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PUBGにはこのパーツが効く! ゲーミングPC自作のコツ
2018年8月10日 06:00
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PUBG(PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS)は、最大100人で最後の一人または1チームになるまで戦うバトルロイヤル系ゲーム。装備は現地調達、最終決戦地は毎回ランダムなので先の展開の読み合いが熱い。最近シーズンパス制も導入されたことでまた盛り上がりそうだ。
PUBGはプリセットの画質を下げると輪郭のギザギザが顕著になる。中設定だとなんとか見られるが、低以下にすると輪郭がギザギザになり、とくに停止したときに輪郭がチラつくように表示される。
テクスチャの品質を落とせばフレームレートが上がるが、その分解像感が失われるので旧世代ゲーム機のような見た目になる。ただし、テクスチャ設定を高く保つにはより強力なGPUが必要になる。
ウルトラ設定と中設定では天と地ほども違う
今回はCPU 7種類と、GPU 9種類を準備し、CPUやGPUの性能差がPUBGのフレームレートにどこまで影響するか調べてみた。
まずGPUをGTX 1080 Tiに固定し、CPUだけを変えてみると、下位のCPU環境ほどフレームレートが下がることが分かる。AMDとIntelのハイエンドCPUはほぼ拮抗しているが、Core i3よりも下位のモデルについては、CPUパワー落ち込みの影響が非常に大きい。とくにCore i3-8100とPentium Gold G5400の間に大きな溝があることが分かる。G5400のほうがi3-8100よりクロックが高く、どちらも4スレッドCPUだが、フレームレートはi3-8100のほうが圧倒的に高い。この理由は、i3-8100は物理4コア(G5400は2コア)、かつ3次キャシュの搭載量が多いことに起因しているようだ。
一方GPUは、CPUをCore i7-8086Kに固定して検証。こちらはGPUのランクとフレームレートがしっかり連動している。スムーズな画描画の目安となる“平均60fpsの壁”はGeForceならGTX 1060と1050 Tiの間に存在するが、注目したいのは最低fps(正確には1パーセンタイル値)だ。最低fpsが60を超えているなら、カクつき感の(ほぼ)ないゲームが楽しめる。
画質中設定ではGTX 1060やRX Vega 64以上が推奨GPUだ。CPUの性能で若干上下するが、Core i5やRyzen 5以上のCPUとの組み合わせならこれに近い値が期待できる。逆にウルトラ設定だとGTX 1080以上が必要になり、フレームレートが伸び悩むRadeon系は選択肢から外れる。
画質“ウルトラ”ならこの組み合わせ
- Core i5-8400、Ryzen 5 2600X
- GeForce GTX 1070 Ti
ウルトラ設定ならGTX 1070 Tiは欲しい。CPUにコア数に余裕のあるCore i5を組み合わせれば平均90fps近く、重いシーンで40fps台後半という感じ。AMD派ならRyzen 5 2600Xで決まりだ。
画質“中”ならこの組み合わせ
- Core i3-8100
- GeForce GTX 1060
フルHD&画質中でいいならこの組み合わせ。建物が密集した地域では40fps台に落ち込むこともあるが、平均90fpsは出せる。AMD系ならCPUはRyzen 5 2400Gか2600辺りが好適だろう。
ベンチマーク結果
本記事は、DOS/V POWER REPORT9月号「特集・買うか、作るか、ゲーミングPC」からの抜粋です。この特集では、完成品、自作を問わず、ゲーミングPCを幅広く取り上げます。メーカー製のデスクトップPC、ノートPC、自作PC、ゲーム向けのPCパーツ選び、ゲーミングマウス&キーボード、ディスプレイなど、PC業界の先端をゆくエッジの効いたゲーミング関連製品を多数紹介しています。