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QNAP、8コア/16スレッドRyzen搭載のNAS「TS-x77」

~仮想マシン16台を同時実行

QNAP、8コア/16スレッドRyzen搭載のNAS「TS-x77」 TS-x77シリーズ
TS-x77シリーズ

 台湾QNAP Systemsは11月1日(台湾時間)、Ryzenプロセッサ搭載NAS「TS-x77」シリーズを正式発表した。

 COMPUTEX TAIPEI 2017にて展示されていた製品で、Ryzenプロセッサ搭載のNASとして世界初を謳う。VDIやサーバー仮想化、プライベートクラウド、4K動画再生/変換など、高性能を必要とするアプリケーションに最適としている。

 TS-x77シリーズには、Ryzen 7 1700(8コア/16スレッド)およびRyzen 5 1600(6コア/12スレッド)を搭載。AES-NI暗号化アクセラレーションおよび、最大64GBのDDR4メモリをサポートする。キャッシュアクセラレーションまたは高性能ストレージプール用のM.2 SSDスロットも備える。

 製品ラインナップは以下の通り。

モデルTS-1277-1700-64GTS-1277-1700-16GTS-1277-1600-8GTS-877-1700-16GTS-877-1600-8GTS-677-1600-8G
ベイ数12ベイ8ベイ6ベイ
CPURyzen 7 1700(8コア/16スレッド、3GHz)Ryzen 5 1600(6コア/12スレッド、3.2GHz)Ryzen 7 1700Ryzen 5 1600
メモリDDR4 64GBDDR4 16GBDDR4 8GBDDR4 16GBDDR4 8GB
電源550W450W250W
インターフェイスM.2スロット×2、PCIe 3.0 x8、PCIe 3.0 x4、PCIe 2.0 x4、Gigabit Ethernet×4、USB 3.1×2(1基Type-C)、USB 3.0×5、音声入出力
サイズ(幅×奥行き×高さ)/重量369.9×319.8×234.6mm/11.55kg292.8×319.8×231.9mm/9.05kg224.9×319.8×231.8mm/7.7kg

 PCIe拡張では、ビデオカード、10 Gigabit Ethernet/40 Gigabit Ethernet NIC、NVMe SSD、USB 3.1拡張カード、QM2カード(追加のM.2 SSDまたは10 Gigabit Ethernet接続を追加可能)などが接続できる。

 Ryzen搭載によるマルチスレッド化の利点として、同社では仮想マシンの運用時を挙げており、LoginVSIテスト環境では、TS-1277で最大16台の仮想マシンを同時に実行できるという。

 TS-x77はiSER(iSCSI Over RDMA)をサポートしており、VMware、Citrix、Hyper-V、WindowsServer 2012 R2での仮想化に対応。仮想マシンとコンテナを効率的なオールインワンサーバーとしてホストでき、オールインワン仮想化管理のためのスナップショットと仮想マシンバックアップをサポートするとしている。

 RAID 50/60もサポートし、Qtier 2.0により、SSD階層型ストレージのIO Aware機能を追加し、リアルタイムでバーストI/Oを処理するためのキャッシュ的な予約領域を確保でき、コストパフォーマンスを向上できるという。

QNAP TS-x77 Business NAS