ニュース

Samsung、転送レート51.2GB/sの10nm級8Gb LPDDR5を開発

10nmクラスの8Gb LPDDR5 DRAM

 Samsung Electronicsは17日(韓国時間)、業界初とする10nmクラスの8Gb LPDDR5 DRAMの開発に成功したと発表した。高速性と省電力性を備え、AIや機械学習での活用や、モバイルデバイスへの普及を狙う。

 8Gb LPDDR5 DRAMは、最大6,400Mbps以上のデータレートを備え、4,266Mbpsで駆動する現在のフラグシップDRAMのLPDDR4Xよりも1.5倍高速。転送レートは51.2GBに達し、フルHDの映像14本(1本あたり3.7GB)を1秒以内に転送可能。1.1Vで駆動する6,400Mbps版と、1.05Vで駆動する5,500Mbps版を提供する。

 また、最大限の省電力化を図るために、対応アプリによって動作速度を変更するアクティブモードを搭載。セルに対して“0”で上書きしないように防ぐ機能も備える。さらに、ディープスリープモードによって、LPDDR4X DRAMのアイドルモード対して消費電力を半減できる。これらによって、30%以上の省電力化が達成できるという。

 同社はすでに8Gb LPDDR5チップを使用したプロトタイプ版8GB LPDDR5 DRAMパッケージのテストと検証をすませており、今後量産を開始予定としている。