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簡単設定のWi-Fiルーター「Google Wifi」が26日発売
2018年4月25日 12:37
Googleは、家庭向けのWi-Fiルーター「Google Wifi」を4月26日に発売する。税別価格は1台モデルが15,000円、3台パックが39,000円。発売に先立ち、都内で記者発表会を開催した。
製品説明にあたったハードウェア プロダクトマネージャーのAlex King氏によれば、同社は3年前に社内で無線ルーターのプロジェクトを立ち上げ、ユーザーの家庭内無線LAN環境を調査。そこでユーザーが感じていた不便や不満を解消するために、Google Wifiを投入した。
これまでルーターはTVの裏やキャビネットのなかといった場所に設置されることが多かったのだが、この場合無線性能を制限することになる。Google Wifiでは円形でアンテナが出っ張らない筐体に、ケーブルのコネクタ部分を隠すような構造により、部屋の中心部にも置けるデザインにした。
また、これまでのルーターは電源投入時に無線LANのチャンネルをスキャンし、快適に通信できる空いているチャンネルを利用する仕組みだったが、Google Wifiでは稼働中でもリアルタイムにチャンネルを監視し、自動的に空いているチャンネルに移す機能を備える。デバイスの距離を監視し、自動的に5GHz(高速)と2.4GHz帯(遠距離)を切り替える機能も搭載する。
機能面のみならずハードウェアの設計もこだわっており、等間隔に配置された内部アンテナで、360度通信の安定性を確保した設計を採用。Google Wifiを2台、3台と増設すれば自動的にメッシュネットワークを構築し、無線LANのカバー範囲を広げる機能も搭載。メッシュネットワーク内でデバイスにもっとも近いWi-Fiポイントに切り替えられる。
ソフトウェア面では、スマートフォン(Android/iOS)からの設定が可能な「Google Wifiアプリ」を用意し、スマートフォンからネットワークに接続されているデバイスの監視、優先端末の設定、ペアレントコントロール(ファミリーWi-Fi)などが可能。設定にはGoogleアカウントを用いることで、設定を行なうためのパスワードをデフォルトのまま使い続けられてしまう問題を回避した。
ファームウェアは自動で更新されるほか、セキュアブートの仕組みを用いることで安全性を高めている。
プロセッサはARMクアッドコアを採用し、メモリ512MBと4GBのeMMCを内蔵。無線通信はIEEE 802.11acが最大866Mbps、IEEE 802.11nが最大300Mbps。ビームフォーミングやBluetooth Smartにも対応。有線はGigabit Ethernet。
電源は15WのACアダプタを利用する。本体サイズは106.1×68.7mm(直径×高さ)。