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NZXT、機械学習で「静音かつ冷える」PCを実現するファンコン搭載PCケース
~ファンコントローラ単体でも発売
2017年11月10日 14:42
NZXTは、Extrended ATX対応の「H700i」、microATX対応の「H400i」、Mini-ITX対応の「H200i」のPCケース3製品を15日より発売する。価格はすべてオープンプライス。
全製品ともに、ファンコントローラとLEDコントローラを標準で搭載したPCケース。LEDストリップも搭載しているため、PC組み立て後すぐに自分好みにカスタマイズすることができるとしている。
ファンコントローラは、専用ソフト「CAM」を経由して、機械学習を利用したファン設定の最適化機能を搭載するのが特徴。機能を有効にすると、回転数、動作音、高負荷時およびアイドル時のCPU/GPU温度変化などを記録し、そのデータを元にNZXTのサーバーで機械学習によってファン設定の最適解を導き出すという。世界中から計測データを収集し、学習精度を高められるため、今までの自動設定機能では実現できない究極の設定が可能であるとしている。
また、従来の自動設定機能と異なり、ファンコントローラ内蔵のマイクでファンの動作音もデータ化するため、温度データだけでは得られない、もっとも静音かつ冷却効率が高い設定を実現できるとしている。
本体はスチール製で、サイドパネルには強化ガラスを採用。前面は冷却性能の高い全面吸気構造を採用しつつ、ファンが見えないような外観が設計されている。PCケース下部には電源ユニットカバーを搭載しており、電源ユニットから出るケーブルが表からは見えないように配慮。また、マザーボードトレイ右側には、マザーボードから出るケーブルや、ケースの裏側の各種ケーブルを隠すためのケーブルバーを設置。ケーブルを適当に配線したとしても、外から見える部分は常に綺麗に見えるよう設計されており、初心者でも簡単に美しいPCを組むことができるという。
右側面のケーブル収納スペースには、ケーブル誘導ガイドや面ファスナーを多数搭載。電源ケーブルやインターフェイスケーブルを誘導ガイドに沿わせて面ファスナーで固定すれば、簡単に綺麗な裏配線を行なえる。
各製品の仕様は以下の通り。
製品名 | H700i | H400i | H200i |
---|---|---|---|
型番 | CA-H700W-BB(マットブラック/ブラック)、CA-H700W-WB(マットホワイト/ブラック) | CA-H400W-BB(マットブラック/ブラック)、CA-H400W-WB(マットホワイト/ブラック) | CA-H200W-BB(マットブラック/ブラック)、CA-H200W-WB(マットホワイト/ブラック) |
対応マザーボード | Extended ATX(305×272mmまで)/ATX/microATX/Mini-ITX | microATX/Mini-ITX | Mini-ITX |
5インチベイ | - | ||
3.5インチベイ | 3(1基は本体底面) | 1 | |
2.5インチベイ | 7(2基は3.5インチ×2と排他) | 4(1基は3.5インチベイ×1と排他) | 4 |
背面拡張スロット | 7 | 4 | 2 |
前面ファン | 140mm×2/120mm×3(120mm×3標準搭載) | 140mm×2(120mm×2標準搭載) | 140mm×2/120mm×2 |
上面ファン | 140mm×2/120mm×3 | 140mm×1 | 120mm×1(標準搭載) |
背面ファン | 140mm×1/120mm×1(140mm×1標準搭載) | 120mm×1(標準搭載) | |
前面ラジエータサイズ | 280mm/360mm(60mm厚まで) | 240mm/280mm(60mm厚まで) | 240mm(85mm厚まで) |
上面ラジエータサイズ | 280mm/360mm(30mm厚まで) | - | |
背面ラジエータサイズ | 120mm/140mm | 120mm | 120mm/140mm(42mm厚まで) |
CPUクーラー高さ | 185mm | 164mm | 165mm |
ビデオカード長さ | 413mm | 411mm | 325mm |
裏配線スペース厚 | 18mm~22mm | 16.5mm~20.5mm | |
前面インターフェイス | USB 3.0×2、USB 2.0×2、音声入出力 | USB 3.0×2、音声入出力 | |
ファンコネクタ | 4ピン×3 | ||
LEDコネクタ | NZXT製LEDストリップ用コネクタ(4ピン)×1 | ||
サイズ(幅×奥行き×高さ) | 230×494×516mm | 210×421×417mm | 210×372×349mm |
重量 | 12.27kg | 7.6kg | 6.0kg |
価格 | オープンプライス(税別店頭予想価格27,500円) | オープンプライス(店頭予想価格未定) |
同社では、ファンコントローラ単体も「Grid+ V3」として15日より発売する。価格はオープンプライスで、税別店頭予想価格は7,000円前後の見込み。
前述のHシリーズケース搭載のファンコントローラを単体製品としたもので、機械学習によるファン設定の最適化も搭載。接続したファンが、PWM制御のファンなのかDC制御のファンなのかを自動で判別する機能や、設定温度になるまでファンを停止する機能などを備える。4ピンファンコネクタを6基搭載し、6チャンネルの制御が可能。4ピンPWM制御および3ピンまたは2ピンのDC制御に対応する。
各コネクタは5Wまでの出力に対応し、付属の分岐ケーブルで4ピン×4、3ピン×2、2ピン×4のコネクタ構成で計10個のファンを接続することもできる。
4ピンペリフェラル電源ケーブル、Micro USB - USB 2.0ピンヘッダケーブル(600mm)のほか、ファン分岐ケーブル、ノイズ計測モジュールと延長ケーブル(450mm)、ケーブルタイ、面ファスナーテープなどが付属する。
本体は内蔵磁石または面ファスナーテープでケース内に固定できる。本体サイズは78×125×15mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は147g。