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ストリーミングやTV放送で動画圧縮技術「HEVC」の特許使用料が廃止

 HEVC Advanceは13日(米国時間)、映像圧縮技術「HEVC」の利用にさいし、コンテンツ配信に限り特許使用料の廃止を発表した。

 今後は、HEVC Advanceからストリーミングやケーブル、無線放送、衛星などを含む、非物理的なHEVCコンテンツ配信に対するライセンス供与は行なわれず、特許使用料を求められることがなくなる。

 物理コンテンツ配信(Blu-rayディスクなどの物理メディア)とデバイスについては、今後もライセンスが供与される。

 加えて、「低価格コネクテッドホームおよびそのほかのデバイス」カテゴリ向けの割引が拡大され、ユニットあたり最大80ドルまでの販売を含められるほか、トレードマークプログラムの割引対象を拡大し、物理メディアも含まれるようになるなど、一部の特許使用料と上限の減額が行なわれている。

 ただし、H.265/HEVCについては、現状ではHEVC Advanceのほか、MPEG LAなど複数の特許プールや企業に特許使用料を支払う必要があるため、今回のHEVC Advanceの動きによって採用が進むかどうかは不明瞭と言える。