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小さくても実力はハイエンドに迫る! 小型ゲームPCにオススメのサイズが魅力
~夏のPCパーツ大品評会 その4 ZOTAC「GeForce GTX 1070 Ti Mini(ZT-P10710G-10P)」
2018年7月5日 06:00
小型PCがこれ1枚で高性能ゲームマシンに
ショート基板仕様のカードはMini-ITX自作はもとより、設計の古いPCケースを使い回すユーザーには欠かせない存在だ。とくに最近のGeForceは発熱量が非常に少ないため、ショートサイズのカードでもGTX 1070~1080級のGPUを載せられる。
この「GeForce GTX 1070 Ti Mini」はGTX 1070 Tiを全長21.1cmサイズのカードに凝縮した製品だ。ZOTACと言えば黄色いアクセントカラーが使われていたが、本製品はガンメタルを中心のモノトーン調になっており、最近増えてきた“基板は地味、発光はハデ”系マザーに合わせやすくなっている。
この手の小型カードで一番困るのはクーラー小型化に伴う冷却力不足だが、本製品は基板より大型のヒートシンクのおかげでゲーム(PUBG)30分プレイ後でも76℃前後。GTX 1080のFEでも80℃強まで上がることを考えると冷却効率は非常に高いことが分かる。旧世代のPCケースに最高クラスのビデオカードを組み込みたいと考えているなら、このGTX 1070 Tiのショート基板モデルがイチオシだ。通常サイズの製品より割高ではあるが、物理的制約を打破したければ、本製品がベストチョイスだ。(加藤勝明)
【検証環境】CPU:Intel Core i7-8700K(3.7GHz)、マザーボード:GIGA-BYTE Z370 AORUS GAMING 7(rev.1.0)(Intel Z370)、メモリ:G.Skill F4-3200C14D-16GTZR×2(PC4-25600 DDR4 SDRAM 8GB×4 ※PC4-21300として動作)、SSD:Intel SSD 600p SSDPEKKW512G7X1[M.2(PCI Express 3.0 x4)、512GB]、電源:SilverStone ST85F-PT(850W、80PLUS Platinum)、OS:Windows 10 Pro 64bit版、アイドル時:OS起動10分後の値、高負荷時:3DMark-Time Spyデモモード実行中の最大値、電力計:ラトックシステム REX-BTWATTCH1、ファークライ5:内蔵ベンチマークで測定、PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS:マップ“Erangel”におけるリプレイデータを再生し、その際のフレームレートをOCATで測定
DOS/V POWER REPORT 8月号の特集は「夏のPCパーツ大品評会」と銘打ち、マザーボード、CPU、ビデオカード、SSD&HDD、CPUクーラー、PCケース、電源ユニットの7ジャンル、57製品のレビューを一挙にお届けします。夏のボーナス商戦期、そろそろPCパーツが欲しい! というみなさんの製品選びを助けるべく、各ジャンルの注目製品を、実際に使用・検証して詳しく解説していきます。
世代交代を経て価格のこなれたマザーボード、新世代のRyzenやPentium/Celeronの登場で再び活性化するCPU、値下がりと高性能化でコスパ向上が進むSSDなど、見るべきポイントは盛り沢山。今夏の買い物のお供に、本特集をぜひご覧ください!!