結したAngola Cablesへと引き渡されている。

 アフリカの主要国では、近年、経済成長に伴う国際通信の需要が増加しており、とくに経済大国のブラジル、ブラジルを経由した米国との通信を可能にする、国際通信ケーブルの整備が求められており、SACSはこうしたニーズに応えるものとなる。

 NECでは、陸揚げ地のブラジル・フォルタレザで米国に繋がる海底ケーブルと接続することで、アンゴラからブラジル経由で米国まで至る新広域通信ネットワークを実現し、石油関連産業への依存が高いアンゴラの通信Hubとしての地位向上、産業多様化に貢献するとしている。