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マウス、長野市で実施されるプログラミングコンテストに長野市産PCを贈呈

マウスコンピューター 小松社長から、長野市 加藤久雄市長へPCを贈呈

 7月21日、長野県長野市の商工会議所で、マウスコンピューターが寄贈したPC贈呈式が開催された。

 贈呈式は、長野市がジュニア育成を目的として募集した市内在住の小学校4年生から中学校3年生までの子供たち31人がプログラミングを学ぶ「U-15長野プログラミングコンテスト」の第1回事前研修会の一環として行なわれた。

 このプログラミングコンテストは学ぶ子供たちも長野市在住、講師役は長野県のIT企業、子供たちをサポートするのは地元の学生とオール長野体制。マウスコンピューターは長野でPCを生産しており、利用するPC提供役として白羽の矢が立った。

 当日はマウスコンピューター 代表取締役社長の小松永門氏から、長野市市長の加藤久雄氏にPC贈呈目録が送られ、加藤市長からは感謝状が送られた。小松社長は、「今回の研修で利用して頂くPCは長野市で作られたもの。メイドイン長野PCで楽しくプログラミングを学んで欲しい」と参加した子供たちにエールを送った。

長野市 加藤久雄市長
マウスコンピューター 代表取締役社長 小松永門氏

 U-15長野プログラミングコンテストは、市内に住む小学校4年生から中学校3年生までの子供たち31人を募集。7月21日の会場での研修を含む3回の研修を経て、10月27日に長野市ビッグハットの会場で開催される「産業フェアin信州」の会場で決勝戦を実施する予定となっている。

 初めての大会開催となるだけに、「果たして子供たちが集まるのか」と関係者は懸念していたそうだが、予想を上回る人数が応募し、先着順で選ばれた親子が21日の研修会に参加した。

 長野市に在住する子供たちを対象としていることから、「オール長野」でコンテストを支援しているのが特徴。講師役は地元のIT企業システックスが、そのサポート役として信州大学工学部、長野工業高等専門学校、長野工業高等学校の学生が子供たちの指導にあたる。2人の子供に1人体制で学生がサポートすることで、初歩的なことから専門的なことまで、わからないことがあってもすぐ側で訊ねることができる環境を整備した。学生にとっても、人に教える貴重な経験となる。

長野商工会議所 会頭 北村正博氏

 今回のプログラミングコンテストの大会長である長野商工会議所 会頭の北村正博氏は、「少子化ということでどの企業でも人材不足が続き、IT活用でそれを補おうとしている。残念ながらまだまだコンピュータにアレルギー反応を起こすような人もいる。

 しかし、コンピュータの力というのは素晴らしいもの。若い皆さんが、ITの仕事に就かなくても、企業内でITを活用して力を発揮するようになって欲しい。さらに、最近の若い皆さんは、『できあいのもので遊ぶ』ことに慣れている。創造力を発揮するきっかけとしてプログラミング体験を活用して欲しい。

 2020年度からスタートするプログラミング教育のきっかけになるような体験になるように、ということで今回のコンテストを企画した。今年だけでなく、長年続くものとしたい」と説明した。

 ポイントとなっている「オール長野」という発想は、北海道旭川市で同様の試みが行なわれていることを見学に行なったことをヒントに実現した。旭川市でも現地の学生が子供たちにプログラミングを教えているという。

 このオール長野体制を作るさい、「一番苦労したのがPCだった」(北村氏)。今回の事前研修では、一部の子供は自分でPCを持ち込んでいるが、ほとんどの子供たちには研修会で利用するPCを用意する必要がある。

 「中古PCを用意するのか? などさまざまな案があがった中で、縁あってマウスコンピューターの小松社長にPC贈呈をお願いすることができた」(北村氏)。

 マウスコンピューターは、7月18日付けで長野県長野市にWindows 10搭載の14型ノートPCを31台(約100万円相当)を寄贈。21日の事前研修会開催前にセッティングをし準備を行ない、研修会当日には子供たちが学ぶ机の上にPCが用意された。

コンテストの概要
今回の研修に使用されたマウスコンピューター製ノートPC
事前研修をサポートするのは地元の信州大学工学部、長野工業高等専門学校、長野工業高等学校の学生たち。学生たちが子供たちに指導を行なう

 贈呈式でマウスコンピューターの小松社長に感謝状をおくった加藤市長は、「小松社長には長野市のITジュニア育成にご賛同頂き、31台ものPCを寄贈頂いた。今回の研修に参加した皆さんは、選ばれた皆さん。10月のプログラミングコンテストに向けて、さらに頑張って頂ければ」とエールを送った。

 小松社長も、「参加されている皆さんは、マウスコンピューターという名前をよくご存知ないという方もいるかもしれない。しかし、じつはマウスコンピューターでは長野県の飯山市、長野市でPCを生産している。とくに今回、皆さんの手元にあるPCは長野市産のメイドイン長野のもの。今回のプログラミングコンテスト参加した皆さんには、PCを好きになってもらって、是非、マウスコンピューターのファンになってもらいたい。

 今年(2018年)はすでに募集は終わってしまっているが、毎年夏には、工場で小学校6年生を対象とした組み立て教室の実施、アウトレットセールなども実施しているので、機会があれば是非、そちらにも参加して欲しい」と参加した親子に呼びかけた。

小松社長からノートPCが贈呈された
加藤市長から、小松社長へ感謝状がおくられた