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PUBGにはこのパーツが効く! ゲーミングPC自作のコツ

画質:ウルトラ
画質:中

 PUBG(PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS)は、最大100人で最後の一人または1チームになるまで戦うバトルロイヤル系ゲーム。装備は現地調達、最終決戦地は毎回ランダムなので先の展開の読み合いが熱い。最近シーズンパス制も導入されたことでまた盛り上がりそうだ。

 PUBGはプリセットの画質を下げると輪郭のギザギザが顕著になる。中設定だとなんとか見られるが、低以下にすると輪郭がギザギザになり、とくに停止したときに輪郭がチラつくように表示される。

 テクスチャの品質を落とせばフレームレートが上がるが、その分解像感が失われるので旧世代ゲーム機のような見た目になる。ただし、テクスチャ設定を高く保つにはより強力なGPUが必要になる。

4コアCPUでほぼフルロード
4コア8スレッドCPUでPUBGを動かすと全コアを40~60%専有する。つまり4コア4スレッドCPUでほぼフルロード状態だ。裏で別の処理をすることを考えると、6コア6スレッド以上が欲しい

ウルトラ設定と中設定では天と地ほども違う

 今回はCPU 7種類と、GPU 9種類を準備し、CPUやGPUの性能差がPUBGのフレームレートにどこまで影響するか調べてみた。

 まずGPUをGTX 1080 Tiに固定し、CPUだけを変えてみると、下位のCPU環境ほどフレームレートが下がることが分かる。AMDとIntelのハイエンドCPUはほぼ拮抗しているが、Core i3よりも下位のモデルについては、CPUパワー落ち込みの影響が非常に大きい。とくにCore i3-8100とPentium Gold G5400の間に大きな溝があることが分かる。G5400のほうがi3-8100よりクロックが高く、どちらも4スレッドCPUだが、フレームレートはi3-8100のほうが圧倒的に高い。この理由は、i3-8100は物理4コア(G5400は2コア)、かつ3次キャシュの搭載量が多いことに起因しているようだ。

 一方GPUは、CPUをCore i7-8086Kに固定して検証。こちらはGPUのランクとフレームレートがしっかり連動している。スムーズな画描画の目安となる“平均60fpsの壁”はGeForceならGTX 1060と1050 Tiの間に存在するが、注目したいのは最低fps(正確には1パーセンタイル値)だ。最低fpsが60を超えているなら、カクつき感の(ほぼ)ないゲームが楽しめる。

 画質中設定ではGTX 1060やRX Vega 64以上が推奨GPUだ。CPUの性能で若干上下するが、Core i5やRyzen 5以上のCPUとの組み合わせならこれに近い値が期待できる。逆にウルトラ設定だとGTX 1080以上が必要になり、フレームレートが伸び悩むRadeon系は選択肢から外れる。

画質“ウルトラ”ならこの組み合わせ

  • Core i5-8400、Ryzen 5 2600X
  • GeForce GTX 1070 Ti

 ウルトラ設定ならGTX 1070 Tiは欲しい。CPUにコア数に余裕のあるCore i5を組み合わせれば平均90fps近く、重いシーンで40fps台後半という感じ。AMD派ならRyzen 5 2600Xで決まりだ。

画質“中”ならこの組み合わせ

  • Core i3-8100
  • GeForce GTX 1060

 フルHD&画質中でいいならこの組み合わせ。建物が密集した地域では40fps台に落ち込むこともあるが、平均90fpsは出せる。AMD系ならCPUはRyzen 5 2400Gか2600辺りが好適だろう。

ベンチマーク結果

ビデオカード固定/CPU別の検証結果
【ビデオカード固定の検証環境】マザーボード:GIGA-BYTE Z370 AORUS GAMING 7(rev. 1.0)(Intel Z370)、ASUSTeK ROG STRIX X470-F GAMING(AMD X470)、メモリ:G.Skill F4-3200C14D-16GFX×2(PC4-25600 DDR4 SDRAM 8GB×4 ※PC4-21300またはPC4-23400で利用)、ビデオカード:NVIDIA GeForce GTX 1080 Ti Founders Edition、SSD:Intel SSD 600p SSDPEKKW512G7X1[M.2(PCI Express 3.0 x4)、512GB)、OS:Windows 10 Pro 64bit版、PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS:解像度は1,920×1,080ドットに固定。マップ“Erangel”におけるリプレイデータを再生し、その際のフレームレートをOCATで測定
CPU固定/ビデオカード別の検証結果
【CPU固定の検証環境】CPU:Intel Core i7-8086K(4GHz)、ビデオカード:NVIDIA GeForce GTX 1080 Ti Founders Edition、NVIDIA GeForce GTX 1080 Founders Edition、ASUSTeK ROG-STRIX-GTX1070TI-A8G-GAMING(NVIDIA GeForce GTX 1070 Ti)、ASUSTeK ROG-STRIX-GTX1060-O6G-GAMING(NVIDIA GeForce GTX 1060)、ASUSTeK PH-GTX1050TI-4G(NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti)、MSI GeForce GTX 1050 2G OC(NVIDIA GeForce GTX 1050)、AMD Radeon RX Vega 64リファレンスカード、ASUSTeK ROG-STRIX-RX580-O8G-GAMING(AMD Radeon RX 580)、ASUSTeK ROG-STRIX-RX570-O4G-GAMING(AMD Radeon RX 570)、そのほかはビデオカード固定の検証環境と同じ

本記事は、DOS/V POWER REPORT9月号「特集・買うか、作るか、ゲーミングPC」からの抜粋です。この特集では、完成品、自作を問わず、ゲーミングPCを幅広く取り上げます。メーカー製のデスクトップPC、ノートPC、自作PC、ゲーム向けのPCパーツ選び、ゲーミングマウス&キーボード、ディスプレイなど、PC業界の先端をゆくエッジの効いたゲーミング関連製品を多数紹介しています。